SIerでの業務がExcelやPowerPoint中心になり、「技術開発は誰がしているのか分からない」と感じるケースは珍しくありません。実際には、日本の技術は複数の役割分担のもとで生み出されています。本記事では、その構造と実態について整理します。
SIerの役割は「技術開発」だけではない
SIerはシステムインテグレーターとして、企業のITシステムを設計・構築・運用する役割を担います。
その中でも、要件整理や調整業務、資料作成は非常に重要な業務の一部です。
結果として、ExcelやPowerPointを使ったコミュニケーション業務が多くなる傾向があります。
実際に技術を生み出している人たち
新しい技術そのものを開発しているのは、主に以下のような層です。
・ITベンダーの研究開発部門
・プロダクト企業(Google、Microsoftなど)
・メーカーや通信キャリアの技術部門
・スタートアップ企業のエンジニア
これらの企業が基盤技術やソフトウェアを作り、その上にSIerがシステムを構築する構造になっています。
日本のIT構造:役割分担の全体像
日本のIT業界は「分業構造」が特徴です。
上流工程(要件定義・設計)をSIerが担当し、下流や開発実装は別企業や海外ベンダーが担うこともあります。
そのため、現場によっては「開発していないように見える」状況が生まれます。
なぜパワポ中心の仕事になるのか
顧客との合意形成や説明責任が重視されるため、資料作成業務が多くなります。
また、複数のステークホルダー間で認識を揃える必要があるため、ドキュメントが重要になります。
これは日本企業特有の「合意形成重視文化」にも関係しています。
技術に触れたい場合のキャリアの選択肢
より技術に近い業務を希望する場合は、キャリアの選択肢を変える必要があります。
自社開発企業、SaaS企業、研究開発部門、インフラ・クラウドエンジニアなどが代表例です。
またSIer内でも開発寄りの部署や案件に移ることで技術経験を積むことは可能です。
まとめ
技術そのものはSIerではなく、プロダクト企業や研究開発部門などが中心となって生み出しています。
SIerはそれらの技術を組み合わせて社会実装する役割を担っているため、業務内容に差が出ます。
役割構造を理解することで、自身のキャリア選択の方向性も明確になります。


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