Photoshopで比較明合成や星景写真の合成を行う際、「ファイル」→「スクリプト」→「ファイルをレイヤーとして読み込み」を使うと、複数のJPEG画像を1つのドキュメントへレイヤーとしてまとめて読み込めます。ところが、これまで正常に使えていたのに突然「エラー44:変換できません」と表示され、読み込み画面自体が開かなくなることがあります。
特に、JPEGは1枚ずつなら正常に開けるのに、「ファイルをレイヤーとして読み込み」をクリックした瞬間にエラー44が発生する場合、JPEGファイルそのものが壊れているとは限りません。ファイルを何も開いていない状態でも同じエラーになるなら、画像よりもPhotoshop側のスクリプト実行環境を疑うべき症状です。
2026年8月31日時点では、Windows版Photoshop 27.10へ更新した後、「ファイルをレイヤーとして読み込み」で「Error 44: Cannot convert」が発生するという、質問の症状とほぼ一致する不具合報告がAdobe Communityに投稿されています。1週間ほど前までは正常で、自動アップデート後に突然発生したのであれば、まずPhotoshopのバージョンを確認することが重要です。
- 「エラー44:変換できません」とはどんなエラー?
- 2026年8月時点ではPhotoshop 27.10のWindows版で同じ症状が報告されている
- まずPhotoshopのバージョンを確認する
- 最も有力な回避策はPhotoshopを一つ前のバージョンへ戻すこと
- 以前のバージョンへ戻す前に設定やプリセットを確認する
- 自動更新で再び問題のバージョンへ戻らないようにする
- いきなりJPEGの破損を疑う必要はない
- 27.10ではない場合は環境設定のリセットを試す
- サードパーティ製プラグインも切り分ける
- Photoshopの再インストールは最初に行う必要はない
- StackSupport.jsxを手動で書き換えるのはおすすめしない
- 比較明合成を急ぐ場合は手動でレイヤーをまとめる方法もある
- 比較明合成では読み込み後に描画モードを「比較(明)」へ変更する
- 原因を効率よく切り分けるチェックリスト
- 今後のアップデートで修正されたら最新版へ戻す
- まとめ|自動更新後のエラー44ならPhotoshop 27.10を最初に確認
「エラー44:変換できません」とはどんなエラー?
Photoshopの「ファイルをレイヤーとして読み込み」は、単純に複数のJPEGを開くだけの機能ではありません。Photoshopに付属するスクリプトを実行し、選択した複数ファイルを1つのドキュメントへレイヤーとして読み込む処理を行っています。
そのため、JPEGを「ファイル」→「開く」で正常に表示できることと、「ファイルをレイヤーとして読み込み」が正常に動くことは別問題です。前者が正常でも、後者のスクリプトでエラーが発生することがあります。
特に、画像を一切開かずに「ファイル」→「スクリプト」→「ファイルをレイヤーとして読み込み」を選択しただけでエラー44になる場合は、読み込もうとしているJPEGの画質、ファイル名、撮影データなどが直接の原因とは考えにくくなります。
2026年8月時点ではPhotoshop 27.10のWindows版で同じ症状が報告されている
2026年8月31日にAdobe Communityへ投稿された不具合報告では、Windows版Photoshop 27.10で「File」→「Scripts」→「Load Files into Stack」を実行すると、読み込みダイアログが表示される前に「Error 44: Cannot convert」が発生するとされています。Adobe Communityの不具合報告[参照]
報告されているエラーは、スクリプト内部で「StackSupport.jsx」を読み込もうとする箇所で発生しています。つまりJPEGの画像変換に失敗しているというより、Photoshop付属スクリプトを実行する段階で問題が起きていると考えられる内容です。
この報告ではPhotoshop 27.10.0のWindows環境で再現し、27.9.1へ戻すと正常に動作することも報告されています。ただしAdobe Communityはユーザー投稿を含む場所であり、2026年8月31日時点では、Adobeが正式に原因や修正版を発表したとまでは確認できません。したがって「27.10の既知の公式不具合」と断定するのではなく、「同一症状の不具合報告があり、バージョンを戻す回避策が報告されている」と捉えるのが正確です。
