Excel・Googleスプレッドシートの勉強におすすめのパソコンは?安いPCやスマホでも練習できるか解説

Excel

Excel(エクセル)やGoogleスプレッドシートをこれから勉強する場合、高性能なパソコンを用意する必要はありません。文字や数字の入力、表作成、SUM・IF・VLOOKUP・XLOOKUPなどの関数、グラフ作成といった基礎練習であれば、比較的安価なパソコンでも十分に学べます。

ただし、「安ければ何でもよい」というわけではありません。極端に性能が低いパソコンでは動作の遅さが勉強の妨げになります。また、Googleスプレッドシートだけを学ぶのか、仕事で使うWindows版Excelまで本格的に学ぶのかによって、適したパソコンも変わります。

スマートフォンでもExcelやGoogleスプレッドシートは利用できますが、就職・転職や事務仕事を想定した練習ならパソコンを中心にするのがおすすめです。ここでは初心者がパソコンを選ぶ基準と、スマホでどこまで勉強できるのかを分かりやすく解説します。

Excel・スプレッドシートの基礎学習なら高性能PCは必要ない

ExcelやGoogleスプレッドシートの基本操作は、動画編集や3Dゲームのように非常に高い処理性能を必要とする作業ではありません。数百~数千行程度の一般的な練習用データで表や関数を作る程度なら、エントリー~標準クラスのパソコンでも学習できます。

例えば「商品名・単価・数量を入力して売上金額を計算する」「SUM関数で合計する」「IF関数で合否を表示する」「表からグラフを作る」といった練習なら、ゲーミングPCや高価なクリエイター向けPCを購入する必要はありません。

一方、何十万行ものデータ処理、複雑な数式、大規模なピボットテーブル、Power Query、VBA、複数の巨大ファイルを同時に扱うようになると、CPU性能やメモリ容量が快適さに影響します。最初の勉強用PCと、将来の大規模業務用PCは分けて考えて構いません。

初心者が選ぶならWindowsノートPCが無難

ExcelとGoogleスプレッドシートの両方を学びたい場合、最も無難なのはWindows 11を搭載したノートパソコンです。GoogleスプレッドシートはChromeなどのWebブラウザから利用でき、ExcelもWindows向けデスクトップアプリやWeb版を利用できます。

特に会社の事務作業を想定してExcelを勉強するなら、Windows環境で練習しておくメリットがあります。Windows版Excelを使った教材や職場環境が多く、キーボードショートカットなども実際の業務に近い形で練習しやすいためです。

MacでもExcelとGoogleスプレッドシートは利用できるため、すでにMacを持っているなら買い替える必要はありません。ただしWindows版とMac版のExcelでは、一部の機能やショートカット、操作方法に違いがあります。

安いパソコンでも練習できる?目安にしたいスペック

安価なPCでも学習できますが、購入するなら価格だけでなくCPU、メモリ、ストレージ、画面サイズを確認しましょう。2026年時点でこれからWindows PCを買うのであれば、Windows 11が快適に動作する現行または比較的新しい機種を選ぶことが重要です。

Excel・スプレッドシートの学習用としては、メモリ8GBを最低限の現実的な目安とし、予算に余裕があれば16GBを選ぶと快適です。ストレージはSSD 256GB以上が扱いやすく、CPUはIntel Core i3/Core 3、AMD Ryzen 3クラス以上などを一つの目安にできます。ただしCPUは世代によって性能差が大きいため、「Core i○」という名称だけで判断しないことも大切です。

例えばブラウザで教材動画を再生しながらGoogleスプレッドシートを開き、さらにExcelやPDF教材も同時に開く使い方では、メモリ容量に余裕がある方が快適です。長く使う予定なら16GBを選ぶ価値があります。

極端に安いPCを買うときに注意したいポイント

数万円以下の非常に安価な新品・中古PCの中には、低性能CPU、少ないメモリ、小容量ストレージなどを採用した製品があります。Excelそのものは起動できても、Windows UpdateやWebブラウザと同時に使うと動作が重くなることがあります。

また中古PCでは、古いWindows 10搭載機が格安で販売されていることがあります。Windows 10は通常サポートが2025年10月14日に終了しているため、2026年現在、新しく勉強用PCを購入するならWindows 11へ正式対応している機種を選ぶ方が安全です。

「Excel練習だけだから最安値でよい」と1万円前後の古いPCを購入しても、起動やWebページの表示が遅く、結局勉強すること自体がストレスになる場合があります。予算を抑える場合でも、安さと快適性のバランスを考えましょう。

