RTX1210でIPフィルタ設定を使用したトラフィック制御方法

通信プロトコル

RTX1210でIPフィルタを設定して特定のトラフィックを制御する場合、フィルタリング設定を慎重に調整することが重要です。この記事では、特定のLAN内での通信を制限し、必要な通信のみを許可する方法について解説します。

RTX1210で実現したいIPフィルタ設定

質問者は、RTX1210を使用して、LAN1/1インターフェースに対して特定のIPフィルタを設定したいと考えています。特に、受信側は全て拒否し、送信側では特定の許可ルールを適用するという要件です。

例えば、192.168.110.0/24のサブネットからのトラフィックに対して、DNS、DHCP、NTPのUDPポートを許可し、グローバルIPへの接続も許可する設定が求められています。

RTX1210の動的フィルタと静的フィルタの使い分け

RTX1210で動的フィルタと静的フィルタを使い分けることで、ネットワークのセキュリティを強化しつつ、特定のトラフィックを柔軟に許可することができます。動的フィルタは、特に戻りのトラフィックを自動的に許可するために使用されます。

静的フィルタは特定のプロトコルやIPアドレスに対して明示的にルールを設定し、動的フィルタと組み合わせることで、より精密なアクセス制御が可能になります。

受信側と送信側のフィルタ設定

受信側のフィルタ設定は「9999 reject」ルールで全てのトラフィックを拒否し、送信側のフィルタ設定では、例えば以下のように設定できます。

  • DNS: ip filter 9000 pass * * udp * 53
  • DHCP: ip filter 9010 pass * * udp * 67-68
  • NTP: ip filter 9020 pass * * udp * 123
  • グローバルIP宛のフィルタ: ip filter 9200 pass * 1.0.0.0/8 * * *

これにより、特定のプロトコル(DNS、DHCP、NTP)とグローバルIP宛のトラフィックが適切にフィルタリングされます。

動的フィルタでの戻りトラフィックの問題

質問者が指摘している通り、ウェブサイトへの接続ができない原因は、動的フィルタの設定が正しくトリガーされていないため、戻りのトラフィックが通過できないことにあります。この問題を解決するには、動的フィルタの設定を適切に行い、戻りトラフィックが許可されるように設定する必要があります。

具体的には、「ip filter dynamic 100 * * tcp」や「ip filter dynamic 110 * * udp」のように、動的フィルタをTCPやUDPのトラフィックに対して適用することで、戻りトラフィックが適切に許可されるようになります。

まとめ

RTX1210でのIPフィルタ設定では、静的フィルタと動的フィルタを組み合わせてトラフィックを制御することが重要です。受信側は全て拒否し、送信側で必要なトラフィックのみを許可するように設定することで、セキュリティを強化しつつ柔軟に通信を許可できます。また、動的フィルタの設定を正しく行い、戻りトラフィックの問題を解決することが、接続問題を解消するための鍵となります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました