ExcelでQRコードを使った注文管理や在庫管理を行っている場合、読み取り後に毎回マウスで入力先のセルへ移動する作業は意外と手間になります。QRコード読み取り後に自動で次の入力位置へ移動できれば、作業時間を短縮し入力ミスの防止にもつながります。この記事では、ExcelでQRコード読み取り後のセル移動を効率化する方法について解説します。
QRコード読み取り後にセル移動が必要になる理由
ExcelでQRコードリーダーを利用する場合、多くの機器は読み取ったデータをキーボード入力と同じようにExcelへ送信します。そのため、QRコードを読み取った後の動作はExcel側の設定やQRコードリーダーの設定に左右されます。
一般的なQRコードリーダーでは、読み取り後に「Enterキーを送信する」設定になっていることが多く、入力したセルの下へ移動する動作になります。
しかし、注文管理表のように「次の注文は右隣の決まったセルから入力したい」という場合は、標準設定だけでは対応できないことがあります。
QRコードリーダー側で移動先を設定できる場合
使用しているQRコードリーダーによっては、読み取り後に特定のキー入力を追加する設定ができます。
例えば、読み取り後に「Tabキー」を送信する設定にすると、Excelでは右隣のセルへ移動できます。注文管理表が横方向に入力する形式であれば、この方法だけで解決できる場合があります。
また、一部の業務用QRコードリーダーでは、読み取り後に複数のキー操作を登録できる機種があります。その場合は、指定したセルへの移動操作を設定できる可能性があります。
Excelのマクロを使って読み取り後にセルを移動する方法
QRコードリーダー側で細かい設定ができない場合は、ExcelのVBA(マクロ)を利用して自動移動させる方法があります。
例えば、QRコードを読み取るセルを決めておき、そのセルにデータが入力されたタイミングで、指定したセルへカーソルを移動させる処理を設定できます。
具体例として、A1セルにQRコードの情報が入力されたら、自動的にB1セルへ移動するような設定にすると、利用者はマウス操作をせずに次の注文入力へ進めます。
入力後に指定セルへ移動するVBA設定例
Excelではシートの変更を検知するイベントを利用して、入力後のセル移動を自動化できます。
例えば、以下のような処理を設定すると、A1セルに入力された後、自動的にB1セルへ移動する動作を作成できます。
※VBAを利用する場合は、Excelファイルをマクロ有効ブック(.xlsm形式)で保存する必要があります。
例として、対象シートのコードに以下のような設定を行います。
Private Sub Worksheet_Change(ByVal Target As Range)
If Target.Address = “$A$1” Then
Range(“B1”).Select
End If
End Sub
このように入力された場所を判定して移動先を指定することで、注文管理や受付処理などの定型作業を効率化できます。
QRコードを使った注文管理で効率化するポイント
QRコード管理では、読み取り後のセル移動だけでなく、入力表の作り方を工夫することも重要です。
例えば、1人分の注文情報を1行で管理する形式にすると、QRコード読み取り後に次の行へ移動する設定のほうが扱いやすい場合があります。
また、注文数が多い現場では、QRコード読み取り専用の入力シートを作成し、入力されたデータを別シートへ自動転記する仕組みにすると、より安定した運用ができます。
まとめ|QRコード読み取り後のセル移動は設定やマクロで自動化できる
ExcelでQRコードを読み取るたびに手動でセルを移動する作業は、QRコードリーダーの設定変更やExcelのマクロによって改善できます。
まずはQRコードリーダーのTabキーやEnterキー送信設定を確認し、それで対応できない場合はVBAを利用して指定セルへ自動移動する方法がおすすめです。
注文管理など同じ作業を繰り返す業務では、小さな操作の削減でも大きな効率化につながるため、自分の作業環境に合った方法を選ぶとよいでしょう。

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