Excelを勉強するなら「Office付き」かどうかを確認

パソコンを購入すると自動的にExcelが付いてくるわけではありません。「Microsoft 365」「Office Home 2024」などが付属するPCもあれば、Officeが一切付属しないPCもあります。

MicrosoftはWebブラウザから利用できる無料のExcel for the webも提供しているため、基本的な表計算を試すだけなら必ずしも最初から有料版を購入する必要はありません。Microsoftアカウントを使ってWeb版のWord、Excel、PowerPointなどを利用できます。[参照] Microsoft公式・無料のMicrosoft 365 for the web

ただし、Web版ExcelとWindowsのデスクトップ版Excelは完全に同じではありません。将来的に会社で使うExcelの高度な機能まで勉強するなら、デスクトップ版Excelを利用できる環境を用意するとよいでしょう。

Googleスプレッドシートは基本的にブラウザがあれば練習できる

GoogleスプレッドシートはGoogleアカウントがあればWebブラウザから利用できるため、学習を始めるハードルが低いサービスです。個人利用では無料で使える範囲があり、表作成、関数、グラフ、フィルタ、共有などを練習できます。

Google公式でも、パソコンのWebブラウザのほか、Android、iPhone、iPadからスプレッドシートを利用できることが案内されています。[参照] Googleドキュメント エディタ ヘルプ

そのため、まず表計算が自分に向いているか試したい段階なら、手持ちのPCでGoogleスプレッドシートを使い始める方法もあります。基本を学んでから必要に応じてExcel環境を追加しても遅くありません。

ChromebookでもGoogleスプレッドシートの勉強はできる

安価なパソコンを探しているとChromebookも候補に入ります。Googleスプレッドシートを中心に勉強するのであれば、Chromebookでも十分練習できます。

ただし、「職場と同じWindows版Excelを使いこなしたい」という目的なら注意が必要です。ChromebookはWindows PCではないため、Windows向けデスクトップ版Excelをそのままインストールして学習する環境とは異なります。Web版などを利用する形になります。

したがって、Googleスプレッドシート中心ならChromebookも候補、Excelの実務練習まで重視するならWindows PCと考えると選びやすくなります。

スマホでもExcel・Googleスプレッドシートは使える

ExcelとGoogleスプレッドシートにはスマートフォン向けの利用方法があり、iPhoneやAndroidでも表の閲覧・編集などができます。そのため「スマホではまったく勉強できない」ということではありません。

例えば、セルへ数字を入力する、簡単なSUM関数を試す、既存の表を修正する、といった練習はスマホでもできます。外出先で教材を確認しながら少し操作してみる用途には便利です。

ただし、パソコンとは画面サイズと操作方法が大きく異なります。スマホでは画面上のキーボードで入力するため、セルを大量に編集したり複数範囲を選択したりする作業はPCより時間がかかります。

就職・仕事のために学ぶならスマホだけでは不十分

趣味として簡単な家計簿を作る程度ならスマートフォンでも構いません。しかし「事務職でExcelを使えるようになりたい」「仕事でスプレッドシートを使いたい」という目的なら、パソコンでの練習を中心にすることをおすすめします。

仕事ではマウス操作だけでなく、コピー&ペースト、複数セル選択、オートフィル、行・列操作、複数ウィンドウの切り替え、ファイル管理、キーボードショートカットなども使います。これらはスマホ版だけではPC操作として十分に練習できません。

例えば採用面接で「Excelを使えます」と伝えたあと、実際の職場でWindows PCを渡された場合、スマホ版しか経験がないと操作感の違いに戸惑う可能性があります。Excelそのものだけでなく、PCを使ったファイル操作まで含めて練習するのが実務では役立ちます。

テンキー付きノートPCはExcel学習に便利?

