DaVinci Resolveの「ハイライト」はどこ?押すと色や明るさが変わって見える理由とShift+Hの正体

動画、映像

DaVinci Resolveで編集中に、何気なく「ハイライト」という機能を押したところ、映像の色や明るさが急にきれいになったように見えることがあります。ところが後から探しても場所が分からず、カラーホイールなどを確認しても数値が変わっていない、ということがあります。

この場合にまず確認したいのが、カラー調整そのものではなく、DaVinci ResolveのHighlight(ハイライト)モードです。これは主にカラー作業中の選択範囲やノードの結果を確認するための表示機能で、映像へ新しい色補正を適用する機能とは性質が異なります。

「ハイライトを押したらきれいになったのに、設定値には変化がない」という場合、実際の動画が補正されたのではなく、ビューアーで見えている結果が切り替わった可能性があります。ここではDaVinci Resolveのハイライトの場所と役割、なぜ色が変化したように見えるのかを順番に解説します。

DaVinci Resolveの「ハイライト」はカラー調整のプリセットではない

DaVinci Resolveには「Highlight」という表示機能があります。Blackmagic Designの公式マニュアルでもHighlightはカラー作業で使用する機能として説明されており、キーボードではShift+Hでオン・オフできます。

Highlightは、Qualifier(クオリファイアー)で抽出した領域などを確認するときに利用されます。また、選択しているノードを確認する用途にも使われます。つまり「映像を自動的に明るくして鮮やかにするボタン」ではありません。

そのため、Highlightを押した前後でカラーホイールなどの値を比較しても変化がないのは不思議ではありません。Highlightそのものは通常、色補正値を変更する操作ではないからです。Blackmagic Designの公式サポートではDaVinci Resolve 20.3のリファレンスマニュアルも公開されています。[参照] Blackmagic Design サポート

ハイライトはどこにある?まずShift+Hで確認できる

現在ハイライトモードが関係しているか確認したい場合は、DaVinci Resolveのカラーページを開いてShift+Hを試すのが分かりやすい方法です。公式のDaVinci Resolve資料でもHighlightのショートカットとしてShift+Hが案内されています。

カラー作業ではビューアー周辺やクオリファイアー関連の操作としてHighlightを利用します。DaVinci ResolveはバージョンによってUIの配置やアイコン表示が変わることがあるため、「画面の右から何番目」と覚えるより、Shift+Hという機能名とショートカットを覚えておくほうが探しやすいでしょう。

なお、Highlightには選択範囲を確認する用途があるため、クオリファイアーなどを使っていれば、オンにしたときに画面の一部がカラーで残ったり、その他の部分がグレーのように表示されたりすることがあります。これは異常ではありません。

なぜハイライトを押すと映像が「きれい」になったように見えるのか

ここが今回のような現象を理解するうえで重要です。Highlightモードには、選択中のノードを確認する用途もあります。Blackmagic Designの過去の公式マニュアルでは、キーが生成されていない状態でHighlightを有効にすると、選択中のノードを確認する「solo」のような使い方ができることが説明されています。

カラーでは複数のノードを順番につないで処理できます。その途中のノードを選択した状態でHighlightが有効になっていると、通常の最終出力とは異なる状態をビューアーで見ることがあります。

例えば、後段に色をくすませている処理や意図しない補正が存在している場合、その処理を含まない途中段階が表示されれば「急に明るくなった」「色が鮮やかになった」「こっちのほうがきれい」と感じることがあります。しかし、これは「Highlightという補正が追加された」という意味ではありません。

ハイライト前後で設定値が変わっていないのは重要な手掛かり

Highlightを押したあとにカラーホイール、コントラスト、彩度などを確認しても何も変化していないのであれば、表示確認機能を切り替えただけという可能性が高くなります。

例えばLift、Gamma、Gain、Offsetなどを変更した場合には、そのノードに補正情報が残ります。一方、Highlightはビューアーで処理結果や選択領域を確認するための機能なので、オンにしただけで「明るさ+20」のような補正値が記録されるわけではありません。

見た目が変わったのに補正値が変化していない場合は、「色補正された」のではなく「表示している処理段階が変わった」という視点で確認すると原因を見つけやすくなります。

「ハイライト」と「Highlights(ハイライト調整)」は別物なので注意

DaVinci Resolveには名前が似ている機能があるため混同しやすい点にも注意が必要です。カラー調整には映像の明るい部分、つまりハイライト側を調整するパラメーターも存在します。一方、ここで説明しているHighlightモードはビューアーで確認するための機能です。

