Macのストレージ容量を確認したところ、ライブラリ内の「Application Support」や「CloudDocs」に数十GBものデータがあり、特に「session」フォルダが大きくなっていることがあります。手動でゴミ箱へ移して削除しても、しばらくすると同じフォルダが再作成されるため、「なぜ消せないのか」「本当に削除してよいのか」と疑問に感じるケースもあります。
CloudDocsは、macOSでiCloud Driveの同期処理に関係するシステム側のデータとして使われる領域です。そのため、単純にFinderからフォルダを削除しても、iCloud Driveの同期サービスが必要と判断すれば再び作成されることがあります。
この記事では、CloudDocsやsessionフォルダが大きくなる理由、削除しても戻る仕組み、iCloud Driveのデータを失わずにMac本体の容量を減らす方法、異常に巨大化している場合の確認手順を解説します。
- CloudDocsはiCloud Driveの同期に関係するフォルダ
- sessionフォルダが70GBある=70GBすべてが永久に必要とは限らない
- まず「システム設定」からiCloud Driveの状態を確認する
- 一番安全な容量削減方法は「ダウンロードしたものを削除」
- 「Macストレージを最適化」を有効にする
- iCloud Driveの「ダウンロード済みを保持」も確認する
- iCloud Driveのファイルそのものを削除するのは別の操作
- CloudDocsを直接削除しないほうがよい理由
- 容量が異常に増えた場合は再起動と同期完了を確認する
- ストレージ設定の「ファイルブラウザ」でも大容量データを確認する
- iCloud Driveを使わないなら同期をオフにする方法もある
- デスクトップと書類の同期だけを止める選択肢もある
- 異常な容量が何度も再発する場合
- 安全に容量を減らすおすすめ手順
- まとめ|CloudDocsのsessionは直接削除せずiCloud Drive側から容量を管理する
CloudDocsはiCloud Driveの同期に関係するフォルダ
CloudDocsは、iCloud DriveとMacの間でファイルを同期するときにmacOSが使用するデータ領域です。iCloud Driveに保存されているファイルの状態や同期処理に関連する情報が扱われるため、一般的なユーザーフォルダとは性質が異なります。
そのため、CloudDocsの内部をFinderで直接削除しても、iCloud Driveが有効で同期処理が続いていれば、macOS側が再び必要なデータを生成することがあります。これが「ゴミ箱を空にしたのに戻ってくる」ように見える主な理由です。
CloudDocs内のsessionフォルダを手作業で消し続けるより、iCloud Drive側の設定やローカルに保持しているファイルを見直すほうが安全です。
sessionフォルダが70GBある=70GBすべてが永久に必要とは限らない
macOSでは、同期中の一時ファイル、キャッシュ、ダウンロード済みデータなどが一時的に大きな容量を占めることがあります。Appleも「システムデータ」にはキャッシュ、ログ、仮想メモリ、アプリサポートファイルなどが含まれ、現在のMacの状態によってサイズが変化すると説明しています。
そのため、CloudDocs配下で大きな容量が表示されていても、そのすべてがユーザーが直接管理すべき固定ファイルとは限りません。同期が完了したり、macOSがストレージを最適化したりすると容量が減る場合があります。
一方で、iCloud Drive上の大量のファイルがMacへローカル保存されている場合は、実際に数十GBを使用することもあります。その場合はキャッシュだけでなく、ダウンロード済みのiCloud Driveファイルそのものを見直す必要があります。
まず「システム設定」からiCloud Driveの状態を確認する
最初に、Appleメニューから「システム設定」→自分の名前→「iCloud」→「Drive」または「iCloud Drive」を開き、「このMacを同期」が有効になっているか確認します。
さらに「デスクトップと書類フォルダ」が有効になっている場合、Macのデスクトップと書類フォルダの内容もiCloud Driveへ同期されます。大量の写真、動画、制作データなどがあると、iCloud Drive関連のローカル使用量も大きくなりやすくなります。
Appleによると、「デスクトップと書類フォルダ」をiCloud Driveへ保存すると、同じApple Accountで利用しているデバイス間でファイルが同期されます。Apple:デスクトップや書類をiCloud Driveに追加する方法[参照]
一番安全な容量削減方法は「ダウンロードしたものを削除」
iCloud Drive上のファイルをクラウドには残しつつ、Mac本体からだけ削除したい場合は、Finderの「iCloud Drive」から対象ファイルやフォルダをControlキーを押しながらクリックし、「ダウンロードしたものを削除」または同等の項目を選択します。
