MacBook ProにLinuxをインストールするためにディスクを削除した後、macOSを再インストールしようとしてもHDDやSSDがロックされて進めない場合があります。この状態は、ストレージの形式やパーティション設定、暗号化、ディスクの所有権などが原因で発生することがあります。この記事では、MacBook Proの内蔵ストレージがロックされてOSを入れ直せない場合の確認方法と復旧手順について解説します。
MacBook ProのHDDがロックされる主な原因
macOSのインストール時に表示される「ディスクがロックされています」という状態は、物理的な故障を意味するとは限りません。多くの場合、ディスクの設定やフォーマット形式がmacOSのインストール条件と合っていないことが原因です。
Linux Mintなど別のOSをインストールする際にMacの内蔵ディスクを削除すると、Apple独自のパーティション構成やmacOS向けのファイルシステムが失われる場合があります。その状態では、macOSインストーラーが正常なインストール先として認識できないことがあります。
また、MacのモデルによってはFileVaultによる暗号化やファームウェアロックなどが影響して、ディスクが編集できない状態になることもあります。
まずmacOS復旧モードを起動する
MacBook ProにmacOSを再インストールする場合、通常起動ではなくmacOS復旧(リカバリーモード)から作業する必要があります。
Intel搭載Macの場合は、電源を入れた直後に「Command(⌘)キー+Rキー」を長押しします。Appleシリコン搭載Macの場合は、電源ボタンを長押しして起動オプションを表示します。
復旧モードが起動すると、「macOSを再インストール」「ディスクユーティリティ」などの項目が表示されます。まずはディスクユーティリティで内蔵ストレージの状態を確認します。
ディスクユーティリティでHDDやSSDを初期化する
Linux Mintのインストール時にディスク構成を変更した場合、macOS用の形式に戻す必要があります。
ディスクユーティリティを開いたら、画面上部の「表示」から「すべてのデバイスを表示」を選択します。ボリュームだけではなく、物理ディスク本体を選択することが重要です。
その後、消去を選択し、Macのモデルに合った形式へ変更します。一般的なIntel Macでは「GUIDパーティションマップ」と「Mac OS拡張(ジャーナリング)」または「APFS」を選択します。
例えば、Linuxインストール時にext4形式などへ変更されていた場合、そのままではmacOSインストーラーが利用できないため、一度Mac用の形式に戻す必要があります。
消去ボタンが使えない場合の対処方法
ディスクユーティリティで消去できない場合は、ディスクがマウントされているか、暗号化や権限によって制限されている可能性があります。
この場合は、ディスクユーティリティのメニューから対象ディスクを選択し、「マウント解除」を行ってから再度消去を試します。
それでも解除できない場合は、復旧モードのターミナルからdiskutilコマンドを使用して初期化する方法があります。ただし、コマンド操作では対象ディスクを間違えるとデータを完全に失うため、慎重な確認が必要です。
ターミナルからディスクを初期化する方法
ディスクユーティリティで操作できない場合、macOS復旧モードの「ユーティリティ」からターミナルを開きます。
diskutil listコマンドで内蔵ディスクの番号を確認し、対象ディスクを指定して消去します。例えば内蔵ストレージがdisk0として表示される場合、diskutil eraseDiskコマンドでMac向けの形式へ変更できます。
ただし、外付けUSBメモリなどが接続されている場合、別のディスクを誤って削除する危険があります。作業前に内蔵ストレージの容量や名称を必ず確認してください。
インターネットリカバリーでmacOSを再インストールする
通常の復旧モードでmacOSを取得できない場合は、インターネットリカバリーを利用できます。
Intel Macの場合、「Option(⌥)+Command(⌘)+Rキー」または「Shift+Option+Command+Rキー」を押しながら起動すると、Appleのサーバーから復旧環境を読み込めます。
インターネットリカバリーでは、そのMacに対応したmacOSをダウンロードして再インストールできます。Linuxを入れたことでリカバリー領域が消えている場合にも有効です。
Linuxを入れたMacをmacOSへ戻す際の注意点
MacへLinuxを導入する場合、単純にOSだけを入れ替えるのではなく、ブート方式やパーティション構成も変更されます。
再びmacOSへ戻したい場合は、Linux側で作成したパーティションを残さず、Mac用のGUIDパーティションへ戻すことが重要です。
また、古いMacBook Proではストレージの種類やmacOSの対応バージョンによってインストールできるOSが異なるため、モデル番号を確認して対応するmacOSを選ぶ必要があります。
まとめ
MacBook ProでLinux Mint導入後にHDDやSSDがロックされ、macOSを再インストールできない場合、多くはディスク形式やパーティション構成の問題です。
まずmacOS復旧モードを起動し、ディスクユーティリティで内蔵ストレージをMac対応形式へ初期化することで解決できるケースが多くあります。
消去できない場合はターミナル操作やインターネットリカバリーを利用する方法もありますが、ディスク操作はデータ消失のリスクがあるため、対象ディスクを十分確認しながら慎重に進めることが大切です。


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