組織や自治会、法人などで引き継がれるUSBメモリには、過去の資料やテンプレートなど重要なデータが保存されていることがあります。しかし、複数の人の手を渡ってきたUSBメモリの場合、ウイルスや不正なファイルが含まれていないか不安になることもあります。
この記事では、引き継いだUSBメモリを安全に確認するための方法や、パソコンへ接続する前に行うべき対策、確認時の注意点について解説します。
USBメモリをすぐに開かないことが重要
USBメモリを受け取った時に最も避けたい行動は、いきなりパソコンへ接続して中のファイルを開くことです。
USBメモリ自体を見るだけでは安全かどうか判断できません。見た目が普通のUSBでも、内部にウイルス感染したファイルや自動実行を狙った仕組みが含まれている可能性があります。
特に複数人で共有してきたUSBメモリの場合、過去に接続されたパソコンの環境によっては、知らない間に危険なファイルが保存されていることがあります。
接続前にできる安全確認の準備
USBメモリを確認する場合は、普段使用している業務用パソコンではなく、可能であれば予備のパソコンやウイルス対策ソフトが導入された環境を利用します。
また、Windowsの場合は自動再生機能を無効にしておくと、USB接続時にファイルが自動的に開かれるリスクを減らせます。
- Windowsの自動再生をオフにする
- セキュリティソフトを最新状態にする
- 重要なデータが入ったPCでは最初に確認しない
例えば、組合の会計資料や個人情報を扱うパソコンに、確認前のUSBを接続することは避けた方が安全です。
ウイルス対策ソフトでUSBメモリを検査する方法
USBメモリの安全確認で最も一般的な方法は、ウイルス対策ソフトによるスキャンです。
USBメモリを接続した後、すぐにファイルを開かず、USBドライブ全体を対象にウイルスチェックを実行します。
多くのセキュリティソフトでは、右クリックメニューから「スキャン」や「ウイルス検査」といった項目を選択できます。
検査結果で問題がないことを確認してから、初めて資料ファイルを開くようにすると安全性を高められます。
USBメモリ内で注意すべきファイル
ウイルス感染のリスクがあるファイルは、必ずしも実行ファイルだけではありません。Officeファイルなどにもマクロ機能を利用した攻撃が存在します。
| ファイル種類 | 注意点 |
|---|---|
| .exe | 実行するとプログラムが動作するため特に注意が必要 |
| .bat | 処理を自動実行するファイルのため確認が必要 |
| Word・Excelファイル | マクロ付きの場合は有効化しない |
| 不明なショートカット | 偽装ファイルの可能性がある |
例えば、報告書のテンプレートとして受け取ったExcelファイルでも、「マクロを有効にしてください」と表示された場合は、すぐに許可しないことが大切です。
USBメモリの中身を安全に確認する手順
安全確認を行う場合は、以下のような流れがおすすめです。
- 重要なパソコンではなく確認用の環境を準備する
- USBメモリを接続する
- ウイルス対策ソフトで完全スキャンを実行する
- ファイル一覧だけを確認する
- 必要な資料だけをパソコンへコピーする
ファイルを確認するときも、見覚えのないファイルや不要なファイルは開かないようにします。
必要なフォームや資料だけを新しい安全なUSBメモリへコピーして、元のUSBは保管用にする方法も有効です。
より安全に引き継ぎを行うための対策
法人や組合などでUSBメモリを引き継ぐ場合は、今後のために運用ルールを決めておくと安心です。
例えば、引き継ぎ時には必ずウイルスチェックを行う、保存するデータを整理する、個人情報を含む資料は暗号化するなどの対策があります。
また、USBメモリだけに重要資料を保存するのではなく、クラウドストレージや組織管理の共有フォルダを利用することで、紛失や感染リスクを減らすこともできます。
まとめ
複数の人の手を渡ったUSBメモリは、パソコンへ接続する前に安全確認を行うことが大切です。
まずは重要なパソコンで直接開かず、セキュリティソフトでスキャンを実施し、不明なファイルやマクロ付き文書には注意しましょう。
引き継ぎ資料として利用する場合は、必要なデータだけを安全な環境へ移し、今後は組織内でUSB管理のルールを作ることで、より安心して利用できます。

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