音響測定ソフト「REW(Room EQ Wizard)」で取得した測定データを、新しいPC環境へ移行したいというケースは珍しくありません。しかし、グラフ画像しか残っていない場合や、旧環境のソフトが動かない場合は、同じ音響特性を再現するのが難しくなります。本記事では、REWの測定結果を数値化できるのか、また再現するための現実的な方法について整理します。
REWのグラフはそのままでは数値化できるのか
REWの測定グラフ(周波数特性など)は、本来CSVやMeasurementファイルとして保存されるデータです。
しかし画像として保存された場合は、直接数値データへ変換する機能はREWにはありません。
そのため画像から正確に数値化することは基本的に困難です。
画像から数値を抽出する方法(デジタイズ)
どうしても画像しかない場合は「グラフデジタイザー」というツールを使います。
代表的なものにWebPlotDigitizerなどがあり、画像上の曲線を手動または半自動で座標化できます。
ただし精度は元データより劣り、あくまで近似値として扱う必要があります。
REWの本来のデータ移行方法
REWでは測定データを「.mdat」形式で保存できます。
このファイルを新PCへ移すことで、完全に同じ測定環境を再現できます。
画像ではなく測定ファイルそのものを移行するのが最も正確な方法です。
マザーボード変更と音響環境の違い
マザーボードが変わるとオーディオチップやドライバ構成も変わるため、音響特性も微妙に変化します。
そのため旧PCと完全一致させるのは現実的には難しい場合があります。
必要に応じて再測定し、新環境で最適化することが推奨されます。
新PCでの再現手順の現実的アプローチ
まず新PCでREWをインストールし、同じ測定環境(マイク・配置)を再現します。
次に旧グラフを参考にイコライザー(EQ)を調整し、近似的に合わせていきます。
完全一致ではなく「聴感上の一致」を目標にするのが現実的です。
まとめ
REWのグラフ画像から正確に数値化することは基本的にできません。
可能であれば元の測定データ(mdat)を移行するのが最も確実な方法です。
画像しかない場合はデジタイザーで近似しつつ、新環境で再調整するのが現実的な解決策になります。


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