Blackmagic Designのカラーコントロールパネルの資料にも「H/Lite(Highlight)」という表示切替用のキーとは別に、色調整用パラメーターとして「HIGHLIGHTS」が掲載されています。名称は似ていますが目的が違います。

機能 主な目的 映像の補正値
Highlightモード 選択領域・ノードなどの確認 基本的に表示確認の切り替え
Highlights調整 明るい領域の明るさなどを調整 変更される
カラーホイール 明るさ・色バランスを調整 変更される

「ハイライトを押した」という記憶だけでは、この2種類を混同している可能性もあります。ただし「押しただけで見た目が変わり、数値には変化がない」という状況なら、まずHighlightモードを確認する価値があります。

同じ条件で録画したゲーム映像なのに色が違って見える場合の確認方法

同じゲームを同じ日に連続録画した素材なら、撮影条件が突然変化した可能性だけでなく、DaVinci Resolve側の設定や表示状態も比較する必要があります。

まず問題のクリップをカラーページで開き、ノードが複数存在していないか確認します。そのうえでShift+Hを押し、ビューアーの表示が変化するか確認します。変化するのであればHighlightモードが関係しています。

さらに、クリップごとにノード構成やカラー設定が異なっていないか、LUTやResolve FXが適用されていないかも確認します。同じ録画条件でも、一方のクリップだけにカラー処理が入っていればDaVinci Resolve上では違って見えます。

「きれいに見えた状態」を完成映像にしたい場合はどうする?

Highlightモードで見えた状態が好みだったとしても、Highlightをオンにしたままにすることを色補正の代わりにするのではなく、「なぜその状態のほうが良く見えるのか」を調べるのがおすすめです。

例えば後段のノードを外した状態がきれいだったのであれば、そのノードの補正が強すぎる可能性があります。ノードを一つずつバイパスして、どの処理で色や明るさが変わるか比較すると原因を絞れます。

また、単純に元映像より明るく・鮮やかにしたいのであれば、カラー調整として露出感、コントラスト、彩度などを適切に調整します。Highlightは「好みの見た目を発見するきっかけ」にはなっても、それ自体を自動カラー補正プリセットとして考えないことがポイントです。

間違えてHighlightを有効にしたままでも慌てなくてよい

DaVinci Resolveではショートカットを偶然押してHighlightモードを有効にしてしまい、「選択するノードによって映像が変わる」「突然表示がおかしくなった」と感じることがあります。

この場合も、まずカラーページでShift+Hを押してHighlightを解除してみます。Blackmagic Designの公式フォーラムでも、選択したノードによってビューアーの表示が変わる問題に対してHighlightモードが原因として案内された事例があります。

なお、キーボードショートカットをカスタマイズしている場合はShift+H以外へ変更されている可能性があります。その場合はDaVinci ResolveのキーボードカスタマイズでHighlightに割り当てられているキーを確認してください。

まとめ:DaVinci Resolveの「ハイライト」はShift+Hで確認する

DaVinci Resolveで「ハイライト」を押したら映像がきれいになったように見えた場合、まず確認したいのがカラーページのHighlightモードです。標準的なショートカットはShift+Hで、クオリファイアーの選択領域やノードの処理状態などを確認するために利用されます。

Highlightは、押すだけで映像を自動的にきれいな色へ補正する機能ではありません。そのため、オン・オフで見た目が大きく変化しているのにカラーホイールなどの値が変わっていなくても矛盾はありません。

特に「選択するノードによって色や明るさが変わる」「Shift+Hを押すと記憶していたきれいな状態になる」という場合は、Highlightモードが関係している可能性があります。反対にShift+Hで何も再現しない場合は、Highlights調整、LUT、ノード、Resolve FXなど別のカラー処理だった可能性を順番に確認するとよいでしょう。

DaVinci Resolveはバージョンによって画面構成が変化するため、最新の正確な操作位置を確認したい場合はBlackmagic Designが公開しているDaVinci Resolveリファレンスマニュアルを参照するのが確実です。[参照] Blackmagic Design公式サポート

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