Jw_cadで画像トレースを行う際、ScanBmp Monkeyなどの変換ツールを使うと、CADデータが大量の短い線分に分割されてしまうことがあります。見た目はつながっていても、実際には細切れの線になっているため、編集しづらくなったり、寸法や加工データで問題が出たりするケースもあります。この記事では、画像トレース後に線が細切れになる原因や、線データを整理する方法について初心者向けに解説します。
画像トレースでは「短い線分の集合」になることが多い
まず知っておきたいのが、画像トレースは元画像を解析して線化しているため、完全な一本線になるとは限らない点です。
特にScanBmp Monkeyでは、画像の輪郭を細かく拾うため、大量の短い線分へ分割されやすくなります。
| 状態 | 特徴 |
|---|---|
| 理想線 | 一本の連続線 |
| トレース後 | 短線の集合 |
これは不具合というより、画像トレース特有の現象です。
解像度や元画像品質で細切れ量が変わる
線が細切れになる原因として、元画像品質も大きく関係します。
特に以下では線分が増えやすいです。
- 低解像度画像
- ぼやけた画像
- ノイズが多い画像
- 斜め線が多い図面
元画像を高解像度・白黒二値化すると改善する場合があります。
Jw_cad単体では完全自動結合は難しい
Jw_cadには線整理機能がありますが、Illustratorのような高度なパス結合機能とは少し違います。
そのため、完全自動で一本線化するのは難しい場合があります。
よく使われる方法
- 不要線削除
- 近接線整理
- 手動修正
- 再トレース
特に建築図面では、最終的に手修正する人も多いです。
ScanBmp Monkey側の設定調整で改善する場合もある
ScanBmp Monkeyでは、変換設定によって線の細かさが変わる場合があります。
見直されやすい項目
| 設定 | 影響 |
|---|---|
| しきい値 | 輪郭検出量 |
| 解像度 | 線分数 |
| 平滑化 | 滑らかさ |
細かく拾いすぎる設定だと、短線だらけになりやすくなります。
Illustrator経由で整理する方法もある
CAD用途によっては、一度Illustratorなどで整理してからDXF化する方法もあります。
Illustratorには以下のような機能があります。
- パスの単純化
- アンカーポイント削減
- パス結合
そのため、画像トレース後の線整理ではIllustratorを併用する人もいます。
「一本線」に近づけるには手作業も重要
画像トレースは便利ですが、精密CAD用途では完全自動化が難しい分野です。
特に加工図・施工図・寸法図では、最終的に手修正されることが珍しくありません。
以下のような考え方で整理する人も多いです。
- 重要線だけ修正
- 寸法線優先
- 外形優先
全線を完全修正しようとすると、逆に時間がかかる場合もあります。
まとめ
Jw_cadで画像トレース後に線が細切れになるのは、画像解析で大量の短線へ分割されることが原因です。
特にScanBmp Monkeyでは、元画像解像度や変換設定によって線分数が大きく変わります。
完全自動で一本線化するのは難しい場合もありますが、画像品質改善・変換設定調整・線整理・Illustrator併用などで扱いやすいデータへ近づけることは可能です。


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