Oracle Silverの問題に関して、特にセッションの再開やスキーマに関する権限設定に悩んでいる方は多いかもしれません。今回の問題では、セッション設定やAFTER SUSPENDトリガー、またその後に発生したORA-01536エラーに対処するためのコマンドについて考えます。
問題の概要と状況
まず、問題の概要として、セッションでRESUMABLE_TIMEOUTが設定され、AFTER SUSPENDトリガーが作成されています。この設定により、HRスキーマの表を変更するバッチを実行した際に、DBAにアラートのメールが届きました。アラートログで確認したところ、ORA-01536エラーが発生しました。このエラーは「space quota exceeded for tablespace ‘APP_TBS’」というもので、指定されたテーブルスペースの容量が制限を超えたために発生しています。
この状況で、再開可能文を再開するためにはどのようなコマンドが必要かという問題です。
ORA-01536エラーの意味と原因
ORA-01536エラーは、テーブルスペースに設定された容量制限を超えた場合に発生します。つまり、テーブルスペースが満杯になり、それ以上データを追加できなくなったことを示しています。これを解決するためには、以下の方法があります。
- テーブルスペースの容量を増加させる
- 不要なデータを削除して容量を確保する
- 別のテーブルスペースにデータを移動する
これにより、再開可能なセッションが再開できるようになります。
GRANT UNLIMITED TABLESPACEコマンドについて
質問の中で提案されたコマンド「GRANT UNLIMITED TABLESPACE TO HR」は、HRスキーマに対して無制限のテーブルスペースを付与するコマンドです。このコマンドを実行することで、HRスキーマのユーザーはテーブルスペースの容量制限を超えてデータを格納できるようになります。しかし、このコマンドは単に権限を付与するものであり、テーブルスペースの容量制限を物理的に変更するものではありません。
したがって、容量を増やさない限り、このコマンドだけでは再開可能文を再開することはできません。
再開可能文を再開するために必要な処置
再開可能文を再開するためには、以下の手順を踏む必要があります。
- テーブルスペースの容量を増加させるか、他のテーブルスペースを使用する。
- GRANT UNLIMITED TABLESPACEコマンドを使用して、容量制限の解除や管理者権限の付与を行う。
- 必要に応じて、他の容量を持つテーブルスペースにデータを移動する。
これらの処置を行った後、再開可能文は正常に再開できるようになります。
まとめ
この問題の解決には、テーブルスペースの容量制限に関する理解と、適切な権限設定が重要です。GRANT UNLIMITED TABLESPACEコマンドは権限を付与するための手段に過ぎませんので、容量の管理が重要です。容量の増加と権限の調整を行うことで、再開可能文を再開できるようになります。
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