Windows 10からWindows 11へアップグレードした後、Miracastでワイヤレスディスプレイへ接続できなくなるケースがあります。接続先のディスプレイ自体は認識できるものの、「Miracast is obtaining stream」と表示されたまま進まない場合は、ドライバーやネットワーク設定、Miracast関連機能の状態を確認することで改善できる可能性があります。この記事では、Windows 11環境でMiracast接続が止まる原因と具体的な対処方法を解説します。
「Miracast is obtaining stream」で接続できない原因
MiracastはWi-Fi Directという仕組みを利用して、パソコン画面をワイヤレスでディスプレイへ転送する機能です。Windows 10では正常に利用できていた場合でも、Windows 11へのアップグレードによって関連ドライバーや設定が変更され、接続処理で止まることがあります。
「Miracast is obtaining stream」と表示される場合は、パソコンとディスプレイの認識自体は成功しているものの、映像データのストリーミング開始処理で問題が発生している状態です。
主な原因としては、無線LANドライバーやグラフィックドライバーの互換性問題、省電力設定、Windowsのネットワーク設定、ファイアウォールやサービスの問題などが考えられます。
グラフィックドライバーとWi-Fiドライバーを更新する
Windows 11へアップグレードした直後にMiracastが使えなくなった場合、最初に確認したいのがドライバーです。
Miracastは映像処理を担当するグラフィックドライバーと、無線通信を担当するWi-Fiドライバーの両方を使用します。そのため、Windows 10時代の古いドライバーが残っていると正常に接続できない場合があります。
具体的には、「デバイスマネージャー」を開き、「ディスプレイアダプター」と「ネットワークアダプター」から対象デバイスを確認します。メーカー公式サイトからWindows 11対応版のドライバーをインストールすると改善することがあります。
Miracast対応状況をWindowsで確認する方法
Windows 11のパソコンがMiracastに対応しているか確認することも重要です。アップグレード後に設定が変化し、対応状況が正しく認識されていない場合があります。
確認するには、スタートメニューで「cmd」と検索し、コマンドプロンプトを管理者として起動します。その後、「netsh wlan show drivers」と入力し、「Wireless Display Supported」などの項目を確認します。
例えば、以前は「Supported」と表示されていたものが、ドライバー変更後に対応していない状態になっている場合は、無線LANドライバーの再インストールが有効です。
ネットワーク設定をリセットして再接続する
Windows 11への移行時にネットワーク関連の設定が正常に引き継がれず、Miracast接続だけが失敗する場合があります。
この場合は、Windowsの設定からネットワークのリセットを実行します。「設定」から「ネットワークとインターネット」を開き、「ネットワークの詳細設定」にあるネットワークのリセットを選択します。
リセット後はWi-Fiのパスワードなどが削除されるため、再接続が必要になりますが、古い設定による接続エラーを解消できる可能性があります。
ディスプレイ側のMiracast設定も確認する
パソコン側だけではなく、受信側のディスプレイやテレビの設定も確認する必要があります。
Miracast対応テレビやワイヤレスディスプレイアダプターでは、接続待機状態になっていないとストリーム取得の途中で停止することがあります。
一度ディスプレイ側のMiracast機能を終了し、再度有効化してからWindows 11側で「接続」メニューから検索し直すことで改善するケースがあります。
Windowsのワイヤレスディスプレイ機能を再インストールする
Windows 11ではMiracast関連機能が「ワイヤレスディスプレイ」というオプション機能として管理されています。この機能に問題がある場合、削除して再追加することで改善する可能性があります。
設定画面から「アプリ」→「オプション機能」を開き、「ワイヤレスディスプレイ」を一度アンインストールします。その後、再度追加してWindowsを再起動します。
例えば、Windowsアップグレード後だけ接続できなくなった場合は、この機能の入れ直しによって古い設定ファイルが整理され、正常に接続できるようになることがあります。
省電力設定を変更して接続を安定させる
ノートパソコンでは、省電力機能によって無線LANアダプターの動作が制限され、Miracast接続が途中で停止する場合があります。
デバイスマネージャーからWi-Fiアダプターのプロパティを開き、「電源の管理」にある「電力の節約のために、このデバイスの電源をオフにできる」のチェックを外して試してください。
また、電源モードを「最適な電力効率」ではなく「最適なパフォーマンス」に変更することでも改善する場合があります。
まとめ|Windows 11のMiracast接続エラーはドライバー確認が重要
Windows 10からWindows 11へアップグレードした後に「Miracast is obtaining stream」で止まる場合、パソコンとディスプレイの認識はできているため、通信開始部分の問題を確認することが重要です。
まずはグラフィックドライバーやWi-Fiドライバーの更新、Miracast対応状況の確認、ネットワーク設定のリセットを順番に試すことをおすすめします。
特にOSアップグレード後の不具合では、Windows 11対応ドライバーへの更新やワイヤレスディスプレイ機能の再インストールによって解決するケースが多いため、順番に確認していくことで改善できる可能性があります。

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