Yahoo! JAPANでは、パスワードや確認コードの代わりにパスキーを利用したログインができます。WindowsではWindows Helloの顔認証・指紋認証・PINなどを使って本人確認を行えるため、パスワードを入力するより手軽で、フィッシングなどによる不正ログイン対策としても有効です。
一方で、「パスキーを設定した直後は使えたのに翌日からログインできない」「Yahoo! JAPAN IDを切り替えるとパスキー認証で失敗する」「パスキーが使えないときはパスワードでログインしてもよいのか」といった問題が起きることがあります。
この記事では、WindowsでYahoo! JAPANのパスキーによるログインに失敗するときの原因と対処法、Windows HelloのPINとYahoo! JAPANのパスワードの違い、複数のYahoo! JAPAN IDを使う場合に確認したいポイントを解説します。
Yahoo! JAPANのパスキーはWindows Helloを利用してログインできる
Yahoo! JAPANのパスキーは、パスワードそのものを入力するのではなく、端末に保存された認証情報を利用して本人確認を行う仕組みです。Yahoo! JAPAN公式ヘルプでは、Windowsの場合、Windows Helloの顔認証・指紋認証・PINが設定可能な端末でパスキーを利用できると案内されています。
対応ブラウザーとしてMicrosoft Edge、Google Chrome、Firefoxが案内されています。ただし、シークレットモードでは利用できません。また、OS・端末・ブラウザーの仕様変更などにより、対応環境を満たしていてもパスキーによるログインを利用できない場合があるとYahoo! JAPANは説明しています。
[参照] Yahoo! JAPAN公式ヘルプ「Windows/Mac パスキー(生体認証)でのログイン」
パスキーでログインできないときに考えられる原因
パスキーを登録できたからといって、その後も必ず同じ状態で認証できるとは限りません。Yahoo! JAPAN公式ヘルプでも、パスキーによるログインに失敗した場合の対処方法が案内されています。
特に確認したいのは、利用しているパスキー、Windows側の認証、ブラウザー、パスキーを保存した環境が一致しているかという点です。
パスキーを登録した環境と現在の認証環境が異なる
パスキーにはクラウド同期に対応するものと、対応しないものがあります。保存方法によっては、登録した端末やクラウドサービスのアカウントとの関係が重要になります。
たとえば、パスキーを作成したときとは異なるWindowsユーザーで操作していたり、パスキーを保存したクラウドサービスのアカウントを変更していたりすると、期待していたパスキーを利用できない可能性があります。
ブラウザーやWindowsの環境が変化している
「昨日はログインできたのに今日は失敗する」という場合でも、ユーザー自身がYahoo! JAPANの設定を変更したとは限りません。Windowsやブラウザーのアップデート、パスキーを管理するサービス側の状態など、複数の要素が認証に関係します。
Yahoo! JAPANもパスキーでログインできない場合には、ブラウザーやOSが最新バージョンになっていることを確認するよう案内しています。そのため、まずWindows Updateと使用中のブラウザーの更新状況を確認しておくとよいでしょう。
古いパスキーの設定が残っている
Yahoo! JAPAN公式ヘルプでは、過去に使用していた端末のパスキー設定が残っているなど、パスキーの設定自体に問題がある可能性も挙げています。この場合はパスキーを設定し直す方法が案内されています。
[参照] Yahoo! JAPAN公式ヘルプ「パスキー(生体認証)でのログインに失敗する」
複数のYahoo! JAPAN IDを使う場合はパスキーの選択に注意
複数のYahoo! JAPAN IDを1台のWindowsパソコンで利用している場合は、どのIDに対してどのパスキーを使用しているのかを確認することが重要です。
Yahoo! JAPANでは、パスキーを設定すると、Yahoo! JAPANへのログインに使用している携帯電話番号やメールアドレスなどがパスワードマネージャーにユーザー名として登録される場合があります。複数IDを使用していると、認証画面に複数の候補が表示されるなど、どのパスキーを使えばよいのかわかりにくくなることがあります。
たとえば「ID-A」でパスキーを登録した後にログアウトし、「ID-B」でログインし直す場合、ID-Bに対応するパスキーが利用可能であることを確認する必要があります。単にWindows HelloのPINが同じだからといって、ID-A用のパスキーでID-Bにもログインできるという意味ではありません。
また、Yahoo! JAPAN IDに登録している携帯電話番号やメールアドレスを変更しても、パスワードマネージャーに保存されたユーザー名は自動更新されない場合があります。Yahoo! JAPANは、この情報を更新したい場合、一度パスキーを削除して追加し直す方法を案内しています。
パスキーで失敗したときにパスワードでログインしてもよい?
