Excelでは、異なる種類のデータを1つのグラフにまとめることで、数値の関係性や変化を直感的に把握できます。例えば、旅行者数の内訳と消費額の推移のように、人数と金額では単位が異なるデータを比較したい場合、複合グラフと第2軸を利用すると見やすいグラフを作成できます。
この記事では、積み上げ棒グラフ・棒グラフ・折れ線グラフを組み合わせ、左右に異なる目盛りを表示するExcelの複合グラフ作成方法を詳しく解説します。
Excelの複合グラフで異なるデータを1つにまとめる考え方
複合グラフとは、1つのグラフ内に複数種類のグラフを組み合わせて表示する方法です。例えば、棒グラフで人数を表し、折れ線グラフで金額を表すことで、データ同士の関連性を確認しやすくなります。
今回のように旅行者数と消費額を比較する場合、旅行者数は「人」、消費額は「円」と単位が大きく異なるため、通常のグラフでは折れ線が見えにくくなることがあります。
そのため、人数を左側の縦軸、金額を右側の縦軸に設定する「第2軸」を使用するのが適しています。
グラフ作成前にExcelデータを整理する
複合グラフを作成する前に、データをExcel上で分かりやすく整理しておくことが重要です。
例えば、以下のような表形式にすると作成しやすくなります。
| 年度 | 国内A地域 | 国内B地域 | 国内C地域 | 訪日観光客数 | 消費額 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2022年 | 100 | 80 | 60 | 50 | 500 |
| 2023年 | 120 | 90 | 70 | 70 | 700 |
積み上げ棒グラフにしたい項目は横に並べ、棒グラフや折れ線グラフにしたい項目も同じ表内に用意します。
データの項目名を1行目に入力しておくと、Excelが自動的に系列名として認識するため、後から編集しやすくなります。
積み上げ棒グラフと棒グラフを作成する手順
まず、旅行者数に関するデータ範囲を選択します。次にExcel上部の「挿入」タブから「縦棒グラフ」を選び、「積み上げ縦棒」を選択します。
これにより、国内観光客数を目的地別に分けた積み上げ棒グラフが作成できます。例えば、北海道・関東・関西など地域別の人数を1本の棒の中に割合として表示できます。
その後、訪日観光客数の系列を追加し、通常の棒グラフとして表示するよう設定します。グラフを右クリックして「データの選択」から系列を追加すると調整できます。
折れ線グラフを追加して消費額を表示する方法
次に、消費額のデータを折れ線グラフとして追加します。作成したグラフをクリックし、「グラフのデザイン」から「グラフの種類の変更」を選択します。
「組み合わせ」を選択すると、各データ系列ごとにグラフ種類を指定できます。
- 国内観光客数(地域別)→積み上げ縦棒
- 訪日観光客数→縦棒
- 消費額→折れ線
この設定に変更すると、人数データは棒、消費額データは線として同じグラフ内に表示できます。
第2軸を設定して人数と金額を左右に表示する
消費額の折れ線が見づらい場合は、第2軸を設定します。折れ線部分をクリックして右クリックし、「データ系列の書式設定」を開きます。
「系列のオプション」から「第2軸」を選択すると、右側に消費額専用の縦軸が表示されます。
例えば、左側の軸を「旅行者数(万人)」、右側の軸を「消費額(億円)」に設定することで、異なる単位のデータでも正しく比較できます。
見やすい複合グラフに仕上げるポイント
複合グラフは情報量が多いため、作成後の見やすさ調整が重要です。色を変えたり、凡例を整理したりすることで、見る人が内容を理解しやすくなります。
例えば、積み上げ棒グラフは国内旅行者の地域別データなので同系色でまとめ、訪日観光客数は別の色、消費額の折れ線は目立つ色にすると違いが分かりやすくなります。
また、タイトルには「旅行者数と消費額の推移」のように、何を比較しているグラフなのか分かる名称を設定すると資料としての完成度が高まります。
まとめ
Excelでは、積み上げ棒グラフ・棒グラフ・折れ線グラフを組み合わせた複合グラフを作成できます。
人数と金額など単位が異なるデータを比較する場合は、第2軸を設定することで左右に異なる目盛りを表示でき、より正確で分かりやすいグラフになります。
旅行者数と消費額のような複数の指標を分析する場合は、積み上げ棒で内訳、棒グラフで全体比較、折れ線で推移を表現すると、データの特徴を効果的に伝えられる資料を作成できます。


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