この操作では、ファイルそのものをiCloud Driveから削除するのではなく、Macに保存されているローカルコピーを解放できます。後から必要になったときには再びiCloudからダウンロードできます。
ストレージ不足を解消したいだけなら、CloudDocs内部を直接削除するより、FinderのiCloud Driveから「ダウンロードしたものを削除」を使う方法が基本です。Appleも、ファイルを削除せずローカルストレージだけ空ける方法としてこの操作を案内しています。Apple公式情報[参照]
「Macストレージを最適化」を有効にする
iCloud Driveを利用しながらMacの容量を節約したい場合は、「Macストレージを最適化」を有効にする方法があります。
この機能を有効にすると、ストレージ容量が必要になった際に、古い書類などをiCloud側へ保存し、Macには必要なファイルを中心に残すようmacOSが管理します。Appleも、ストレージ最適化によりファイルを必要に応じてiCloudから取得できる仕組みを案内しています。Apple:Macのストレージ領域を最適化する[参照]
ただし、Finderで「ダウンロード済みを保持」などを指定しているフォルダは、ローカル保存が優先される場合があります。大容量フォルダでその設定が有効になっていないか確認しましょう。
iCloud Driveの「ダウンロード済みを保持」も確認する
FinderでiCloud Driveを開き、容量の大きなフォルダをControlクリックすると、「ダウンロード済みを保持」という設定が表示される場合があります。この設定がオンになっていると、そのフォルダはMacに常時保存されやすくなります。
Appleによると、「Macストレージを最適化」がオンでも、特定のファイルやフォルダを「ダウンロード済みを保持」に設定すれば、Macへ保持できます。反対に、容量を減らしたいフォルダについては、この設定を解除しておく必要があります。Apple:iCloud Driveでフォルダとファイルを操作する[参照]
例えば数十GBの動画フォルダを「ダウンロード済みを保持」にしている場合、そのデータはクラウドだけでなくMacにも残り続けます。必要がなければ保持設定を解除し、その後「ダウンロードしたものを削除」を実行します。
iCloud Driveのファイルそのものを削除するのは別の操作
FinderのiCloud Drive上で通常の「削除」を行うと、そのファイルはMacだけでなくiCloud Driveからも削除されます。同じApple Accountで同期しているiPhone、iPad、別のMacからも削除されるため注意が必要です。
Appleも、iCloud Driveのデスクトップや書類からファイルを削除すると、同じApple Accountでサインインした他のデバイスからも削除されると案内しています。
したがって、「Macの容量だけ空けたい」のか、「iCloudからも完全に消したい」のかを明確に分けて操作することが重要です。容量対策なら通常は「ダウンロードしたものを削除」を使用します。
CloudDocsを直接削除しないほうがよい理由
CloudDocsは通常のユーザーデータフォルダではなく、iCloud Drive同期システムが利用する領域です。その内部を手動で編集すると、同期データベースや処理中のファイルへ影響する可能性があります。
特にsessionなど名前だけでは役割を判断しにくいフォルダを一括削除すると、再同期が始まって大量のデータが再びダウンロードされることがあります。その結果、「削除した直後は空いたのに、また70GBへ戻った」という状態になることも考えられます。
手動削除を繰り返すより、Finderとシステム設定からiCloud Driveを管理し、macOS自身に不要なローカルデータを整理させるほうが安全です。
容量が異常に増えた場合は再起動と同期完了を確認する
iCloud Driveが大量のファイルを同期している最中は、一時ファイルや処理中データによって容量が増える場合があります。このような場合は、Macを電源に接続し、安定したインターネット環境でしばらく同期を完了させます。
FinderのサイドバーにあるiCloud Driveへポインタを合わせると、同期状況を確認できるmacOSもあります。大量のアップロードやダウンロードが残っている場合は、まず同期を完了させてから容量を再確認します。
同期が終わっても容量表示がおかしい場合は、一度Macを再起動し、「システム設定」→「一般」→「ストレージ」で改めて確認します。ストレージ分類は即時更新されず、時間が経ってから表示が変わる場合があります。
ストレージ設定の「ファイルブラウザ」でも大容量データを確認する
macOSの「システム設定」→「一般」→「ストレージ」では、Mac内で何が容量を使用しているか確認できます。
