Jw_cadでは、コンクリート断面を表現する際に「斜め2本線」「斜め3本線」のような独特のハッチを使うケースがあります。建築・土木図面では見慣れた表現ですが、AutoCADへ移行した際に「同じハッチが見当たらない」と感じる人も少なくありません。
実はAutoCADでも、Jw_cadに近いコンクリート断面表現を作成することは可能です。標準ハッチを調整する方法もあれば、独自パターンを登録する方法もあります。
ここでは、AutoCADでJw_cad風のコンクリートハッチを再現する方法をわかりやすく解説します。
AutoCADにもハッチ機能は標準搭載されている
AutoCADには「HATCH(ハッチ)」コマンドが標準搭載されています。
代表的なパターンとして以下があります。
- ANSI31(斜線)
- AR-CONC(コンクリート)
- AR-SAND(砂)
- NET(網目)
Jw_cadのような単純な斜め線であれば、「ANSI31」をベースに調整することで近い表現が可能です。
Jw_cad風の斜め2本線・3本線を再現する方法
Jw_cad独特のコンクリート表現は、単純な斜線を複数重ねたような見た目になっています。
AutoCADでは以下の方法で近づけられます。
- HATCHコマンドを実行
- パターンを「ANSI31」に設定
- 尺度(Scale)を小さめに調整
- 角度を45°付近へ設定
- 必要に応じて複数ハッチを重ねる
特に「尺度」を調整すると、Jw_cad特有の細かい斜線表現へ近づきます。
複数ハッチを重ねるとJw_cadに近くなる
Jw_cadの斜め3本線風にしたい場合は、1つのハッチだけでなく複数重ねる方法が使われます。
| 設定 | 内容 |
|---|---|
| 1枚目 | 45°・細かい斜線 |
| 2枚目 | 間隔を少し変えた斜線 |
| 3枚目 | 角度変更で立体感追加 |
これにより、Jw_cad独特の「2本線・3本線」っぽい断面表現に近づきます。
完全再現したい場合はPATファイルを使う
AutoCADでは「PATファイル」というハッチ定義ファイルを使うことで、独自ハッチを追加できます。
インターネット上では、Jw_cad風ハッチや建築用断面ハッチを配布しているサイトもあります。
例えば以下のような検索で見つかることがあります。
- AutoCAD JWCAD ハッチ PAT
- コンクリート断面 PATファイル
- Jw風 ハッチパターン
導入後は、HATCHコマンドの「カスタム」一覧に追加表示されます。
土木・建築では会社ごとに表現が違うこともある
実務では、会社や設計事務所ごとに断面表現ルールが異なるケースがあります。
例えば以下の違いがあります。
- 線の角度
- 線間隔
- 2本線か3本線か
- コンクリートとモルタルの描き分け
そのため、過去図面に合わせる場合は、既存図面のハッチ設定をコピーする方法が最も確実な場合もあります。
ハッチが重くなる場合の対処法
AutoCADでは、細かいハッチを大量に使うと動作が重くなる場合があります。
その場合は以下を調整すると改善しやすいです。
- ハッチ尺度を少し大きくする
- 表示解像度を下げる
- 関連付けハッチを解除
- 一部をソリッド塗りへ変更
特に大規模図面では、ハッチの細かさがファイル容量へ大きく影響します。
まとめ
AutoCADでも、Jw_cadで使われるようなコンクリート断面の斜め2本線・3本線風ハッチは再現可能です。
まずは「ANSI31」をベースに尺度や角度を調整し、必要に応じて複数ハッチを重ねると近い表現になります。
さらに完全再現したい場合は、PATファイルによるカスタムハッチ導入も有効です。実務では既存図面へ合わせることも多いため、過去データを流用する方法もおすすめです。


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