OBSでPS5とキャプチャーボードを利用して配信や録画を行っていると、映像と音声をまとめて遅延させたい場面があります。例えば、Webカメラやマイクとの同期を取るために、ゲーム映像とゲーム音声を同時に数百ミリ秒遅らせたいケースです。しかし、OBSでは音声遅延の設定は分かりやすい一方で、映像と音声をセットで遅延させる方法は少し分かりにくくなっています。この記事では、OBSでキャプチャーボードの映像と音声を同時に遅延させる方法を解説します。
OBSの音声遅延機能だけでは映像は遅延しない
OBSの「オーディオの詳細プロパティ」から設定できる同期オフセットは、音声のみを遅延させる機能です。
そのため、キャプチャーボードのゲーム音声を500ms遅らせても、映像はそのまま再生されます。
映像と音声を同時に遅延させたい場合は別の方法を利用する必要があります。
映像側は「レンダリング遅延」フィルタを使用する
OBSには映像ソースへ適用できる「レンダリング遅延」フィルタがあります。
設定手順は次の通りです。
- キャプチャーボードの映像ソースを右クリック
- 「フィルタ」を開く
- 「エフェクトフィルタ」の「+」を選択
- 「レンダリング遅延」を追加
- 遅延時間をミリ秒単位で入力
例えば500ms遅延させたい場合は500を入力します。
音声も同じ時間だけ遅延させる
映像だけを遅延すると音ズレが発生するため、音声にも同じ値を設定します。
設定場所は「オーディオの詳細プロパティ」です。
- 音声ミキサーの歯車をクリック
- 「オーディオの詳細プロパティ」を開く
- キャプチャーボード音声の同期オフセットを設定
映像を500ms遅延した場合は、音声も500msに設定することで同期が保たれます。
シーン全体をまとめて遅延させる方法
キャプチャーボードだけでなく、複数のソースをまとめて遅延させたい場合はグループ化やシーンネストを利用する方法もあります。
例えばゲーム画面とゲーム音声専用のシーンを作成し、そのシーン全体を制御することで管理しやすくなります。
ただし音声は別管理となるため、最終的には同期オフセットとの組み合わせが必要です。
配信と録画で遅延の考え方は異なる
ライブ配信の場合は、Webカメラやマイクとの同期が目的になることが多くあります。
一方で録画の場合は編集ソフトで後から調整できるため、OBS内で無理に複雑な遅延設定を行わない方が効率的なケースもあります。
用途に応じて設定を使い分けることが重要です。
よくある設定例
| 目的 | 映像遅延 | 音声遅延 |
|---|---|---|
| ゲーム映像と音声を同時に500ms遅らせる | レンダリング遅延500ms | 同期オフセット500ms |
| マイクに合わせる | 必要量を測定 | 映像と同値 |
| Webカメラと同期 | 状況に応じて調整 | 映像と同値 |
基本的には映像と音声へ同じ数値を設定することで同期を維持できます。
まとめ
OBSではキャプチャーボードの音声だけなら同期オフセットで簡単に遅延できますが、映像と音声を同時に遅延させる場合は「レンダリング遅延フィルタ」と「音声同期オフセット」を組み合わせて使用します。
キャプチャーボード映像へレンダリング遅延を追加し、音声にも同じミリ秒数を設定することで、PS5のゲーム映像と音声をまとめて遅延させることが可能です。配信環境によって最適な値は異なるため、テスト録画を行いながら調整すると確実です。


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