Scratchで以前見ていたユーザーが退会・アカウント削除してしまい、過去に公開されていたイラストやプロジェクトをもう一度見たいというケースがあります。削除された作品は必ず復元できるわけではありませんが、Wayback Machine、検索エンジン、Scratch内のスタジオや他ユーザーのページなどに手掛かりが残っている可能性があります。
特にユーザー名、作品名、プロジェクトURL、プロジェクトIDのどれかが分かっていると探しやすくなります。この記事では、Scratchで削除されたユーザーや作品を探す際に試したい方法と、実際に「消音」という名前に関連する公開情報を調べて確認できた範囲を整理します。
Scratchのアカウントが消えると過去作品も見られなくなる?
Scratchでは、アカウントが存在しなくなったからといって、インターネット上のあらゆる痕跡まで同時に消えるとは限りません。一方で、削除されたプロジェクトそのものをScratch上で通常どおり閲覧できるとは限らないため、「プロフィールが見つからない=必ず作品を復元できる」「作品名を覚えている=必ず閲覧できる」わけではありません。
Scratchのフォーラムでも削除済みアカウントの共有プロジェクトを探す方法について議論されており、アカウント削除時にプロジェクトも削除された場合には通常の方法では表示できないケースがあることが指摘されています。過去に利用できた方法が現在は機能しないという報告もあるため、古い解説記事の手順がそのまま使えるとは限りません。[参照]
そのため、探すときにはScratchだけを見るのではなく、アーカイブサービスや検索エンジンに残った情報も組み合わせるのがポイントです。
「消音」という名前に関連するScratch上の手掛かりは残っている
公開されているScratchページを検索すると、現在でも複数のユーザーの「フォローしているスタジオ」などに「消音」という名称のスタジオが表示される例を確認できます。そのため、少なくともScratch上に「消音」という名前に関連する活動の痕跡が存在していたことは確認できます。
さらに、別のScratchユーザーのプロフィールには、イラストレーターとして「消音様(@Quietmode2)」という記載も確認できます。[参照]
ただし、これだけで質問にある「消音」というユーザーと@Quietmode2が同一人物だったと断定することはできません。同名のユーザーやスタジオである可能性もあるため、「初投稿」「白髪のショートカットの女の子」といった作品の特徴と照合する必要があります。
検索時点では、その特徴に一致する「初投稿」という作品そのものを公開情報から確実に特定するところまでは確認できませんでした。そのため、作品名や作者を推測で断定するより、残っている手掛かりから段階的に探す方が確実です。
Wayback Machineで削除されたScratchプロフィールを探す方法
最初に試したいのがInternet Archiveの「Wayback Machine」です。Wayback Machineは過去に保存されたWebページを閲覧できるサービスで、URLが分かっていれば、そのページの過去のスナップショットが保存されているか調べられます。[参照]
たとえばScratchのユーザー名が「Quietmode2」だった可能性を調べる場合は、ScratchのプロフィールURLの形式である「scratch.mit.edu/users/ユーザー名/」を組み立て、そのURLをWayback Machineへ入力して保存履歴を確認する方法があります。ただし、ユーザー名について確証がない場合は、複数の候補を試す必要があります。
カレンダー上に保存された日付が表示された場合は、その日付を開いてプロフィールや作品一覧へのリンクが残っていないか確認します。反対に「保存されていない」という趣旨の表示になる場合、そのURLについてWayback Machineから復元するのは難しくなります。
なおWayback MachineはWeb上の全ページを完全に保存しているサービスではありません。プロフィールが保存されていても作品ページが保存されていない、ページのHTMLは残っていても画像などの一部データが取得できない、といったケースがあります。Internet Archive自身もURLやキーワードを利用して過去ページを探す方法を案内しています。[参照]
作品名「初投稿」とユーザー名を組み合わせて検索する
Wayback Machineで見つからない場合はGoogleなどの検索エンジンも有効です。作品を探す場合、単純に「Scratch 消音」と検索すると一般名詞としての消音に関する結果が大量に混ざる可能性があります。そのため、複数の情報を組み合わせます。
- 「Scratch 消音 初投稿」
- 「site:scratch.mit.edu 消音 初投稿」
- 「site:scratch.mit.edu Quietmode2」
- 「Scratch 消音 イラスト」
- 「Scratch 白髪 ショート 初投稿」
特に「site:scratch.mit.edu」を付けると、検索対象をScratchのドメインに絞り込めます。作品本体が削除済みでも、他のユーザーのプロフィール、スタジオ、コメントなどに作者名や作品名が残っている可能性があります。
