PowerPointでテキストボックスに文字を入力すると、文字の後ろに黄色い背景のような色が自動的についてしまうことがあります。黄色が文字の部分だけについているのか、テキストボックス全体についているのかによって、原因と消し方は異なります。
もっとも多いのは、文字に「テキストの強調表示の色」、いわゆる蛍光ペンのような書式が設定されているケースです。一方、文字の周囲を含む四角形全体が黄色い場合は、テキストボックスという図形自体に黄色の塗りつぶしが設定されている可能性があります。
また、既存のテキストボックスや別の資料から書式を引き継いでいると、黄色を一度消しても新しく入力した文字に同じ書式が続くことがあります。症状の見え方から原因を切り分ければ、比較的簡単に解除できます。
- 文字の後ろだけ黄色いなら「テキストの強調表示」を確認する
- 黄色い強調表示を消す基本的な方法
- これから入力する文字にも黄色が付く場合
- 四角いテキストボックス全体が黄色いなら「図形の塗りつぶし」
- 黄色が消えないときは「文字」と「テキストボックス」を別々に選ぶ
- 「すべての書式をクリア」で戻せる場合もある
- コピー&ペーストした文字から黄色が引き継がれることもある
- 貼り付けるときに元の書式を持ち込まない方法
- 特定のテキストボックスだけ黄色になる場合
- どのスライドでも黄色になるならスライドマスターも確認する
- 新しいプレゼンテーションでは黄色にならないか確認する
- 黄色が「編集しているときだけ」見える場合は別の表示の可能性もある
- 文字の網掛けのように見える場合もまず強調表示を疑う
- それでも直らない場合の確認順序
- まとめ|文字の後ろだけ黄色なら「強調表示の色」を色なしにする
文字の後ろだけ黄色いなら「テキストの強調表示」を確認する
文字そのものの後ろだけが黄色くなり、文字数が増えるにつれて黄色い部分も伸びていく場合は、「テキストの強調表示の色」が設定されている可能性が高いです。
これはWordの蛍光ペンと似た機能で、文字列の背景部分だけに黄色や緑などの色を付けられます。テキストボックスそのものを黄色く塗っているわけではありません。
例えば「PowerPoint」という8文字を入力すると、その8文字の後ろだけ黄色くなり、空白部分は黄色くならない場合は、まずこの設定を確認するとよいでしょう。
黄色い強調表示を消す基本的な方法
黄色になっている文字をドラッグして選択し、PowerPointの「ホーム」タブを開きます。フォント関連の項目にある「テキストの強調表示の色」を確認します。
現在黄色が選択されている場合は、色のメニューを開いて「色なし」を選択します。これで文字の後ろに付いていた黄色い強調表示を解除できます。
- 黄色い背景が付いている文字を選択する
- 「ホーム」タブを開く
- 「テキストの強調表示の色」のメニューを開く
- 「色なし」を選ぶ
文字のすぐ後ろだけ黄色い場合は、最初に「テキストの強調表示の色」を確認するのがポイントです。
これから入力する文字にも黄色が付く場合
すでに入力した文字だけではなく、Enterキーを押して次の行へ進んだり、そのまま文章を続けたりしても黄色い背景が付く場合があります。これは、入力位置に黄色の強調表示書式が残っているためです。
その場合は文字を入力する前に、「ホーム」タブの「テキストの強調表示の色」を「色なし」に変更します。その後に入力すれば、新しい文字には通常、黄色い背景が付かなくなります。
すでにテキストボックス内の文章全体へ黄色が設定されているなら、テキストボックス内をクリックして文字列全体を選択し、「色なし」に変更するとまとめて解除できます。
四角いテキストボックス全体が黄色いなら「図形の塗りつぶし」
黄色が文字だけではなく、文字のない余白部分まで含めて長方形状に表示されている場合は、「テキストの強調表示」ではなく、テキストボックス自体の塗りつぶしが黄色になっている可能性があります。
PowerPointのテキストボックスは図形として扱われるため、背景色を設定できます。この場合、「テキストの強調表示の色」を「色なし」にしても黄色は消えません。
テキストボックスの外枠をクリックして選択し、「図形の書式」タブから「図形の塗りつぶし」→「塗りつぶしなし」を選択します。
見分け方は簡単
| 黄色くなる範囲 | 考えられる設定 | 主な解除方法 |