まずPhotoshopのバージョンを確認する
直前まで正常だったのに突然エラー44が出るようになり、Photoshopを自動更新している場合は、最初に現在のバージョンを確認します。WindowsではPhotoshopの「ヘルプ」→「Photoshopについて」などから確認できます。
現在のバージョンが27.10で、更新した時期と「ファイルをレイヤーとして読み込み」が使えなくなった時期が一致するなら、今回報告されている問題と合致する可能性があります。
| 症状 | 判断のポイント |
|---|---|
| JPEGは1枚ずつ正常に開く | JPEGデコーダー全体の問題とは考えにくい |
| 画像を開いていなくてもエラー44 | 特定JPEGが原因とは考えにくい |
| 「ファイルをレイヤーとして読み込み」を押した直後に発生 | スクリプト側の問題を疑う |
| 直前にPhotoshopが自動更新された | アップデートとの関連を確認する |
| Windows版Photoshop 27.10 | 2026年8月31日時点で同一症状の報告あり |
この条件が複数一致する場合、JPEGを再保存したりファイル名を変更したりするより、Photoshopのバージョンを確認するほうが優先度は高くなります。
最も有力な回避策はPhotoshopを一つ前のバージョンへ戻すこと
Photoshop 27.10への更新直後からエラー44が始まった場合、作業を急ぐのであれば、一時的に以前のバージョンへ戻す方法があります。AdobeはCreative Cloudデスクトップアプリから以前のバージョンをインストールする正式な方法を提供しています。Adobe公式・以前のCreative Cloudアプリをインストールする方法[参照]
Adobeの案内では、Creative Cloudデスクトップアプリを開き、対象アプリの「その他のアクション」から「他のバージョン」を選択し、利用可能な以前のバージョンをインストールできます。
今回確認されたAdobe Communityの報告では、27.10から27.9.1へ戻すことで「ファイルをレイヤーとして読み込み」が再び正常に動作したとされています。そのため27.9.1がCreative Cloud上で選択できる環境なら、有力な回避策になります。
以前のバージョンへ戻す前に設定やプリセットを確認する
Photoshopを以前のバージョンへ変更するときは、ブラシ、アクション、ワークスペース、キーボードショートカットなど、自分でカスタマイズした設定を確認しておくと安心です。
Adobeによると、Creative CloudからPhotoshopを更新すると、通常は以前のバージョンからプリセット、設定、環境設定が移行されます。また以前のバージョンをインストールする場合、現在のバージョンをアンインストールするときに設定を保持する方法も案内されています。Adobe公式・Photoshopのプリセットと設定の移行[参照]
仕事でPhotoshopを利用している場合や大量の独自設定がある場合は、いきなり削除するのではなく、必要なプリセットやアクションをバックアップしてから作業すると安全です。
自動更新で再び問題のバージョンへ戻らないようにする
一つ前のPhotoshopへ戻して問題が解決しても、自動更新が有効なままだと再度最新バージョンへ更新される可能性があります。
Adobeの公式案内では、Creative Cloudデスクトップアプリの「環境設定」→「アプリ」から自動更新を管理できます。また「高度なオプション」で「以前のバージョンを削除」を解除しておけば、新しいバージョンを入れても以前のバージョンを残す運用ができます。Adobe公式・以前のバージョンを保持する設定[参照]
写真合成など特定機能を業務や作品制作で頻繁に利用する場合は、アップデート直後に旧バージョンを消さず、問題がないことを確認してから移行する運用も有効です。
いきなりJPEGの破損を疑う必要はない
「変換できません」というメッセージを見ると、JPEGファイルの形式がおかしいのではないかと考えやすいですが、今回のように画像を選択する画面へ進む前にエラーが出るなら話が異なります。