Appleによると、ストレージ設定では「書類」などから大きなファイルを確認したり、「ファイルブラウザ」を利用してフォルダ単位の容量を調べたりできます。Apple:Macのストレージ設定[参照]
CloudDocsだけを見るのではなく、実際にはiCloud Drive、写真、メール、iOSバックアップなど別の項目も大きくなっていないか確認すると、より効果的に容量を空けられます。
iCloud Driveを使わないなら同期をオフにする方法もある
今後そのMacでiCloud Driveを利用する必要がない場合は、「システム設定」→Apple Account→「iCloud」→「Drive」から同期をオフにする方法もあります。
ただし、この操作ではiCloud上のファイルをMacへ残すかどうかを確認される場合があります。「ローカルコピーを保持」を選択すると、かえって大量のiCloudファイルがMacへコピーされる可能性があるため、ストレージ不足の状態では注意が必要です。
Appleは、iCloud Driveをオフにした場合、必要に応じてローカルコピーが「iCloud Drive(アーカイブ)」としてホームフォルダへ作成される場合があると説明しています。Apple:iCloud Driveをオフにした場合の動作[参照]
デスクトップと書類の同期だけを止める選択肢もある
iCloud Drive全体は利用したいものの、デスクトップや書類に大量のデータがあり同期対象から外したい場合は、「デスクトップと書類フォルダ」だけをオフにすることもできます。
この設定をオフにすると、現在iCloud Driveにあるデスクトップと書類のファイルはiCloud側へ残り、Macには新しいローカルのデスクトップ・書類フォルダが作成されます。
ただし、設定変更前にiCloud Drive上の重要なデータが正常に同期されていることを確認してください。何がローカルにあり、何がクラウドにあるのか分からない状態で設定を切り替えると、必要なファイルを見失う可能性があります。
異常な容量が何度も再発する場合
Finder上のiCloud Driveにそれほど大きなファイルがないにもかかわらず、CloudDocsのsessionだけが何十GBにも増え続ける場合は、iCloud Driveの同期処理に問題が生じている可能性も考えられます。
まずmacOSを最新の状態へ更新し、Macを再起動して同期状況を確認します。それでも改善しない場合は、重要なiCloudデータがクラウド側に存在することを確認したうえで、Appleサポートへ相談するほうが安全です。
TerminalコマンドやCloudDocs内部のデータベースを直接削除する方法がインターネット上で紹介されていることもありますが、誤操作すると同期状態を悪化させる可能性があります。特に重要な仕事データなどをiCloud Driveへ保存している場合は、自己判断でシステム内部を削除する方法は避けたほうがよいでしょう。
安全に容量を減らすおすすめ手順
CloudDocsが大きくなっているときは、次の順序で確認するとデータを失うリスクを抑えながら対処できます。
- iCloud.comや別デバイスで重要なファイルがiCloudに存在することを確認する
- Macを再起動する
- FinderでiCloud Driveの同期状態を確認する
- 「システム設定」→Apple Account→iCloud→Driveで同期設定を確認する
- 「Macストレージを最適化」を有効にする
- FinderのiCloud Driveで大容量フォルダの「ダウンロード済みを保持」を解除する
- ローカル保存が不要なファイル・フォルダで「ダウンロードしたものを削除」を実行する
- 同期完了後に「一般」→「ストレージ」で容量を再確認する
この方法なら、CloudDocs内部を直接操作する必要がありません。
まとめ|CloudDocsのsessionは直接削除せずiCloud Drive側から容量を管理する
MacのLibrary内にあるCloudDocsは、iCloud Driveの同期に関連するシステムデータです。そのため、sessionフォルダをゴミ箱へ入れて削除しても、iCloud Driveが同期に必要と判断すれば再作成されることがあります。
Macの容量だけを空けたい場合は、CloudDocsを直接削除するのではなく、FinderのiCloud Driveで不要なローカルコピーに対して「ダウンロードしたものを削除」を実行し、「Macストレージを最適化」も有効にする方法が基本です。
それでもCloudDocsのsessionが数十GB単位で増え続け、Finder上のiCloud Driveの実データ量と明らかに釣り合わない場合は、同期処理の異常も考えられます。その場合は重要ファイルがiCloud側へ保存されていることを確認し、macOSを更新・再起動したうえでAppleサポートへ相談するのが安全です。


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