|---|---|---|
| 文字のある部分だけ | テキストの強調表示 | ホーム→テキストの強調表示の色→色なし |
| テキストボックス全体 | 図形の塗りつぶし | 図形の書式→図形の塗りつぶし→塗りつぶしなし |
| 一部の文章だけ | その文字列だけに書式設定 | 該当文字を選択して色なし |
| 新しく入力する文字にも続く | 入力位置に書式が残っている | 入力前に強調表示を色なしへ変更 |
黄色が消えないときは「文字」と「テキストボックス」を別々に選ぶ
PowerPointでは、文字を編集している状態とテキストボックスという図形自体を選択している状態が異なります。この違いによって、変更できる書式も変わります。
文字の背景色を変更したい場合は、テキストボックスの中をクリックして文字列を選択します。一方、テキストボックス全体の背景色を変更したい場合は、文字ではなくテキストボックスの枠線部分をクリックして図形全体を選択します。
「色なしにしたはずなのに黄色が残っている」という場合は、文字の強調表示と図形の塗りつぶしの両方に黄色が設定されていないか確認するとよいでしょう。
「すべての書式をクリア」で戻せる場合もある
黄色以外にもフォント、太字、サイズ、下線など複数の書式がおかしくなっている場合は、「すべての書式をクリア」を使う方法があります。
対象の文字を選択して「ホーム」タブにある「すべての書式をクリア」を実行すると、文字に直接設定されている多くの書式を初期状態へ戻せます。
ただし、これは黄色だけではなく文字サイズやフォントなども変更される可能性があります。黄色だけを消したい場合は、まず「テキストの強調表示の色」を「色なし」にする方法をおすすめします。
コピー&ペーストした文字から黄色が引き継がれることもある
Webページ、Word、別のPowerPoint資料などから文字をコピーして貼り付けた場合、元の文章に設定されていた強調表示や書式も一緒に貼り付けられることがあります。
その文字列の末尾へカーソルを置いて続けて入力すると、PowerPointが直前の書式を引き継ぎ、新しく入力した文字にも黄色が付く場合があります。
例えばWebページから黄色く強調された文章をPowerPointへ貼り付け、その直後に自分で文章を書き足すと、新しい文字にも同じ書式が続くことがあります。この場合も、入力前に「テキストの強調表示の色」を「色なし」に変更すると改善できます。
貼り付けるときに元の書式を持ち込まない方法
他の資料からコピーした文字の書式が原因なら、貼り付け方法を変更すると再発を防ぎやすくなります。貼り付け時に「テキストのみ保持」などを選択すれば、コピー元の黄色い強調表示を持ち込まず、貼り付け先の書式に合わせられます。
ただし「テキストのみ保持」を使うと、太字、文字色、フォントなど必要だった書式も失われる可能性があります。文章だけを利用したいときに適した方法です。
資料間で頻繁にコピーする場合は、「黄色が突然付いた」と感じた直前に、別のファイルやWebサイトから文章を貼り付けていなかったか思い出してみると原因が見つかることがあります。
特定のテキストボックスだけ黄色になる場合
同じスライドでも、あるテキストボックスだけ新しい文字が黄色になる場合は、そのテキストボックスに残っている書式が原因と考えやすくなります。
試しに「挿入」→「テキストボックス」から新しいテキストボックスを作成し、同じ文字を入力してみます。新しく作ったテキストボックスでは黄色にならなければ、PowerPoint全体の設定よりも元のテキストボックス固有の書式を疑えます。
この方法は原因を切り分けるうえで有効です。新しいテキストボックスが正常なら、古いテキストボックスの書式を修正するか、必要な文章だけを新しいテキストボックスへ移す方法もあります。
どのスライドでも黄色になるならスライドマスターも確認する
新規スライドを作っても、特定のタイトル欄や本文欄へ入力するたびに同じ黄色い背景が表示される場合は、個々の文字だけでなくプレゼンテーションのレイアウト側に設定が含まれている可能性があります。
PowerPointではスライドマスターやレイアウトを使って、複数のスライドへ共通の書式を設定できます。テンプレートとして受け取ったファイルの場合、そこで文字やプレースホルダーに独自の書式が設定されていることがあります。
