ArchiCADで建物の壁同士の角に平行四辺形の開口を作りたいが、ポリゴンで作成すると壁のつなぎ目に謎の柱のようなものが残ってしまう問題を解決したいという方のために、この記事ではその原因と解決策を説明します。建築学生にとって、作図の際の小さな問題でも完成度に影響を与えることがありますが、適切な方法を使えば問題なく解決できます。
問題の原因:ポリゴンで作った際の柱のようなもの
ポリゴンで開口を作成すると、壁同士のつなぎ目に予期しない柱が残ることがあります。この現象は、ポリゴンを使用した際に壁が「交差」してしまうことが原因です。ポリゴンは形状としては柔軟ですが、壁のつなぎ目を正しく処理できないことがあります。
特に、壁の角に平行四辺形の開口を作る際に注意が必要です。壁同士の交差点において、ArchiCADが自動的に不要な柱を挿入することがあります。
適切な方法:開口を作る前に壁を正しく処理する
まず、平行四辺形の開口を作成する前に、壁がしっかりと接続されているか確認することが重要です。壁の交差部分がきちんと合っていないと、開口を作成した際に隙間や不自然な柱が生じる原因となります。
壁がきちんと接続されていない場合、調整ツールを使って壁の接続を直すことができます。ArchiCADでは「Wall Tool」や「Join Walls」機能を使うことで、壁同士が正しく接続され、開口部分に不自然な柱ができることを防ぐことができます。
開口の作成方法:ポリゴンを使わずに作業する
ポリゴンでの作成がうまくいかない場合、ArchiCADの「Opening Tool」を使用することで、簡単に壁に平行四辺形の開口を作成することができます。このツールは、壁に対して適切な切れ目を作り、余計な柱を挿入せずに正確な開口を作成することが可能です。
「Opening Tool」を使う手順は以下の通りです:
1. 「Opening Tool」を選択し、開口の形状を設定します。
2. 壁の上に開口を配置し、必要に応じてサイズを調整します。
3. 開口が作成されると、壁同士の接続に影響を与えず、スムーズな形で処理されます。
調整と仕上げ:最終確認と修正
開口部分が正しく作成されたか確認するために、最終的なビジュアルチェックを行います。もしまだ不自然な部分が見受けられた場合、壁の接続点を再調整し、適切な修正を加えます。
また、必要に応じて「Trim」や「Split」などの編集ツールを使って、開口部分を微調整することも可能です。これにより、完璧な仕上がりを実現できます。
まとめ
ArchiCADで壁同士の角に平行四辺形の開口を作る際、ポリゴンで作成する方法では不自然な柱が残ることがありますが、「Opening Tool」を使用することで、簡単に正確な開口を作成することができます。また、壁の接続状態を確認し、必要な調整を行うことが重要です。これらの手順を守ることで、問題なく開口部分を作成できるようになります。
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