光回線を利用しているのに通信速度が突然90Mbps前後まで低下した場合、回線そのものではなく、ルーターやLANケーブル間のリンク速度が原因になっていることがあります。特にルーターの設定画面で有線リンクが「100BASE-TX(100Mbps)」になっている場合、本来の1Gbps通信ができていない状態です。
この記事では、有線LANのリンク速度が100Mbpsに固定される原因や、1Gbps以上の速度へ戻すために確認すべきポイントを詳しく解説します。
有線LANのリンク速度が100Mbpsになる仕組み
LAN通信では、接続している機器同士が対応している最高速度で自動的にリンクします。一般的な光回線環境では、ギガビット対応のルーターやパソコンを使用すれば1000BASE-T(1Gbps)で接続されることが多いです。
しかし、LANケーブルの不良や端子の接触不良、機器側の設定などに問題があると、自動的に速度を落として100BASE-TX(100Mbps)で接続される場合があります。
例えば、以前はリンク速度が1000Mbpsだったのに突然100Mbpsになった場合は、回線契約ではなく「ONUからルーターまで」「ルーターからパソコンまで」のどこかで正常なギガビット通信ができなくなっている可能性があります。
原因1:LANケーブルやコネクタの接触不良
100Mbps通信と1Gbps通信では、使用するLANケーブル内部の配線本数が異なります。1000BASE-Tでは8本すべての線を使用しますが、ケーブル内部の一部断線や接触不良があると100Mbpsに自動的に下がります。
カテゴリー7やカテゴリー8の高性能ケーブルを使用していても、ケーブル自体が傷んでいたり、コネクタ部分が劣化していたりすると速度低下の原因になります。
確認するときは、現在使用しているケーブルを別の新品ケーブルに交換するだけでなく、「ONUとルーター間」「ルーターとPC間」の両方を交換して確認することが重要です。
原因2:ルーターやONUのLANポートの問題
ルーターやONUには複数のLANポートがありますが、すべてが同じ状態とは限りません。特定のポートだけ接触不良を起こしている場合、そこだけ100Mbpsになることがあります。
例えば、ルーターのLAN1ポートでは100Mbpsになるが、LAN2ポートでは1000Mbpsになる場合、ケーブルではなくポート側の問題である可能性があります。
一度、別のLANポートへ差し替えてリンク速度が変化するか確認してください。また、ONU側のLANポートについても同様に確認すると原因を切り分けできます。
原因3:パソコン側のネットワーク設定やドライバー
パソコン側のネットワークアダプター設定によって、リンク速度が制限される場合があります。
Windowsでは「デバイスマネージャー」からネットワークアダプターのプロパティを開き、「Speed & Duplex(速度とデュプレックス)」の設定を確認できます。
通常は「Auto Negotiation(自動ネゴシエーション)」に設定します。固定で100Mbpsなどになっている場合は、1.0Gbps Full Duplexなどに変更することで改善する場合があります。
原因4:二重化設定やケーブル規格だけでは判断できない
高速通信ではカテゴリーの数字だけを見ると安心してしまいますが、実際の速度は接続しているすべての機器の状態によって決まります。
例えばカテゴリー8のLANケーブルを使用していても、途中のLANポートが100Mbps対応であれば通信速度は100Mbpsになります。
光回線、ONU、ルーター、LANケーブル、パソコンのネットワークアダプターのすべてがギガビット対応で正常動作して初めて1000Mbpsリンクになります。
確認するべきチェック手順
リンク速度が100Mbpsになった場合は、以下の順番で確認すると原因を特定しやすくなります。
- ルーター管理画面でリンク速度を確認する
- ONUとルーター間のLANケーブルを交換する
- ルーターとPC間のLANケーブルを交換する
- 別のLANポートへ接続する
- PCのネットワークアダプター設定を確認する
- ルーターとONUを完全に電源OFFして再起動する
特に突然100Mbpsになった場合は、ケーブルやポートの物理的な問題であることが多いため、設定変更より先に接続部分を確認すると効率的です。
まとめ
光回線を利用しているにもかかわらず速度が90Mbps程度まで低下する場合、有線リンクが100BASEになっていることが大きな原因です。
100Mbpsへの低下は、LANケーブルの故障、コネクタの接触不良、ルーターやONUのポート不良、パソコン側の設定などで発生します。
カテゴリーの高いLANケーブルを使っていても、1箇所でも問題があれば100Mbpsに制限されます。ケーブル交換、ポート変更、リンク速度確認を順番に行うことで、多くの場合は原因を特定して本来の通信速度へ戻すことができます。


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