ネットワークカメラとNAS(Synology)を連携させて、録画データを保存することは一般的な構成ですが、カメラとNASが異なるネットワークに接続されている場合、接続方法に工夫が必要です。この記事では、異なるネットワークにあるネットワークカメラとNASを接続し、録画データを保存する方法について解説します。
異なるネットワークにあるデバイス間での接続問題
ネットワークカメラとNASが異なるネットワークに配置されている場合、直接的な接続ができないことがあります。例えば、ネットワークカメラがWi-Fi接続されており、NASが有線LAN接続で別のネットワークにある場合、デバイス同士が物理的に隔てられているため、通信が難しくなることがあります。
このような状況では、ネットワーク間での接続方法を工夫する必要があります。基本的には、ネットワーク間でデータをやり取りするための適切な設定が求められます。
ネットワークカメラとNASを接続するための方法
異なるネットワーク間でネットワークカメラとNASを接続するための方法は、いくつかの選択肢があります。以下は、その代表的な方法です。
- VPN(仮想プライベートネットワーク)を使用する:VPNを設定することで、異なるネットワークを仮想的に同じネットワークとして扱うことができます。これにより、Wi-Fiに接続されたネットワークカメラと有線LANに接続されたNAS間で、安全にデータ通信が可能になります。
- ポート転送を使用する:NASに外部からアクセスするために、ルーターでポート転送を設定することができます。これにより、異なるネットワークにあるカメラがNASにアクセスできるようになります。
- NAS側に適切なアクセス権限を設定する:NASにアクセスするためのユーザーアカウントや共有フォルダの設定を行い、外部のネットワークからもアクセスできるようにします。
Wi-Fi経由での接続設定
Wi-Fi接続のネットワークカメラと有線LAN接続のNASを連携させる場合、Wi-Fiネットワークの設定とNASの設定が重要です。まず、ネットワークカメラのIPアドレスを静的に設定し、ルーターが異なるネットワーク間での通信を許可するように設定します。
次に、NAS側でファイアウォールやセキュリティ設定を見直し、カメラからのアクセスを許可します。この設定を行うことで、Wi-Fiネットワークに接続されたカメラから、NASへのデータ保存が可能になります。
Synology NASの設定例
Synology NASを使用する場合、まずはDSM(DiskStation Manager)にアクセスし、ネットワーク設定を確認します。NASが外部ネットワークからアクセスできるようにするためには、以下の手順を行います。
- DSMにログインし、[Control Panel] > [Network] > [Network Interface] で、使用するインターフェースの設定を確認します。
- [Application Portal] で外部からアクセスするためのポート転送設定を行います。
- 共有フォルダやアクセス権限を設定して、カメラからアクセスできるようにします。
これにより、カメラからの録画データを問題なくNASに保存することができます。
まとめ:異なるネットワーク間でのカメラとNASの接続方法
ネットワークカメラとNASが異なるネットワークに接続されている場合でも、VPNやポート転送、NAS側のアクセス設定を行うことで、データ保存をスムーズに行うことができます。特にWi-Fi接続されたカメラと有線LAN接続されたNAS間での接続には、適切な設定が重要です。
Synology NASを使用する場合、DSMの設定を調整し、ネットワーク間でのアクセスを可能にすることができます。これにより、ネットワークカメラからの録画データをNASに安全に保存することができるようになります。
コメント