ベラムCADで円弧の平行コピーと寸法表示を行う方法|円弧編集の基本操作を解説

CAD

古いCADソフトでは、現在主流のCADとは操作方法やツール配置が異なるため、基本的な作図でも操作方法が分かりにくいことがあります。特に円弧の平行コピーや寸法表示は、直線とは異なる専用の考え方が必要になる機能です。

この記事では、ベラム(VELLUM)CADを使用する際に迷いやすい円弧の扱いについて、平行コピーや寸法確認の考え方、作業時のポイントを分かりやすく解説します。

ベラムCADで円弧を扱うときに知っておきたい基本

ベラムCADのような2次元CADでは、直線と円弧は別々の図形要素として管理されています。そのため、直線で利用できる平行線作成機能が、そのまま円弧に適用できない場合があります。

直線の場合は一定距離だけ移動した線を作成すれば平行線になりますが、円弧の場合は中心位置や半径を基準に考える必要があります。つまり、円弧の平行コピーとは、同じ中心を持った別半径の円弧を作成する操作になります。

例えば、機械図面で円形部品の外側に一定の厚みを持たせた加工線を作成する場合、円弧を単純移動するのではなく、半径を変更した同心円弧を作成する必要があります。

円弧の平行コピーを作成する考え方

円弧を平行コピーしたい場合は、直線用の平行コピー機能ではなく、円弧の複製やオフセットに相当する機能を利用します。

一般的なCADでは、円弧を選択してからオフセット距離を指定することで、内側または外側に同じ形状の円弧を作成できます。ベラムCADでも同様に、円弧のコピー機能や編集機能の中に半径を変更する操作が用意されている場合があります。

作業例として、半径50mmの円弧から10mm離れた円弧を作成したい場合、円弧を移動するのではなく、半径60mmまたは40mmの円弧を作成することで平行関係を保つことができます。

円弧の寸法表示で確認する項目

円弧の寸法表示では、直線のような長さ寸法ではなく、半径・直径・中心位置・角度などを表示する必要があります。

CADで円弧を採寸する場合、主に以下の情報を確認します。

寸法種類 内容
半径寸法 円弧の曲がり具合を示す半径値
直径寸法 円として考えた場合の大きさ
中心位置 円弧中心の座標情報
角度寸法 円弧が何度分の範囲かを示す値

例えば、機械部品のR10という表記は半径10mmの円弧を意味します。図面上で円弧の大きさを指定する場合は、長さではなく半径値を表示することが一般的です。

ベラムCADで円弧寸法を表示するときの確認ポイント

ベラムCADで円弧の寸法を表示する場合は、寸法ツールの中にある円弧専用の項目を探す必要があります。直線寸法のボタンだけでは円弧の情報を取得できないことがあります。

円弧を選択した状態で、寸法パレットやメニュー内にある半径寸法、円寸法、角度寸法などの項目を確認すると目的の表示ができる可能性があります。

また、古いCADソフトではアイコンだけでは機能が分かりにくい場合があります。その場合は、メニュー項目やヘルプファイルから「半径」「円」「円弧」「寸法」といったキーワードで探すと見つけやすくなります。

円弧編集で失敗しやすいポイント

円弧のコピー作業で多い間違いは、円弧そのものを移動してしまい、平行な形状になっていないケースです。

例えば、円弧を横方向へ10mm移動した場合、見た目は近い形になりますが、中心位置が変わるため正確なオフセット円弧にはなりません。図面用途では寸法違いにつながるため注意が必要です。

また、寸法表示でも円弧の端点間距離を表示してしまうと、設計で必要な半径情報とは異なる数値になるため、目的に合わせた寸法種類を選択することが重要です。

古いCADソフトを使い続ける場合の操作確認方法

ベラムCADのような旧世代のCADは、現在のCADソフトとは操作体系が異なるため、機能名が現在一般的な名称と違う場合があります。

円弧の平行コピーを探す場合は「オフセット」「複写」「複製」「半径変更」などの名称を確認し、寸法表示では「半径寸法」「円寸法」「角度寸法」に関連する機能を探すと見つかりやすくなります。

また、作成した図形をコピーしてから半径を変更する方法など、複数の手順を組み合わせることで目的の図形を作成できる場合もあります。

まとめ|ベラムCADの円弧操作は半径と中心を意識することが重要

ベラムCADで円弧の平行コピーや寸法表示を行う場合、直線と同じ操作ではなく、円弧特有の考え方で作業することが大切です。

円弧の平行コピーは移動ではなく、半径を変更した同心円弧を作成する考え方が基本になります。また寸法表示では、長さではなく半径・直径・角度など目的に合った寸法を選択します。

古いCADソフトでは機能名称が分かりにくいこともありますが、円弧編集の基本である「中心」「半径」「角度」を理解すると、目的の操作を見つけやすくなります。

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