Photoshopのニューラルフィルター「カラー化」は、白黒写真を自動でカラー画像へ変換できる便利な機能です。しかし、複数の画像をフォルダ単位で処理したい場合、1枚ずつニューラルフィルターを実行する必要があり、作業量が多くなってしまいます。
Photoshopでは、アクション機能とバッチ処理を組み合わせることで、登録した作業手順を複数の画像へ自動適用できます。この記事では、ニューラルフィルターによるカラー化を複数画像へ一括適用するための具体的な設定方法を解説します。
Photoshopで白黒画像を一括カラー化する仕組み
Photoshopのニューラルフィルターは通常、画像を開いてから手動で実行する機能です。そのため、フォルダ内に数十枚、数百枚の画像がある場合は、1枚ずつ処理すると非常に時間がかかります。
そこで利用するのが「アクション」と「バッチ」です。アクションとはPhotoshopで行った操作を記録する機能で、バッチとは記録した操作を複数ファイルへ自動実行する機能です。
流れとしては以下になります。
- 1枚の白黒画像でカラー化作業を行う
- その操作をアクションとして記録する
- バッチ機能でフォルダ内の画像へ適用する
事前準備:カラー化用のアクションを作成する
まずPhotoshopを起動し、カラー化したい白黒画像を1枚開きます。
次に画面上部メニューから「ウィンドウ」→「アクション」をクリックして、アクションパネルを表示します。
アクションパネル下部にある「新規アクションを作成」ボタンをクリックします。
名前入力画面が表示されるので、例えば「白黒写真カラー化」と入力します。
設定が完了したら「記録」をクリックします。この状態から行う操作がすべて記録されます。
ニューラルフィルターのカラー化操作を記録する
アクションの記録中に、白黒画像へカラー化処理を行います。
上部メニューから「フィルター」→「ニューラルフィルター」を選択します。
ニューラルフィルター一覧から「カラー化」を有効にします。初回利用時はフィルターのダウンロードが必要になる場合があります。
カラー化の設定が完了したら「適用」をクリックします。
その後、必要であれば画像を保存する操作もアクションへ記録します。保存方法まで登録しておくと、バッチ処理時に自動保存できます。
最後にアクションパネル下部の停止ボタンをクリックして記録を終了します。
バッチ処理でフォルダ内の画像を一括カラー化する方法
作成したアクションを複数画像へ適用するには、Photoshopのバッチ機能を使用します。
上部メニューから「ファイル」→「自動処理」→「バッチ」を選択します。
バッチ設定画面では以下のように設定します。
| 項目 | 設定内容 |
|---|---|
| セット | 作成したアクションが入っているセット |
| アクション | 白黒写真カラー化 |
| ソース | カラー化したい画像フォルダ |
| 実行後 | 保存先フォルダなどを指定 |
「選択」をクリックして白黒画像が入っているフォルダを指定します。
設定後「OK」をクリックすると、Photoshopが自動的に画像を開き、ニューラルフィルターを実行してカラー化処理を進めます。
ニューラルフィルターをアクション登録する時の注意点
ニューラルフィルターは通常のフィルターとは異なり、AI処理を行うため、Photoshopのバージョンや環境によってアクション登録が安定しない場合があります。
特に注意したい点は以下です。
- ニューラルフィルターが最新版で利用できる状態か確認する
- カラー化後の保存形式を決めておく
- 処理前の元画像をバックアップする
- 少ない枚数でテストしてから大量処理する
例えば1000枚の古い写真を処理する場合、最初から全ファイルを実行せず、10枚程度で正常にカラー化されるか確認すると失敗を防げます。
うまく一括処理できない場合の確認ポイント
バッチ処理中に停止したり、カラー化されない場合はアクション内容を確認します。
よくある原因として、保存先指定の問題や、途中で表示される確認ダイアログが処理を止めているケースがあります。
また、画像サイズやファイル形式が異なる場合も正常に動作しないことがあります。処理前に画像形式をJPEGやPSDなど一定の形式へ統一すると安定します。
より効率的に大量写真をカラー化するコツ
大量の白黒写真をカラー化する場合は、処理用フォルダを分けて管理すると安全です。
例えば「元画像フォルダ」「カラー化後フォルダ」「確認済みフォルダ」の3つを作成すると、元データを残したまま作業できます。
また、AIによるカラー化は画像内容によって色の判断が変わるため、重要な写真は自動処理後に手動調整すると、より自然な仕上がりになります。
まとめ
Photoshopのニューラルフィルター「カラー化」は、アクション機能とバッチ処理を組み合わせることで、フォルダ内の複数画像へ一括適用できます。
設定のポイントは、まず1枚の画像でカラー化操作を正しくアクション登録し、その後バッチ機能で対象フォルダを指定することです。
大量の白黒写真をカラー化する場合でも、事前に少量でテストを行い、保存設定や処理結果を確認してから実行すると効率よく安全に作業できます。


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