AWSを初めて利用するとき、無料利用枠や新規ユーザー向けのクレジット特典が提供されることがあります。そのため、付与されたクレジットを使い切る前に別のAWSアカウントを作成すれば、再び特典を受け取れるのではないかと考える人も少なくありません。
しかし、AWSの無料利用枠やクレジットは単純にアカウント単位で何度も受け取れる仕組みではありません。この記事では、AWSの新規アカウント特典の考え方や、別アカウント作成時の注意点について解説します。
AWSの150ドルクレジットとはどのような仕組みなのか
AWSでは、新規利用者向けに一定期間利用できる無料利用枠や、条件を満たした場合に利用料金へ充当できるクレジットが提供されることがあります。
これらの特典は、AWSを初めて試すユーザーがサービスを体験できるように用意されたものであり、開発環境の構築や小規模な検証などに利用できます。
例えば、Amazon EC2で小さなサーバーを作成したり、Amazon S3にデータを保存したりする際の料金負担を軽減する目的で利用されます。
AWSアカウントを作り直せば150ドルは再度もらえるのか
結論として、AWSアカウントを新しく作成したからといって、必ず同じクレジット特典が再度付与されるわけではありません。
AWSのクレジットや無料特典は、不正利用を防ぐために利用者情報などを含めて管理されています。そのため、同じ人物や同じ組織が複数のアカウントを作成して、繰り返し新規特典を取得することを目的とした利用は認められていません。
例えば、1つ目のAWSアカウントで150ドル分のクレジットを利用した後、別のメールアドレスで新しいアカウントを作成して同じ特典を得ようとしても、条件によっては対象外になる可能性があります。
AWSアカウントを複数作成すること自体は問題ないのか
AWSでは、用途ごとに複数のアカウントを管理する利用方法があります。企業では、本番環境用、開発環境用、検証環境用などに分けてAWSアカウントを作成することがあります。
例えば、個人開発者でも「実験用アカウント」と「本番サービス運用アカウント」を分けることで、設定ミスによる影響を抑えることができます。
ただし、複数アカウントを作成する目的がAWSの無料クレジットを何度も取得するためである場合は、AWSの利用規約や特典条件に抵触する可能性があります。
余ったAWSクレジットを有効活用する方法
AWSのクレジットが残っている場合は、アカウントを作り直すよりも、現在の環境で学習や検証に利用する方が有効です。
例えば、以下のような用途でAWSのサービスを試すことができます。
- EC2でWebサーバーを構築する
- S3でファイル保存サービスを作る
- Lambdaでサーバーレス処理を試す
- RDSでデータベース環境を構築する
- CloudWatchで監視設定を学習する
実際のサービス開発を想定して環境を作ることで、クレジットを使いながらAWSの知識や経験を身につけることができます。
AWS料金が発生しないように管理するポイント
AWSを試す際に注意したいのは、無料枠やクレジットがあるからといって、すべてのサービスが無料になるわけではないという点です。
例えば、高性能なEC2インスタンスを長時間稼働させたり、大容量のストレージを利用したりすると、クレジットを超えて料金が発生する場合があります。
不要になった検証環境は停止や削除を行い、AWSの請求ダッシュボードや利用状況を定期的に確認することが大切です。
まとめ
AWSの新規利用向けクレジットは、AWSを試すために用意された特典であり、アカウントを作り直すことで何度も受け取れるものではありません。
複数のAWSアカウントを作成して管理すること自体は一般的な利用方法ですが、無料クレジット取得だけを目的にアカウントを増やすことは避けるべきです。
現在利用しているAWSアカウントのクレジットを活用しながら、実際の開発や学習に役立てることが、AWSを効率的に理解する最も良い方法です。


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