売上、在庫、会計など数字を大量に入力する練習をするなら、キーボード右側に数字キーをまとめた「テンキー」があるノートPCは便利です。一般的に15~16インチ程度のノートPCではテンキーを搭載した製品が多くあります。

一方、13~14インチのノートPCは持ち運びやすい反面、テンキーがない製品も多くあります。テンキーは必須ではないので、携帯性を優先するなら小型PC+必要なときだけ外付けUSB/Bluetoothテンキーという方法もあります。

Excelの勉強では画面を広く使えることもメリットです。自宅中心なら15インチ前後、持ち運びもするなら14インチ前後を一つの目安にすると選びやすいでしょう。

中古パソコンを勉強用に買うのも選択肢

予算をできるだけ抑えたい場合は、中古のビジネスノートPCも候補になります。企業向けに販売されていたThinkPad、Latitude、ProBook、LIFEBOOK、Let’s noteなどには、中古市場で比較的安価に流通するモデルがあります。

ただし中古の場合は、Windows 11への正式対応、バッテリー劣化、SSD容量、メモリ容量、キーボードの状態、液晶、保証期間を確認する必要があります。「Windows 11搭載」と書かれているだけでなく、そのハードウェアがMicrosoftの要件を満たしているかも確認すると安心です。

また「Office付き中古PC」のOfficeが正規ライセンスなのかも重要です。不自然に安いOffice Professional Plusなどが付属すると宣伝されている商品については、ライセンス条件を確認せず価格だけで選ばない方が安全です。

初心者ならこのくらいの構成を目安にすると選びやすい

2026年にExcel・Googleスプレッドシート学習用としてPCを新しく用意するなら、次のような条件を一つの目安にできます。これはExcelの必須動作条件そのものではなく、ブラウザや教材も併用しながら快適に学習することを考えた実用上の目安です。

項目 学習用の目安
OS Windows 11
メモリ 8GB以上、余裕があれば16GB
ストレージ SSD 256GB以上
CPU 比較的新しいCore i3/Core 3・Ryzen 3クラス以上を目安
画面 14~16インチ程度
解像度 フルHD(1920×1080)前後以上が使いやすい
Office Excelデスクトップ版を学ぶならライセンスの有無を確認

この条件を大幅に超える高性能PCでなくても、基礎から中級程度のExcel・Googleスプレッドシート学習は可能です。むしろ余った予算を教材や外付けマウスなどへ回す方が学習しやすくなることもあります。

最初に練習するとよいExcel・スプレッドシートの内容

パソコンを用意したら、いきなり難しいマクロやVBAから始める必要はありません。まずセル・行・列の概念と文字・数字の入力から始め、表計算の基本操作を身につけるのがおすすめです。

  1. セルへの文字・数字・日付入力
  2. 行と列の追加・削除、幅の変更
  3. コピー、貼り付け、オートフィル
  4. 四則演算とSUM・AVERAGE
  5. IF・COUNTIF・SUMIFなどの基本関数
  6. 並べ替えとフィルタ
  7. 表の書式設定
  8. グラフ作成
  9. 絶対参照・相対参照
  10. XLOOKUPなどの検索関数
  11. ピボットテーブル

例えば架空のコンビニ売上表を自分で作り、「商品名」「単価」「販売数」「売上」の4列を入力して売上を計算するだけでも、セル参照、掛け算、SUM、書式設定など複数の基本操作を一度に練習できます。

GoogleスプレッドシートとExcelは共通する考え方が多いため、一方で身につけた表計算の基礎はもう一方でも役立ちます。ただし機能名、関数、操作画面、ショートカットなどには違いがあるため、最終的には実際に仕事で使う方でも練習するとよいでしょう。

まとめ:安いPCでも十分だが、仕事目的ならWindows PCで練習するのがおすすめ

ExcelとGoogleスプレッドシートの勉強を始めるだけなら、高価なパソコンは必要ありません。Windows 11、メモリ8GB以上、SSD 256GB以上を一つの目安にすれば、基本的な表作成や関数、グラフなどの学習には十分対応できます。長く快適に使いたいならメモリ16GBもおすすめです。

Googleスプレッドシートを中心に学ぶなら、手持ちのPCやChromebookでも始められます。一方、就職・転職を目的としてExcelを身につけたいなら、実際の仕事に近いWindows PCとデスクトップ版Excelを使える環境があると学習しやすくなります。

スマートフォンでもExcelやGoogleスプレッドシートを操作できるため、最初に試したり復習したりする用途には使えます。ただし、PCのキーボード・マウス操作やファイル管理まで含めた実務スキルは身につきにくいため、スマホは補助、パソコンをメインと考えるのがおすすめです。

最初から高性能PCを買うことよりも、快適に動く最低限の環境を用意して実際に表をたくさん作ることの方が上達につながります。予算を抑えるなら、極端な低性能機を避けつつ、Windows 11対応の新品エントリーPCや状態の良い中古ビジネスPCを探すとよいでしょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました