Illustratorで手書き風の吹き出しを作る方法|不規則なトゲと太さの違う線を自然に表現するテクニック

Illustrator

バナーや広告デザインでよく使われる、外側へ張り出したトゲと内側へ湾曲した形状を持つ吹き出しは、単純な星形や図形ツールだけでは自然な仕上がりにするのが難しいデザインです。

特に、角の先端だけ細く、湾曲部分は太く見えるような手書き風の吹き出しは、パスの作り方や線の設定を工夫する必要があります。この記事では、Illustratorを中心に、Figmaでも応用できる吹き出し作成方法を解説します。

手書き風吹き出しが難しい理由

一般的な吹き出しは、星形ツールや多角形ツールを使えば簡単に作成できます。しかし、広告やバナーで使われる吹き出しは、完全な等間隔ではなく、少し崩した形になっていることが多くあります。

人の手で描いたような吹き出しでは、トゲの長さや角度、湾曲の大きさが均一ではありません。そのため、星形ツールだけで作ると機械的な印象になり、参考画像のような自然な雰囲気になりにくくなります。

また、線の太さに変化をつけたい場合は、単純な「線幅設定」だけではなく、ブラシやパスの形状を利用する必要があります。

Illustratorで自然な吹き出しを作る基本方法

Illustratorでは、最初から完成形を作ろうとするより、ベースとなる形を作ってから調整する方法がおすすめです。

まず、ペンツールや鉛筆ツールを使って吹き出しの外周を大まかに描きます。このとき、トゲの位置や数は均等にせず、参考画像を見ながらランダムに配置すると自然な印象になります。

次に、作成したパスの角を「アンカーポイントツール」や「ダイレクト選択ツール」で調整します。外側へ伸びる部分は鋭く、内側へ入り込む部分は丸く整えることで、手書き風の吹き出しになります。

パンク・膨張効果を使って吹き出しを作る方法

Illustratorには、簡単に吹き出しのような形を作れる「パンク・膨張」効果があります。

円形のオブジェクトを作成し、「効果」メニューから「パスの変形」内にある「パンク・膨張」を調整すると、外側へ張り出した形状を作成できます。

ただし、この方法だけでは規則的な形になるため、効果を適用した後に「オブジェクトを拡張」してパス化し、不要なポイントを調整するとより自然になります。

線の先端だけ細くする方法

吹き出しの枠線で、角の先端だけ細く見せたい場合は、通常の線幅設定ではなく「線幅プロファイル」を利用します。

線を選択した状態で「線」パネルを開き、線幅プロファイルを変更すると、線の途中だけ太くしたり、端を細くしたりできます。

例えば、吹き出しの輪郭に太い線を設定し、線幅プロファイルで両端を細くすると、ペンで描いたような自然な強弱が生まれます。

ブラシを使って手描き感を出す方法

よりイラストらしい吹き出しにしたい場合は、カリグラフィブラシやアートブラシを使用する方法もあります。

作成した吹き出しのパスにブラシを適用すると、均一ではない線の揺らぎや太さの変化を簡単に加えられます。

例えば、手描き風バナーでは、輪郭線を少し揺らしたり、角部分だけ筆圧が強く見えるブラシを使うことで、温かみのあるデザインになります。

Figmaで同じような吹き出しを作る場合

Figmaの場合は、ベクター編集モードを使って自由にポイントを追加しながら形を作る方法が向いています。

基本図形を作成した後、右クリックから「ベクター編集」を選択し、アンカーポイントを追加・移動してトゲや湾曲部分を調整します。

また、Figmaではプラグインを利用して手描き風の揺らぎを加えることもできます。Illustratorほど線幅変化の自由度はありませんが、パス編集で十分自然な吹き出しを作成できます。

綺麗な吹き出しを作るコツ

自然な吹き出しを作るポイントは、完全な左右対称や等間隔を避けることです。

実際の広告デザインでは、少し形を崩したほうが視線を集めやすく、手作り感や勢いを表現できます。

例えば、セール用バナーならトゲの大きさを少し変えたり、文字を入れる中央部分だけ広めに取ったりすると、デザインとして見やすい吹き出しになります。

まとめ:手書き風吹き出しはパス調整と線設定がポイント

不規則なトゲや湾曲した形を持つ吹き出しは、星形ツールだけで作るより、ペンツールやパス編集で調整するほうが自然な仕上がりになります。

Illustratorではパンク・膨張効果、線幅プロファイル、ブラシ機能を組み合わせることで、角は細く湾曲部分は太いような表現も可能です。

まずは基本形を作り、アンカーポイントを調整しながら少しずつ崩していくことで、バナーで使われるような自然な吹き出しを効率よく作成できます。

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