Windows11で通常起動できず、WinRE(Windows回復環境)とBIOSしか開けない状況でも、Cドライブ内の非システムファイルを外付けSSDやDドライブへ移行できる可能性があります。特に初期化前にデータだけでも救出したい場合、この方法を知っておくと役立ちます。
本記事では、WinRE環境からコマンドプロンプトを使ってデータを退避する方法をわかりやすく解説します。
WinREとは何か
WinRE(Windows Recovery Environment)は、Windowsが正常起動できない時に利用する回復環境です。スタートアップ修復やシステム復元だけでなく、コマンドプロンプトも使用できます。
通常のWindows画面が開けなくても、WinREのコマンドプロンプトからドライブ操作は可能です。
まず確認したいこと
データ退避前に、以下を確認してください。
- 外付けSSDやUSBメモリを接続しているか
- Dドライブなど保存先に十分な空き容量があるか
- BitLocker暗号化が有効でないか
BitLockerが有効な場合、回復キー入力が必要になる場合があります。
WinREからコマンドプロンプトを開く方法
WinRE画面で以下を選択します。
- 「トラブルシューティング」
- 「詳細オプション」
- 「コマンドプロンプト」
これで黒い画面のコマンド入力画面が開きます。
ドライブレターが通常と違う場合がある
WinREでは、通常Windows上で「Cドライブ」だったものが別の文字になっている場合があります。
まず以下のコマンドで確認します。
diskpart
list volume
これで各ドライブの一覧が表示されます。
確認後は以下でdiskpartを終了します。
exit
ファイルをコピーする基本方法
例えば、WindowsドライブがD:、外付けSSDがE:だった場合、Usersフォルダをコピーするには以下のように入力します。
robocopy D:\Users E:\Backup\Users /E /COPYALL /R:1 /W:1
このコマンドの意味は以下です。
| オプション | 意味 |
|---|---|
| /E | 空フォルダ含め全コピー |
| /COPYALL | 属性・日時含めコピー |
| /R:1 | 失敗時1回だけ再試行 |
| /W:1 | 待機時間1秒 |
デスクトップやドキュメントだけ救出したい場合
必要最低限だけ退避したい場合は、以下のように個別コピーも可能です。
robocopy D:\Users\ユーザー名\Desktop E:\DesktopBackup /E
robocopy D:\Users\ユーザー名\Documents E:\DocumentsBackup /E
写真・動画・ゲームセーブデータなども同様にコピーできます。
エクスプローラー風に開く方法
コマンド操作が苦手な場合、WinREのコマンドプロンプトで以下を入力すると簡易エクスプローラー的に開ける場合があります。
notepad
メモ帳が開いたら「ファイル」→「開く」を押すと、ファイル一覧を参照できます。
ここから右クリックコピーなどで退避できるケースもあります。
やってはいけない注意点
- WindowsフォルダやSystem32を不用意に削除しない
- 回復パーティションを触らない
- コピー先を間違えて上書きしない
- 電源を途中で切らない
特にシステム領域を操作すると、復旧可能だったWindowsが完全破損する場合があります。
どうしてもコピーできない場合
以下の場合はLinux USBや別PC接続も検討されます。
- ドライブ自体が故障している
- BitLocker解除できない
- アクセス拒否が続く
- WinREでも認識されない
SSD自体の故障兆候がある場合は、無理な操作を続けるより早めのデータ救出が重要です。
まとめ
Windows11でWinREしか開けない状態でも、コマンドプロンプトを利用すればCドライブ内の非システムファイルを外付けSSDやDドライブへ退避できる可能性があります。
特に「robocopy」コマンドは非常に強力で、通常起動できない状況でもデータ救出に役立ちます。
ただし、システム領域を誤操作すると状態悪化の可能性もあるため、まずはユーザーデータだけを慎重にコピーすることが重要です。


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