Rhinocerosで建築モデルを3Dプリント用STLに縮尺変換する方法|実寸モデルを変更せず出力する手順

CAD

建築学生がRhinoceros(Rhino)で建物モデルを作成する場合、実際の建築寸法でモデリングすることが一般的です。しかし、そのままSTL形式で3Dプリンターへ出力しようとすると、実寸サイズのままでは大きすぎて印刷できないケースがあります。

3Dプリント用の模型を作る場合は、元の建築モデルを縮小する方法だけでなく、STL書き出し時や複製データを使って縮尺を調整する方法があります。この記事では、Rhinocerosで建築モデルを3Dプリント向けに縮尺変更する考え方や便利な手順について解説します。

建築モデルは基本的に実寸のまま作成する

Rhinocerosで建築設計を行う場合、最初から1/100や1/1000などの模型サイズで作るのではなく、実際の建物寸法でモデルを作成することが基本です。

例えば、実際に高さ30mの建物を設計する場合、Rhino上では高さ30000mmのモデルとして作成します。この方法により、寸法確認や図面化、他の設計データとの連携がしやすくなります。

そのため、3Dプリント用模型を作る時だけ縮尺を変更する方法が効率的です。

STL書き出し時に縮尺を変更できるのか

RhinocerosではSTLファイルを書き出す際に、出力設定によって単位やサイズを調整できます。ただし、STL形式そのものには基本的に縮尺情報が含まれないため、最終的なサイズ管理には注意が必要です。

STLは3Dプリンターへ渡すための形状データであり、単位をどのように解釈するかはスライサーソフト側の設定にも影響されます。

そのため、安定した方法としては、Rhino上で複製した模型用データを縮小してからSTLを書き出す方法がおすすめです。

Rhinoでモデルを1/1000に縮小する方法

建築モデルを1/1000などの縮尺に変更する場合は、Rhinoの「Scale(拡大縮小)」コマンドを使用します。

例えば、実寸モデルを1/1000にする場合は、縮尺係数を「0.001」に設定します。

  1. 縮小したいモデルを選択する
  2. Scaleコマンドを実行する
  3. 基準点を指定する
  4. 倍率に「0.001」と入力する

この操作を行うことで、元のモデルを保ったまま模型サイズのコピーを作成できます。

実務や学生制作では、元データを残すために「実寸モデル」と「3Dプリント用縮小モデル」を別ファイルや別レイヤーで管理する方法がよく使われます。

おすすめは模型用データを別に作成する方法

建築モデルをそのまま縮小する場合、注意したい点があります。それは、細かい部材や壁厚などが3Dプリントに適さなくなる可能性があることです。

例えば、実寸では100mmある壁でも、1/1000にすると0.1mmになります。このような部分は3Dプリンターでは出力できなかったり、強度不足で壊れたりする可能性があります。

そのため、縮尺変更後には模型用に以下のような調整を行うことがあります。

  • 薄すぎる壁や柱を厚くする
  • 細かすぎる装飾を省略する
  • 接続部分を補強する
  • 出力しやすい形状に修正する

模型は単純な縮小コピーではなく、印刷するための設計調整が必要になる場合があります。

3Dプリンター用STL作成時に確認するポイント

STLを書き出す前には、モデルが3Dプリント可能な状態になっているか確認することが重要です。

特に建築モデルでは、壁や床などが厚みのないサーフェス状態になっていることがあります。3Dプリンターでは基本的に閉じた立体(ソリッド)データが必要です。

確認するポイントは以下の通りです。

確認項目 内容
閉じた形状か ソリッド化されているか確認する
縮尺 模型サイズになっているか確認する
厚み 印刷可能な厚さがあるか確認する
単位 Rhinoとスライサーの設定を合わせる

建築模型制作で効率的なワークフロー

建築学生がRhinoを使って3Dプリント模型を作る場合、以下の流れにすると作業効率が高まります。

  1. Rhinoで実寸モデルを作成する
  2. 完成したモデルを複製する
  3. 複製データを縮尺変換する
  4. 3Dプリント用に形状を調整する
  5. STL形式で書き出す
  6. スライサーソフトで最終確認する

この方法なら設計変更があった場合でも、実寸モデルを修正するだけで済み、模型データを再作成しやすくなります。

まとめ

Rhinocerosで建築モデルを3Dプリントする場合、基本的には実寸で作成したモデルを維持し、印刷用データだけ縮尺変更する方法がおすすめです。

1/1000などの模型を作る場合は、RhinoのScale機能でコピーしたモデルを縮小し、STL書き出し前に3Dプリンター向けの調整を行うと効率的です。

実寸モデルと模型用モデルを分けて管理することで、設計作業と3Dプリント作業の両方をスムーズに進められます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました