自作PCにWindowsをインストールした後、セットアップ中や初回ログイン時のPIN入力画面で突然キーボードが反応しなくなるトラブルは珍しくありません。BIOS画面やWindowsインストール中は正常に入力できていたにもかかわらず、PIN入力画面になると入力を受け付けなくなる場合、ハードウェア故障よりもドライバーやUSB設定が原因であるケースが多く見られます。
PIN入力画面だけキーボードが反応しない主な原因
Windowsのセットアップ途中までは動作していた場合、キーボード自体の故障の可能性は低いと考えられます。
特に多いのは、USBコントローラーやチップセットドライバーが正常に認識されていないケースです。Windowsがログイン画面へ移行する際にUSBデバイスの再認識が行われ、そのタイミングでキーボードが利用できなくなることがあります。
また、USB 3.0やUSB 3.2ポートに接続している場合、一部環境では認識が不安定になることがあります。
まず確認したいUSB接続のポイント
自作PCで最初に試したいのがUSBポートの変更です。
- 背面マザーボード直結ポートへ接続する
- USBハブを使用しない
- USB 2.0ポートへ差し替える
- 前面USB端子ではなく背面端子を利用する
実際にUSB 3.xポートでは認識しないものの、USB 2.0ポートへ変更しただけで正常に入力できるようになる事例は少なくありません。
BIOS設定が影響しているケース
BIOSのUSB関連設定によってログイン画面でキーボードが利用できなくなる場合があります。
| 確認項目 | 内容 |
|---|---|
| Legacy USB Support | 有効(Enabled)になっているか |
| XHCI Hand-off | 有効化を試す |
| Fast Boot | 無効化して動作確認 |
| CSM設定 | マザーボード推奨設定を確認 |
特にFast Bootが有効になっていると、一部USBデバイスの初期化が正常に行われないことがあります。
PIN入力画面特有のトラブルもある
Windows 11ではMicrosoftアカウントとPIN認証が連携しているため、PIN設定処理自体が正常に完了していないケースもあります。
この場合、キーボードが故障しているのではなく、Windowsの初期設定が途中で失敗している可能性があります。
画面右下のアクセシビリティ機能からスクリーンキーボードが利用できるか確認すると、原因切り分けの参考になります。
ドライバー不足による症状の可能性
最新世代のマザーボードでは、Windows標準ドライバーだけではUSBコントローラーやチップセットが完全に認識されないことがあります。
その場合はマザーボードメーカーの公式サイトからチップセットドライバーやUSBドライバーを入手し、インストールを行う必要があります。
特にAMD環境ではAMD Chipset Driver、Intel環境ではIntel Chipset Driverの導入が重要です。
再インストールを検討した方がよいケース
USBポート変更やBIOS設定変更を行っても改善しない場合は、Windowsインストール時に何らかの不具合が発生している可能性があります。
別のUSBメモリーで最新のWindowsインストールメディアを作成し直し、再インストールを行うことで解決するケースもあります。
特に古いインストールメディアを使用した場合は、最新ドライバーとの互換性問題が発生することがあります。
まとめ
Windowsインストール後のPIN入力画面でキーボードが反応しない場合、キーボード本体の故障よりもUSBポート設定、BIOS設定、チップセットドライバー不足が原因であるケースが多く見られます。
まずはUSB 2.0ポートへの接続変更、BIOSのUSB関連設定確認、チップセットドライバーの導入を試し、それでも改善しない場合は最新インストールメディアによる再セットアップを検討するとよいでしょう。


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