Microsoftアカウントが「既にあります」なのに「見つかりません」と表示される原因と対処法

Windows 全般

Microsoftアカウントを作成しようとすると「既にアカウントをお持ちです」などと表示される一方、そのメールアドレスでサインインすると「Microsoftアカウントが見つかりませんでした」「Microsoftアカウントが存在しません」と表示されることがあります。

一見すると矛盾したメッセージですが、Microsoftアカウントでは個人用アカウントと職場・学校アカウントの違い、メールアドレスのエイリアス、入力しているアドレスの違い、アカウントの状態などが関係して、このような状況になる場合があります。

この記事では、Microsoft公式サポートの情報をもとに、「既にアカウントがある」と表示されるのにサインインできない場合に確認したいポイントと、解決するための手順を順番に解説します。

まずMicrosoft公式サイトでメールアドレスがアカウントとして認識されるか確認する

最初に行いたいのは、Microsoftアカウントの正式なサインインページでメールアドレスを入力し、そのアドレスが個人用Microsoftアカウントとして認識されるかを確認することです。

Microsoft公式サポートによると、account.microsoft.comでメールアドレスを入力し、パスワード入力画面へ進む場合、そのメールアドレスはMicrosoftアカウントとして認識されています。一方、「そのユーザー名を持つアカウントが見つかりませんでした」または「Microsoftアカウントが存在しません」と表示される場合、その入力内容ではMicrosoftアカウントとして認識されていません。

この場合は、いきなり新しいアカウントを何度も作成するのではなく、まず入力したメールアドレスそのものに間違いがないかを確認することが重要です。

[参照] Microsoft サポート「メール アドレスが Microsoft アカウントかどうかを確認する方法」

メールアドレスのスペルやドメインを一文字ずつ確認する

Microsoft公式サポートでも、「Microsoftアカウントが存在しません」と表示される場合には、メールアドレスの名前部分とドメイン部分のスペルを確認するよう案内されています。

たとえば「example@outlook.com」で登録したつもりが「example@hotmail.com」を入力していたり、「gmail.com」を「gmai.com」のように入力していたりすると、当然ながら別のアドレスとして扱われます。また、数字の「0」とアルファベットの「O」、数字の「1」と小文字の「l」なども見間違いやすいポイントです。

実際に確認するときは、記憶だけで入力するより、そのメールアドレス宛てに届いている過去のMicrosoftからのメールを開き、宛先やアカウント情報を確認する方法が確実です。

特にGmailやYahoo!メールなど既存のメールアドレスをMicrosoftアカウントに登録している場合、「メール自体が使えること」と「そのアドレスが現在Microsoftアカウントのサインイン名として使えること」は別の話なので注意してください。

個人用Microsoftアカウントと職場・学校アカウントは別物

メールアドレスに間違いがない場合、次に確認したいのが個人用Microsoftアカウントと職場または学校アカウントを混同していないかという点です。

Microsoft公式サポートによると、個人用MicrosoftアカウントはOutlook.com、OneDrive、Xbox、個人向けMicrosoft 365などで利用するアカウントです。一方、職場または学校アカウントは、会社や学校などの組織によってMicrosoft Entra環境内に作成される別種類のアカウントです。

たとえば「user@example-company.jp」という会社のメールアドレスでMicrosoft 365にログインできていたとしても、それが必ず個人用Microsoftアカウントとして登録されているとは限りません。会社のMicrosoft 365用アカウントとしてのみ存在している可能性があります。

Microsoft公式情報では、個人用アカウントと職場・学校アカウントのユーザー情報は同期されないと説明されています。そのため、同じメールアドレスに見えても、サインイン先やアカウントの種類が違えば「アカウントが存在しない」と表示されることがあります。

[参照] Microsoft サポート「Microsoft アカウントと職場または学校アカウントの違い」

メールアドレスが別のMicrosoftアカウントのエイリアスになっている場合もある

Microsoftアカウントには「エイリアス」という仕組みがあります。エイリアスとは、1つのMicrosoftアカウントに追加できる別のメールアドレスやサインイン名のことです。

たとえば、最初に「example@outlook.com」でMicrosoftアカウントを作成し、その後「example@gmail.com」をエイリアスとして追加した場合、この2つは別々のMicrosoftアカウントではなく、同じ1つのMicrosoftアカウントへアクセスするための名前として利用できます。

Microsoft公式サポートでは、同じアカウントに登録されたエイリアスは共通のパスワードを使用し、Microsoftサービスへのサインインに利用できることが案内されています。また、すでに別のMicrosoftアカウントに関連付けられているメールアドレスを、別のアカウントへ追加することはできません。

そのため、新規登録画面で「すでにアカウントがあります」と判断される場合、そのメールアドレスが既存Microsoftアカウントとの関連付けに使われている可能性も考えられます。

[参照] Microsoft サポート「Microsoft アカウントのメール アドレスまたは電話番号を変更する」

「既にアカウントがあります」と「見つかりません」が同時に出る場合に考えられること

新規作成では既存アカウントがあるように表示され、サインインでは存在しないと表示される場合、表示されるメッセージだけから原因を一つに断定することはできません。

考えられるケースとしては、入力しているアドレスのわずかな違い、個人用と職場・学校用アカウントの取り違え、別のサインイン名やエイリアスを使用していたケース、以前存在していたアカウントの状態が変化しているケースなどがあります。

また、Microsoft公式サポートは「Microsoftアカウントが存在しません」と表示され、入力が正しいと思われる場合について、アカウントが閉じられている可能性も確認項目として挙げています。