例えばA.jpg、B.jpg、C.jpgをそれぞれ「ファイル」→「開く」で正常に表示できるにもかかわらず、「ファイルをレイヤーとして読み込み」をクリックした瞬間にエラー44が出るのであれば、まだA.jpgやB.jpgを読み込ませる処理そのものが始まっていません。
さらに、何のドキュメントも開いていない状態でも同じ操作だけでエラーになるなら、個別のJPEGを別形式へ変換したり、撮影カメラの設定を変更したりする必要性は低いと考えられます。
27.10ではない場合は環境設定のリセットを試す
現在のPhotoshopが27.10ではない、あるいは以前のバージョンへ戻しても同じエラーが出る場合は、別の原因も調べる必要があります。その一つがPhotoshopの環境設定ファイルです。
Adobeは、Photoshopが予期しない動作をする場合、破損した環境設定ファイルが原因になることがあり、環境設定のリセットで改善する場合があると案内しています。Adobe公式・Photoshopの環境設定をリセットする方法[参照]
Windowsなら「編集」→「環境設定」→「一般」から「終了時に環境設定をリセット」を選択できます。Photoshopを終了して再起動すると初期状態の環境設定が作成されます。ただし、カスタマイズした設定が変わるため、必要な設定は事前にバックアップしておきましょう。
サードパーティ製プラグインも切り分ける
Photoshopのアップデート後には、以前から使用していたサードパーティ製プラグインとの互換性によって問題が起こる場合もあります。Adobeも、互換性のない、古い、または正しくインストールされていないプラグインがPhotoshopの問題を引き起こす場合があると説明しています。Adobe公式・Photoshopプラグインのトラブルシューティング[参照]
切り分けるにはPhotoshopを終了し、Shiftキーを押しながら起動します。「オプションプラグインとサードパーティプラグインの読み込みをスキップしますか?」と表示されたら「はい」を選択し、その状態で「ファイルをレイヤーとして読み込み」を試します。
プラグインを無効化しても同じエラー44が発生するなら、サードパーティ製プラグインが原因である可能性は下がります。逆に正常に動くなら、追加しているプラグインを一つずつ確認します。
Photoshopの再インストールは最初に行う必要はない
アプリのエラーを見ると、すぐPhotoshopをアンインストールして再インストールしたくなります。しかし、特定バージョンそのものに問題がある場合、同じバージョンを再インストールしても改善しない可能性があります。
実際、2026年8月31日に報告されたPhotoshop 27.10のエラー44では、27.10をクリーンインストールしても解消せず、27.9.1へ戻すと解消したとされています。
そのため「昨日までは使えた」「自動更新された」「JPEGは正常」「スクリプトを選んだ瞬間にエラー」という条件なら、再インストールより先にバージョン確認を行うほうが効率的です。
StackSupport.jsxを手動で書き換えるのはおすすめしない
エラー44の詳細表示に「StackSupport.jsx」などのファイル名が出ると、そのスクリプトを直接編集したり、古いPhotoshopからファイルをコピーしたりすれば直せるのではないかと考えることがあります。
しかしPhotoshopのインストールフォルダー内にある標準スクリプトを手作業で変更すると、別の機能へ影響したり、次回アップデート時に不整合が発生したりする可能性があります。
今回のAdobe Communityの報告でも、27.9.1のStackSupport.jsxを置き換えるだけでは解決しなかったとされています。したがって、標準ファイルを自己流で変更するより、以前の正常なPhotoshopをCreative Cloudの正規機能からインストールするほうが安全です。
比較明合成を急ぐ場合は手動でレイヤーをまとめる方法もある
Photoshopをすぐにバージョンダウンできないものの、比較明合成を急いで行いたい場合は、画像を個別に開き、同じドキュメントへレイヤーとしてコピーする方法があります。
例えば基準にするJPEGをPhotoshopで開き、別のJPEGを開いて画像全体をコピーし、基準ドキュメントへ貼り付けます。これを必要枚数繰り返せば、1つのドキュメント内に複数レイヤーを作れます。
数枚なら現実的ですが、星の軌跡など数十枚・数百枚を比較明合成する場合には非常に手間がかかります。その場合は27.9.1など正常に動作するバージョンへ一時的に戻したほうが効率的です。
