ELRS受信機は日本で使用できる?技適とテレメトリー送信の関係を解説

通信プロトコル

FPVドローンやラジコン分野で利用者が増えているELRS(ExpressLRS)は、高速通信や長距離通信性能に優れた無線通信プロトコルです。一方で、受信機がテレメトリー情報を送信する仕組みを持つことから、日本国内で利用する場合の技適(技術基準適合証明)について疑問を持つ人も少なくありません。この記事では、ELRS受信機の無線送信の仕組み、日本国内で使用する際に確認すべき法律や注意点について解説します。

ELRSとはどのような通信プロトコルなのか

ELRS(ExpressLRS)は、ラジコン送信機と受信機の間で使用されるオープンソースの通信プロトコルです。主にFPVドローンやRCカー、飛行機などで利用されており、低遅延かつ長距離通信が可能な点が特徴です。

一般的なラジコン通信では送信機から受信機へ一方向に信号を送るイメージがありますが、ELRSではテレメトリー機能によって受信機側から送信機へ情報を返す双方向通信が可能です。

例えば、機体のバッテリー電圧、受信電波強度、GPS情報などを送信機側で確認できるのは、この受信機側からの通信が行われているためです。

ELRS受信機は本当に電波を発信しているのか

ELRSのテレメトリー機能を利用する場合、受信機は単純に電波を受け取るだけではありません。一定のタイミングで送信機へ情報を返すため、受信機側も2.4GHz帯や900MHz帯などの周波数で電波を送信します。

このため、名称としては「受信機」であっても、無線設備として見ると送信機能を持つ機器になります。

日本国内の電波法では、電波を発射する無線設備を使用する場合、その設備が技術基準に適合していることを示す技適マークなどが必要になります。

技適マークがないELRS受信機を日本で使う場合の考え方

日本国内で無線機器を使用する場合、基本的には技適を取得した無線設備を利用する必要があります。これは送信機だけでなく、電波を発射する可能性がある受信機側にも関係します。

ELRS受信機の場合、テレメトリー通信を有効にして使用すると受信機から電波が発射されるため、その機器が日本の基準に適合しているか確認する必要があります。

例えば海外通販で販売されているELRS受信機の中には、日本向けの技適認証を取得していないモデルも存在します。そのような機器を国内で使用する場合は、法的な問題が発生する可能性があります。

技適を取得しているELRS関連機器を確認する方法

日本国内で合法的に利用するには、購入前に技適の有無を確認することが重要です。確認方法としては、製品本体や販売ページの表示、メーカー情報などを確認します。

技適番号が記載されている場合は、総務省の技術基準適合証明等の情報検索ページで確認できます。

また、海外製品の場合は同じ製品名でも地域によって仕様が異なることがあります。海外版モデルと日本向けモデルで無線モジュールが異なるケースもあるため注意が必要です。

FPVドローンでELRSが使われている理由と注意点

FPVドローンの世界ではELRS対応機器が広く普及しています。しかし、利用者が多いことと、日本国内で法律上問題なく使用できることは別の話です。

海外の利用例や国内ユーザーの投稿だけを見て判断するのではなく、自分が使用する送信機や受信機が日本の電波法に適合しているか確認することが大切です。

特にレースやイベントなど公共の場所で利用する場合は、周囲の無線機器への影響も考慮する必要があります。

ELRSを日本で利用する場合に確認すべきポイント

ELRS機器を購入・利用する際は、以下の点を確認すると安心です。

  • 送信機と受信機の両方に技適マークがあるか
  • 使用する周波数帯が日本国内で認められているか
  • テレメトリー送信機能が有効になっているか
  • 海外仕様モデルではないか

特に受信機は「受信するだけだから問題ない」と考えがちですが、テレメトリー機能を使用する場合は送信設備として扱われる可能性があります。

安全に楽しむためには、性能だけではなく、国内で利用可能な無線機器であるかを確認して選択することが重要です。

まとめ|ELRS受信機はテレメトリー機能と技適確認が重要

ELRSは高性能な通信プロトコルですが、テレメトリー機能によって受信機側も電波を発射する仕組みを持っています。そのため、日本国内で使用する場合は受信機を含めて技適の有無を確認することが大切です。

海外製のELRS機器は性能面で魅力がありますが、日本国内で合法的に利用するには無線設備としての適合状況を確認する必要があります。

FPVドローンやラジコンを長く楽しむためにも、技術的な知識だけでなく、電波法や無線機器のルールについて理解した上で機材を選ぶことが重要です。

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