したがって、この状態で「Microsoft側のバグだろう」と決めつけたり、同じメールアドレスで新規作成を何度も繰り返したりするより、Microsoftが用意しているサインイン用の診断ツールを使うほうが確実です。

Microsoftアカウント サインイン ヘルパーを使う

メールアドレスが正しいのにサインインできない場合は、Microsoft公式の「Microsoft アカウント サインイン ヘルパー」を利用します。

サインインヘルパーでは、サインインしようとしているメールアドレスまたは携帯電話番号を入力します。Microsoft側で入力内容を確認し、アカウントに問題が検出された場合には、その状況に応じて必要な操作が案内されます。

Microsoft公式サポートでも、Microsoftアカウントへサインインできない場合の問題の多くはサインインヘルパーで特定できると案内されています。「作成しようとすると既存と言われるが、ログインすると存在しない」というような通常とは異なる状態でも、まず利用したい公式ツールです。

[参照] Microsoft サポート「Microsoft アカウント サインイン ヘルパー」

以前使っていた別のメールアドレスや電話番号でも確認する

Microsoftアカウントでは複数のエイリアスを設定できるため、現在入力しているメールアドレス以外に、以前使用していたメールアドレスや電話番号がサインイン名として登録されている場合があります。

たとえば以前「old-address@example.com」でMicrosoftアカウントを利用し、その後「new-address@example.com」を追加した場合、どのアドレスをサインイン用として利用していたか分からなくなることがあります。

過去にXbox、OneDrive、Skype、Outlook.com、Microsoft Store、Microsoft 365などを利用したことがある場合は、そのときMicrosoftから届いたメールを検索して、どのアドレスがアカウントに使われていたのか確認してみるとよいでしょう。

なお、Microsoft公式サポートでは、Microsoftアカウントに設定されている複数のエイリアスには同じパスワードを使用することが案内されています。別のサインイン名を思い出せた場合は、その名前で公式サインインページを確認します。

アカウントを閉じた覚えがある場合は状態を確認する

以前Microsoftアカウントを利用していたものの、自分でアカウントを閉じる操作をしたことがある場合は、その影響も考えられます。また、長期間使用していなかったアカウントなどでは、現在の状態を公式の案内に沿って確認する必要があります。

Microsoft公式の「メール アドレスが Microsoft アカウントかどうかを確認する方法」でも、「Microsoftアカウントが存在しません」と表示される場合の確認事項として、アカウントが閉じられている可能性が記載されています。

重要なのは、過去にそのメールアドレスでMicrosoftサービスを利用した記憶があるからといって、現在も同じサインイン名でアカウントが利用できるとは限らないという点です。アカウントのメールアドレス変更やエイリアス変更を以前行っている場合も含め、サインインヘルパーで確認しましょう。

身に覚えのない変更が疑われる場合はセキュリティ面も確認する

以前まで問題なくサインインできていたにもかかわらず、突然「Microsoftアカウントが存在しません」と表示されるようになった場合は、単なる入力間違い以外の可能性も考える必要があります。

特に、身に覚えのないセキュリティ通知が届いていた、パスワード変更通知があった、アカウント情報が変更された形跡があるなどの場合は、第三者による不正アクセスの可能性を無視しないようにしてください。

この場合も、見知らぬサイトやSNS上の「アカウント復旧代行」などを利用するのではなく、Microsoft公式のサインインヘルパーや公式サポートを利用します。確認コード、パスワード、回復コードなどを第三者へ渡してはいけません。

それでも解決しない場合はMicrosoftサポートを利用する

メールアドレスのスペル、個人用・職場用の違い、過去のエイリアスなどを確認し、サインインヘルパーを利用しても解決しない場合はMicrosoftサポートへの問い合わせを検討します。

問い合わせる際は、「サインインできない」とだけ伝えるより、新規作成画面では「既にアカウントをお持ちです」と表示される一方、サインイン画面では「Microsoftアカウントが見つかりませんでした」と表示されるという2つの現象をそのまま伝えると状況を説明しやすくなります。

あわせて、個人用アカウントなのか会社・学校のアカウントなのか、以前そのアドレスでXboxやOneDriveなどを利用したことがあるか、別のエイリアスを設定した記憶があるかといった情報も整理しておくとよいでしょう。

なお、Microsoft公式サポートでは、アカウント保護のため、サポート担当者がユーザーに代わってパスワードリセットリンクを送信したり、アカウント情報へアクセスして変更したりすることはできないと説明されています。そのため、本人確認や復旧手順そのものはMicrosoftが指定する方法で進める必要があります。

[参照] Microsoft サポート

まとめ:「既にある」と「見つからない」が出ても同じ判定とは限らない

Microsoftアカウントの作成時に「既にアカウントをお持ちです」と表示される一方、サインイン時に「Microsoftアカウントが見つかりませんでした」と表示される場合、単純に矛盾したエラーとは限りません。

Microsoftでは個人用アカウントと職場・学校アカウントが別々に管理されているほか、1つのMicrosoftアカウントに複数のメールアドレスをエイリアスとして登録できる仕組みがあります。さらに、入力間違い、以前のメールアドレス変更、アカウントが閉じられているなど複数の原因が考えられます。

まずaccount.microsoft.comで正確なメールアドレスを入力して認識されるか確認し、次に個人用・職場用アカウントの違い、過去に使っていた別のメールアドレスやエイリアスを確認するのが基本です。

それでも原因が分からない場合は、新規アカウントの作成とサインインを何度も繰り返すのではなく、Microsoft公式の「Microsoft アカウント サインイン ヘルパー」を利用してください。それでも解決しない場合は、表示される2種類のエラーメッセージを記録したうえでMicrosoftサポートへ相談すると、問題を切り分けやすくなります。

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