また、検索結果のタイトルや説明文に過去の情報が残っている場合があります。そこからユーザー名の正確な英数字表記やプロジェクト名が判明すれば、Wayback Machineで再検索するための重要な手掛かりになります。
Scratchの「スタジオ」をたどる方法も有効
今回のようなケースではスタジオも重要な手掛かりです。実際、現在検索可能な複数のScratchユーザーページには「消音」というスタジオをフォローしていた記録が残っています。
たとえば、あるユーザーの公開プロフィールにはフォロー中のスタジオとして「消音」が表示されています。[参照] 別のユーザーでも同じ名称のスタジオが確認できます。[参照]
さらに「消音」をキュレーションしていたことが表示されるユーザーページも検索できます。[参照] こうした周辺情報から当時交流していたユーザー、関連スタジオ、リミックス作品などをたどることで、元作品に関する情報が見つかる場合があります。
たとえば元のイラスト作品が消えていても、別のユーザーがその作品をお気に入り登録していた、スタジオに追加していた、作者をクレジットしていた、リミックス作品に素材として使用していた、といった痕跡が残っていれば、作品名やプロジェクトIDを特定できる可能性があります。
プロジェクトIDが見つかったら必ず記録しておく
Scratch作品を探す際に非常に重要なのがプロジェクトIDです。Scratchの作品URLは一般的に「scratch.mit.edu/projects/数字/」という形式になっており、この数字が分かれば作者のプロフィールが消えていても、その作品を特定する大きな手掛かりになります。
たとえば過去のSNS投稿、ブログ、チャット、ブックマーク、ブラウザ履歴などにScratch作品へのリンクが残っていれば、そのURLを確認します。URLが現在エラーになっていても削除せず、Wayback Machineへそのまま入力して保存履歴を確認する価値があります。
また、作品を以前閲覧した端末が残っている場合はブラウザ履歴を「scratch.mit.edu/projects」や「初投稿」などで検索する方法もあります。数年前の履歴が保持されている可能性は高くありませんが、プロジェクトIDを発見できれば検索範囲を大幅に狭められます。
画像検索や他サービスへの転載も手掛かりになる
Scratchでイラストを公開していたユーザーの場合、同じ画像を別のSNSやイラスト投稿サービスでも公開していた可能性があります。ユーザー名が特徴的なら、「ユーザー名+イラスト」「ユーザー名+Scratch」などで画像検索を試す方法があります。
ただし、「消音」のように一般的な日本語としても使用される名前では検索ノイズが多くなります。そのため「Scratch」「初投稿」「白髪」「イラスト」など、覚えている特徴を追加して検索するのが有効です。
見つかった画像について作者を断定する際には注意が必要です。絵柄が似ているという理由だけでは本人の作品とは確認できません。Scratch上のクレジット、元URL、作者自身による投稿など、出典を確認できる情報を優先することが大切です。
削除された作品がどうしても見つからない場合
アカウントと作品が削除され、Wayback Machineにも保存されておらず、検索エンジンや関連スタジオにも作品データが残っていない場合、第三者が元画像を完全な形で復元するのは難しくなります。インターネット上で一度公開されたものでも、必ずアーカイブが存在するわけではありません。
その場合は「作品そのもの」だけを検索するのではなく、作者と交流していたユーザーや関連スタジオを探すという方向に切り替えると手掛かりが増えることがあります。当時のフォロワーが作品名を覚えていたり、スクリーンショットやプロジェクトURLを保存していたりする可能性があるためです。
ただし、作者が意図的にアカウントや作品を削除した可能性も考慮する必要があります。第三者が保存していた画像を見つけた場合でも、無断で再投稿・再配布するのではなく、閲覧や出典確認の範囲にとどめるなど作者の権利や意思に配慮することが重要です。
まとめ:Scratchの消えた作品は「URL・スタジオ・アーカイブ」の3方向から探す
削除されたScratchユーザーの過去作品は、必ず見られる方法が存在するわけではありません。しかし、プロフィールや作品が消えていても、Wayback Machine、検索エンジン、関連スタジオ、他ユーザーのプロフィール、リミックス、ブラウザ履歴などに手掛かりが残っている場合があります。
「消音」という名前については、公開検索で現在もScratch内の複数ページに同名のスタジオへの関連情報が確認でき、別のプロフィールには「illustrator:消音様(@Quietmode2)」という記載も確認できます。ただし、これらが探している「初投稿」の作者と同一であることや、白髪でショートカットの女の子を描いた作品そのものについては、公開情報だけでは確定できません。
まずは正確なユーザー名やプロジェクトIDを特定することを最優先にし、その情報をWayback Machineで検索するのが効率的です。作品名だけで見つからない場合は「消音」というスタジオに関係していたユーザーや、当時交流していたScratchユーザーの公開ページをたどることで、新しい手掛かりが見つかる可能性があります。


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