「表示」→「スライドマスター」を開き、問題が起きているレイアウトのテキスト部分を確認します。ただし、会社や学校から指定されたテンプレートでは意図的に設定されている可能性もあるため、マスターを編集する前に元ファイルをコピーしておくと安心です。
新しいプレゼンテーションでは黄色にならないか確認する
原因がPowerPointそのものなのか、現在開いているファイル固有なのかを判断するには、新しい空白のプレゼンテーションを作成して試す方法が簡単です。
新しい空白ファイルでテキストボックスを挿入し、文字を入力します。そこで黄色にならなければ、現在作業しているプレゼンテーション内の書式、テンプレート、スライドマスターなどが関係している可能性が高くなります。
反対に、まったく新しいファイルでも同様に黄色になる場合は、PowerPoint側の設定や既定の書式、Officeの状態などを確認する価値があります。
黄色が「編集しているときだけ」見える場合は別の表示の可能性もある
実際に文字へ黄色が設定されているのではなく、PowerPointを編集しているときだけ何らかの選択表示が見えている場合もあります。その場合、スライドショー表示やPDF出力では黄色が表示されないことがあります。
確認するには、いったんスライドショーを実行して同じ場所を見てみます。スライドショーでも黄色が表示されるなら、実際の文字や図形の書式である可能性が高くなります。
スライドショーでは黄色が消える場合は、編集画面上だけの選択状態や補助表示などの可能性があります。画面に見えている色が必ず最終的なスライドに出力されるとは限りません。
文字の網掛けのように見える場合もまず強調表示を疑う
PowerPoint上で黄色が「網掛け」「マーカー」「背景」「蛍光ペン」のように見えることがありますが、呼び方が分からなくても問題ありません。
文字の形に沿って黄色が付いているのであれば、「ホーム」タブにある文字の強調表示関係を確認します。長方形の面として付いているなら、「図形の書式」から塗りつぶしを確認します。
この2点を確認すれば、PowerPointで文字の後ろが黄色になるケースの多くを切り分けられます。
それでも直らない場合の確認順序
黄色い背景がなかなか消えない場合は、設定を無作為に変えるのではなく、次の順番で確認すると原因を見つけやすくなります。
- 文字のある部分だけ黄色か確認する
- 文字だけなら「テキストの強調表示の色」を「色なし」にする
- テキストボックス全体なら「図形の塗りつぶし」を「塗りつぶしなし」にする
- 新しく入力する文字にも黄色が続くなら入力前に強調表示を解除する
- 別の資料から貼り付けた直後なら貼り付け書式を確認する
- 新しいテキストボックスを作って再現するか確認する
- 新しい空白プレゼンテーションでも再現するか確認する
- 複数スライドで同じならスライドマスターを確認する
この切り分けを行えば、「文字の書式」「図形の書式」「ファイル全体の書式」のどこに原因があるかを判断しやすくなります。
まとめ|文字の後ろだけ黄色なら「強調表示の色」を色なしにする
PowerPointでテキストボックスへ文字を入力した際、文字の後ろだけ黄色くなる場合は、まず「テキストの強調表示の色」が黄色に設定されていないか確認します。対象文字を選択し、「ホーム」→「テキストの強調表示の色」→「色なし」にすると解除できます。
一方、文字のない余白まで含めてテキストボックス全体が黄色なら、「図形の書式」→「図形の塗りつぶし」→「塗りつぶしなし」を確認します。
「文字の部分だけ黄色=テキストの強調表示」「四角形全体が黄色=図形の塗りつぶし」と覚えておくと、原因を切り分けやすくなります。
解除しても新しく入力した文字が黄色になる場合は、直前の文字から書式が引き継がれている可能性があります。入力位置で強調表示を「色なし」にしてから入力し直します。別資料からコピーした文章がきっかけなら、「テキストのみ保持」で貼り付ける方法も有効です。
特定のテキストボックスだけでなく、どのスライドでも同じ現象が起きる場合は、新しい空白ファイルで再現するか確認し、必要に応じてスライドマスターやテンプレート側の設定も調べると原因を特定しやすくなります。


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