Macの「メール」アプリに新しいメールアカウントを追加したものの、アカウントの状況が「オフライン」となり、正常時の緑色ではなく赤い丸が表示されることがあります。これはアカウント自体が追加されていても、メールアプリが受信・送信サーバーへ正常に接続できていない場合などに起こります。
macOS CatalinaのMail 13.4でも、まずオンラインへの切り替えを試し、それで解決しなければパスワード、受信サーバー、送信サーバー、ポート番号、SSL/TLSなどを順番に確認するのが基本です。
単純に「オンラインにする」を実行すれば直るケースと、設定内容を修正しなければオンラインにならないケースがあります。ここでは初心者でも確認しやすい順番で対処方法を解説します。
最初に「すべてのアカウントをオンラインにする」を試す
メールアカウントが一時的にオフラインになっているだけなら、Macの「メール」アプリからオンラインへ戻せる場合があります。Mailを開き、画面上部のメニューバーにある「メールボックス」を確認します。
「メールボックス」メニュー内のオンライン/オフラインに関する項目から、アカウントをオンラインにする操作を実行します。複数のメールアカウントを利用している場合には「すべてのアカウントをオンラインにする」に相当する項目を利用できます。
これだけで赤い状態表示が解消してメールを受信できるようになれば、詳細設定を変更する必要はありません。一時的な通信障害などでオフラインになっていた可能性があります。
オンラインにしても赤丸へ戻る場合は接続エラーを疑う
オンラインにする操作を行っても、すぐオフラインへ戻る場合は、メールサーバーとの接続に失敗している可能性があります。この場合は「オンライン」という設定を探し続けるのではなく、接続できない原因を調べる必要があります。
Mailには接続状況を確認するための機能があります。メニューバーの「ウインドウ」から「接続診断」を開き、追加したメールアカウントの受信・送信サーバーで問題が発生していないか確認します。
接続診断にエラーが表示された場合は、その内容が重要な手掛かりになります。例えば認証に関するエラーならユーザー名やパスワード、サーバーへの接続エラーならホスト名、ポート番号、暗号化方式、ネットワークなどを重点的に確認します。
メールアドレスとパスワードだけでは設定できない場合がある
GmailやiCloudなど一部のサービスは比較的簡単に追加できますが、プロバイダーやレンタルサーバー、会社などから発行されたメールアドレスでは、受信・送信サーバーを正しく設定する必要があります。
一般的なメール設定では、メールアドレスのほかにユーザー名、パスワード、受信メールサーバー(IMAPまたはPOP)、送信メールサーバー(SMTP)、ポート番号、SSL/TLSの有無、認証方式などが関係します。
例えばメールアドレスが「example@example.com」であっても、ユーザー名が必ず「example」になるとは限りません。サービスによってはメールアドレス全体をユーザー名として入力する必要があります。設定値は推測せず、契約しているメールサービスの公式マニュアルを確認することが重要です。
Mac Mailのサーバー設定を確認する
macOS Catalinaでは、Mailの「メール」メニューから「環境設定」を開き、「アカウント」で対象のメールアカウントを選択して設定を確認します。「サーバ設定」では、受信用メールサーバーと送信用メールサーバー(SMTP)の内容を確認できます。
特にチェックしたいのは、ホスト名、ユーザー名、パスワードです。また、「接続設定を自動的に管理」が有効になっている場合があります。メールサービス側からポート番号などを手動指定するよう案内されている場合は、サービス提供元の手順に従って設定してください。
受信設定が正しくてもSMTP設定が間違っていれば「受信はできるが送信できない」といった状態になることがあります。受信と送信は別々に確認するのがポイントです。
パスワードが正しいのに接続できない場合
WebメールにはログインできるのにMacのMailだけ接続できない場合、通常のログインパスワード以外の認証方法が必要なことがあります。メールサービスによっては2段階認証やOAuthなどを採用しており、古い設定方法では認証できないことがあります。
また、以前にパスワードを変更している場合は、Mac側に古い認証情報が残っている可能性もあります。パスワードを何度も推測して入力するのではなく、まずブラウザからWebメールへ正常にログインできるか確認すると切り分けが容易です。
Webメールにもログインできなければアカウントやパスワード側、Webメールは正常なのにMailだけ失敗するならMail側の設定や認証方式を重点的に確認できます。
インターネット接続とメールサービス側の障害も確認する
設定が正しくても、Macがインターネットへ接続できていなければメールサーバーへアクセスできません。SafariなどでWebサイトを正常に表示できるか確認しておきます。
Webサイトは表示できるのにメールだけ接続できない場合は、メールサービス側で一時的な障害やメンテナンスが発生している可能性もあります。サービス提供元に障害情報が掲載されていないか確認してください。
セキュリティソフト、VPN、特殊なネットワーク環境などを利用している場合も通信へ影響する可能性があります。特に学校や会社など管理されたネットワークでは、ネットワーク管理者への確認が必要になる場合があります。
アカウントを削除して再登録する前に注意したいこと
設定がうまくいかないと、アカウントを一度削除して登録し直したくなります。しかし、POP方式でメールを保存している場合などは、メールデータの保存状態を確認せずに削除すると必要なメールを失うリスクがあります。
そのため、いきなりアカウントを削除するのではなく、まず接続診断とサーバー設定を確認してください。必要なメールについてはバックアップを取ってから作業する方が安全です。
IMAPでサーバー側にメールが保存されている場合でも、ローカルだけに保存したメールボックスなどが存在する可能性があります。「削除して再設定」は最初の対処ではなく、設定確認後の選択肢として考えるのがよいでしょう。
macOS Catalinaを使い続けている場合の注意点
macOS Catalinaは古い世代のmacOSであり、現在ではAppleによる通常のセキュリティ更新対象から外れています。また、メールサービス側の認証仕様が後から変更され、古いOSやメールクライアントとの組み合わせで問題が発生することもあります。
Macが対応している場合は、データのバックアップを取ったうえで、対応するより新しいmacOSへの更新も検討する価値があります。ただし、OS更新には使用中のアプリや周辺機器との互換性確認も必要です。
特に設定内容が正しいにもかかわらず特定のメールサービスだけ認証できない場合は、そのサービスがCatalinaおよびMail 13.4で現在も利用できる認証方法を提供しているか、サービス提供元へ確認すると確実です。
まとめ|赤丸のオフライン表示は原因を順番に切り分ける
MacのMailで新しく追加したアカウントが赤丸の「オフライン」になった場合は、まず「メールボックス」メニューからオンラインにする操作を試します。それでもオンラインにならなければ、単なるオン・オフ設定ではなくメールサーバーへの接続や認証に問題がある可能性があります。
次に「接続診断」で受信・送信のどちらに問題があるか確認し、メールサービスから指定されているホスト名、ユーザー名、パスワード、ポート番号、SSL/TLS、認証方式などとMac側の設定を照合します。
重要なのは、エラーが出たからといって最初からアカウントを削除しないことです。接続診断→公式のメール設定値との照合→認証方法の確認という順番で進めれば、原因を切り分けながら安全にオンライン復旧を目指せます。


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