パスキーを設定したからといって、すべての場面で直ちにパスワードが使用不能になるとは限りません。Yahoo! JAPANではセキュリティ強化のため、一部サービスや設定変更時などで利用可能なログイン方法を限定する場合があります。
Yahoo! JAPAN公式ヘルプによると、「他の方法でログイン」と表示された場合、画面内に利用可能なログイン方法として「パスワード」などのボタンが表示されていれば、その方法を選択してログインできます。また、必要に応じて「ログイン方法を再設定」「ログインできない場合」などから新しいログイン方法を設定する仕組みも用意されています。
したがって、ログイン画面でYahoo! JAPANがパスワードを選択肢として提示している場合は、その画面に従ってパスワードを使用できます。ただし、サービスやアカウントの設定状況によって利用できる認証方法は異なるため、「パスキーが使えなくても今後必ずパスワードで代替できる」と考えるのは避けたほうがよいでしょう。
特定のサービスで安全性の高いログイン方法が必須になった場合は、SMS認証、パスキー、ワンタイムパスワードなど、その画面で提示される利用可能な方法を設定する必要があります。
[参照] Yahoo! JAPAN公式ヘルプ「一部のサービスでは、利用可能なログイン方法が限定されます」
Windowsで表示されるPINはYahoo! JAPAN専用のPINではない
パスキー認証時にWindowsでPIN入力を求められることがあります。このPINは、Yahoo! JAPAN ID専用に発行された暗証番号という意味ではありません。
WindowsではWindows Helloを使ってパソコン上で本人確認を行えます。Yahoo! JAPAN公式ヘルプでも、Windowsのパスキー利用環境として「Windows Hello(顔認識、指紋認証、またはPIN)が設定可能な端末」と案内されています。
つまり、Yahoo! JAPANのパスキー認証中にWindows HelloのPIN画面が表示された場合は、通常はそのWindows環境で設定しているWindows HelloのPINを使用します。Yahoo! JAPANのパスワードとWindows Hello PINは別のものとして理解しておきましょう。
昨日まで使えたパスキーが突然使えなくなったときの対処法
パスキーを設定した直後は正常にログインできたにもかかわらず、翌日以降に認証が失敗する場合は、原因を推測して設定を何度も変更するより、順番に切り分けていくほうが安全です。
まずは次の項目を確認します。
- Windows HelloのPIN・顔認証・指紋認証がWindows上で正常に利用できるか確認する
- Microsoft Edge、Google Chrome、FirefoxなどYahoo! JAPANが案内している対応ブラウザーを利用する
- シークレットモードを使用していないことを確認する
- Windowsとブラウザーを最新の状態に更新する
- Yahoo! JAPANの「パスキー(生体認証)の設定」で現在利用可能なパスキーを確認する
- 複数のYahoo! JAPAN IDがある場合は、ログインしようとしているIDと使用するパスキーを確認する
これらを確認しても改善しない場合は、Yahoo! JAPAN公式ヘルプで案内されているように、パスキーを一度設定し直すことを検討します。
ただし、削除や再設定を行う前に、パスワードやSMS認証など現在利用可能な別のログイン手段があるか確認しておくと安心です。認証方法を変更した結果、自分自身がアカウントへ入れなくなる状況を避けるためです。
パスキーを再設定するときのポイント
Windowsでパスキーを設定し直す場合は、Yahoo! JAPANの「パスキー(生体認証)の設定」ページで利用可能なパスキーを確認します。問題のあるパスキーを削除したうえで、再度「パスキーを追加」から登録できます。
Yahoo! JAPAN公式ヘルプでは、パスキー追加時に指紋・顔・画面ロック認証が求められ、「追加が完了しました」と表示されれば設定完了と案内されています。
再設定後は、その場で一度ログアウトしてから再度ログインし、パスキーが実際に機能するか確認しておくとよいでしょう。複数のYahoo! JAPAN IDを利用している場合は、IDごとにログイン・ログアウトを試し、どのIDでどのパスキーが利用できるのかも確認しておくとトラブルを切り分けやすくなります。
[参照] Yahoo! JAPAN公式ヘルプ「Windows/Mac パスキー(生体認証)でのログイン」
パスキーの再設定でも直らない場合はログイン方法を再設定する
パスキーを再登録してもログインできない場合は、Yahoo! JAPAN側で提示される「ログイン方法を再設定」や「ログインできない場合」などの選択肢を確認します。
Yahoo! JAPANでは、ログイン方法としてパスキー以外にもSMS認証などが利用される場合があります。利用できる方法はYahoo! JAPAN IDの設定やサービスによって異なるため、実際のログイン画面に表示される選択肢を優先してください。
また、認証を何度も連続して失敗すると別の問題を招く可能性があります。ログインに失敗し続ける場合は無理に何度も試さず、設定されているパスキーと利用環境を確認してから再試行するのが安全です。
まとめ:Yahoo! JAPANのパスキーで入れないときはWindows Helloと登録状態を確認しよう
Windows版Yahoo! JAPANのパスキーは、Windows Helloの顔認証・指紋認証・PINなどを利用して本人確認を行います。ここで表示されるPINはYahoo! JAPAN専用のPINではなく、Windows Hello側で本人確認を行うためのPINです。
パスキーを設定した翌日などに突然ログインできなくなった場合は、Windows Hello、ブラウザー、OSの更新状況、パスキーを保存した環境、Yahoo! JAPAN側に登録されているパスキーを順番に確認します。複数のYahoo! JAPAN IDを利用している場合は、目的のIDに対応するパスキーを使っているかも重要な確認ポイントです。
パスキーが利用できなくても、ログイン画面にパスワードなど別の方法が表示されていれば、その提示された方法でログインできます。ただし、Yahoo! JAPANでは一部サービスで利用可能なログイン方法を限定する場合があるため、将来にわたって常にパスワードを代替手段として使えるとは限りません。
パスキーのエラーが続く場合は、Yahoo! JAPAN公式ヘルプの手順に沿ってパスキーを設定し直し、それでも解決しない場合はログイン方法の再設定を検討するとよいでしょう。


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