比較明合成では読み込み後に描画モードを「比較(明)」へ変更する
複数画像をレイヤーとして読み込めるようになったら、比較明合成では各レイヤーの描画モードを「比較(明)」へ変更します。「比較(明)」は上下の画像を比較し、より明るい部分を結果として残す描画モードです。
例えば三脚を固定して撮影した夜空の写真を複数枚重ね、それぞれを「比較(明)」にすると、各写真に写った星の明るい部分を積み重ねて星の軌跡を表現できます。
ただしカメラが途中で動いた場合は風景までずれるため、必要に応じてレイヤーの位置合わせも行います。「ファイルをレイヤーとして読み込み」画面にある位置合わせ関連のオプションは、撮影条件に応じて使用します。
原因を効率よく切り分けるチェックリスト
エラー44が出た場合は、思いつく設定を次々変更するより、次の順序で確認すると原因を絞り込みやすくなります。
- JPEGを1枚ずつ開けるか確認する
- 何も開いていない状態で「ファイルをレイヤーとして読み込み」を実行する
- それだけでエラー44になるか確認する
- Photoshopのバージョンを確認する
- Windows版27.10なら、今回報告されている不具合と一致する可能性を考える
- Creative Cloudから利用可能なら27.9.1など直前の正常なバージョンを試す
- 旧バージョンで正常なら、最新バージョン側の問題である可能性が高い
- 旧バージョンでも発生するなら環境設定をリセットする
- Shift起動でサードパーティ製プラグインを無効化して確認する
- それでも直らなければAdobeの最新情報やCommunityを確認する
「画像を開いていないのにスクリプトを選択しただけでエラーになる」という点は非常に重要です。この場合、JPEGを疑うよりPhotoshop本体・スクリプト・バージョンを優先して調べます。
今後のアップデートで修正されたら最新版へ戻す
以前のバージョンへの変更は、あくまで作業を継続するための回避策です。Photoshopの古いバージョンを永久に固定するという意味ではありません。
Adobeが修正版を公開し、「ファイルをレイヤーとして読み込み」が正常に動くことを確認できたら、最新版へ戻すことを検討します。最新版には機能追加だけでなく、バグ修正やセキュリティ更新が含まれるためです。
自動更新を一時停止する場合も、Adobeのリリース情報やCommunityなどを定期的に確認し、問題が解消した段階でアップデートする運用が適しています。
まとめ|自動更新後のエラー44ならPhotoshop 27.10を最初に確認
PhotoshopでJPEGは1枚ずつ正常に開けるのに、「ファイル」→「スクリプト」→「ファイルをレイヤーとして読み込み」を選択した瞬間に「エラー44:変換できません」と表示される場合、JPEG自体が原因とは限りません。
特に、何もファイルを開いていない状態でもエラー44になり、1週間ほど前までは正常で、その間にPhotoshopが自動更新されているのであれば、Photoshop側のアップデートを疑う重要な手掛かりになります。
2026年8月31日時点では、Windows版Photoshop 27.10で「Load Files into Stack」を実行すると「Error 44: Cannot convert」が発生するという、ほぼ同一の症状がAdobe Communityに報告されています。その報告では27.9.1へ戻すことで正常に動作しています。ただし現時点ではAdobeによる正式な原因確定・修正発表まで確認できないため、ユーザー報告に基づく回避策として扱うのが適切です。
まずPhotoshopのバージョンを確認し、27.10であればCreative Cloudの「他のバージョン」から27.9.1など利用可能な直前バージョンを試す方法が有力です。Adobe公式・以前のバージョンをインストールする方法[参照]
27.10ではない場合や、旧バージョンでも症状が続く場合は、環境設定のリセット、サードパーティ製プラグインの無効化などを順番に試します。比較明合成を急ぐ場合は一時的に手動でレイヤーをまとめることもできますが、大量の写真を扱うなら正常に動くPhotoshopバージョンへ戻す方法が効率的です。


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