AutoCADを使っていると、システム変数でTEXTSIZEを設定しても、再起動後に元の値に戻ってしまうことがあります。この現象は多くのユーザーが経験するもので、設定を永続化するためにはいくつかの方法と注意点があります。
TEXTSIZEとは何か?
TEXTSIZEはAutoCADで作成する文字の既定サイズを指定するシステム変数です。初期設定は0.2など小さい値になっており、設計図やレイアウトによっては適切な文字サイズに変更する必要があります。
この値を変更すると、作図時に新しく配置される文字のサイズが変更されますが、再度AutoCADを起動すると元に戻ってしまう場合があります。
TEXTSIZEの設定が保存されない原因
主な原因は、TEXTSIZEの設定が図面単位やテンプレートに依存しているためです。AutoCADではシステム変数の変更は一時的なセッション設定として扱われることがあります。
特に、値が0.2から4.0など一般的な範囲の場合、再起動後に元のテンプレート設定に戻ることがあります。しかし60.0のような極端な値は保存されることがあり、これは内部的に異なる扱いを受けているためです。
永続的にTEXTSIZEを変更する方法
最も確実な方法は、AutoCADのテンプレートファイル(.DWT)で初期TEXTSIZEを設定することです。テンプレートファイルを編集してTEXTSIZEを希望の値に変更して保存すれば、新しい図面を作成するたびに設定が反映されます。
もう一つの方法として、スタートアップスクリプト(acad.lspやacaddoc.lsp)を利用して、AutoCAD起動時に自動でTEXTSIZEを設定する方法もあります。この場合、再起動後も指定した値に強制的に設定できます。
具体的な手順例
テンプレートを使った方法の場合、まず既存のテンプレートを開き、TEXTSIZEを希望値(例:4.0)に変更します。その後、テンプレートを上書き保存します。
スタートアップスクリプトを利用する場合は、次のようなコードをacad.lspに追加します:
(setvar “TEXTSIZE” 4.0). このスクリプトはAutoCAD起動時に自動でTEXTSIZEを設定します。
注意点とよくあるトラブル
TEXTSIZEを大きく変更すると、既存の文字オブジェクトの見え方や図面全体のバランスに影響する場合があります。新しい値を適用する前に、サンプル図面で確認することをおすすめします。
また、値が保存されない場合は、テンプレートの参照や読み込み順序を確認する必要があります。特に複数のテンプレートやスタイルファイルを使用している場合は、優先される設定が異なることがあります。
まとめ
AutoCADでTEXTSIZEを永続的に変更するには、テンプレートファイルの編集やスタートアップスクリプトの活用が有効です。単にシステム変数を変更するだけでは、再起動後に元に戻ることがあるため注意が必要です。
極端な値(例:60.0)が保存できる現象は、ソフトウェア内部の処理によるものであり、バグではなく仕様の一部と考えられます。


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