1時間半のMP3・M4Aを文字起こしするおすすめ方法は?使いやすさ・精度・料金を比較

音声、音楽

MP3やM4Aで保存された1時間〜1時間半程度の音声を文字起こししたい場合、現在はAI文字起こしサービスを利用することで、音声を再生しながら手入力するより大幅に作業時間を短縮できます。ただし、サービスによって1回に文字起こしできる時間、無料プランの制限、対応ファイル形式、話者識別、料金などが異なるため、長時間の音声では選び方が重要です。

特に注意したいのが、無料プランに「月120分」などと表示されていても、1本の音声を120分まで全文文字起こしできるとは限らない点です。この記事では、約90分のMP3・M4Aをできるだけ簡単に文字起こしする方法と、Nottaで一部しか文字起こしされない理由、Microsoft Wordなどの選択肢について解説します。

1時間半の音声を文字起こしするなら「1回あたりの上限」を確認する

長時間音声の文字起こしサービスを選ぶ際は、単純な「月間○分まで」という数字だけでなく、1ファイルまたは1回あたり何分まで文字起こし結果を利用できるかを確認することが大切です。

例えば90分の音声ファイルをアップロードできたとしても、無料プランで1回あたり数分までしか文字起こし結果を利用できないサービスなら、残りの部分を確認できません。「ファイルをアップロードできる時間」と「無料で全文を文字起こしできる時間」は別条件になっていることがあります。

また、MP3とM4Aは主要な文字起こしサービスで広く対応している形式です。そのため、音声形式を変換することよりも、料金・時間制限・日本語認識精度・操作の簡単さを比較する方が重要です。

Nottaで一部しか文字起こしされないのはなぜ?

NottaはMP3・M4Aを含む音声ファイルをアップロードして自動文字起こしできるサービスです。しかし、2026年8月時点で公式料金ページに掲載されている通常のフリープランは、月間120分の文字起こし枠がある一方、1回につき文字起こしできる時間は3分までとなっています。そのため、約1時間半のファイルを無料プランで試した際に、冒頭など一部しか文字起こし結果を利用できないのは不具合とは限りません。

一方、Nottaのプレミアムプランは公式料金ページで月1,800分、1回につき最大5時間までと案内されています。90分の音声なら時間上限の範囲内です。料金やプラン内容は変更される可能性があるため、契約前には必ず最新情報を確認してください。[参照:Notta料金プラン]

Notta公式ヘルプによると、ローカルファイルではMP3・M4Aのほか、WAVなどにも対応しています。音声ファイルは通常、最大5時間または1GBまでと案内されており、話者識別を利用する場合は最大3時間という条件があります。したがって、90分程度の音声そのものは対応可能な長さです。[参照:Notta公式ヘルプ]

Microsoft 365を契約しているならWordの文字起こしも候補

すでにMicrosoft 365を利用している場合は、Wordの「Transcribe(トランスクリプト)」機能も有力な選択肢です。Microsoftの公式サポートによると、録音済み音声をアップロードして文字起こしでき、WAV、MP4、M4A、MP3に対応しています。

Microsoft 365契約者については、アップロードした音声を月最大300分まで文字起こしできると公式サポートに記載されています。90分の音声1本であれば、この月間上限内に収まります。ただし、利用できる環境やアカウントの種類には条件があるため、自分のMicrosoft 365環境で「文字起こし」が表示されるか確認する必要があります。[参照:Microsoft Support]

操作の基本は、対応するWordで「ホーム」から音声入力関連のメニューを開き、「Transcribe/トランスクリプト」を選択して音声ファイルをアップロードする流れです。すでにMicrosoft 365を契約している人なら、新しい文字起こしサービスに課金する前に試す価値があります。

NottaとWordはどちらが向いている?

約90分の音声を文字起こしする場合、それぞれの特徴を整理すると選びやすくなります。

比較項目 Notta Microsoft Word
MP3 対応 対応
M4A 対応 対応
長時間ファイル 有料プランなら90分にも対応可能 Microsoft 365の条件内なら候補
無料・契約面 通常の無料プランは1回あたりの制限に注意 Microsoft 365を既に契約している人に向く
話者識別 対応 話者ごとに分離可能
向いている人 文字起こしを頻繁に行う人 既存のMicrosoft 365を活用したい人

月に何本も会議・インタビュー・講義などを文字起こしするのであれば、文字起こし専用サービスであるNottaは管理や編集まで一つのサービスで行いやすいのがメリットです。

反対に「今回だけ90分の音声を文字にしたい」というケースでMicrosoft 365をすでに契約しているなら、まずWordの機能を確認すると追加費用を抑えられる可能性があります。

文字起こしの正確さはサービスだけで決まらない

AI文字起こしでは「どのサービスが最も正確か」を一律に決めることは困難です。同じサービスでも、録音状態によって認識結果が大きく変わるからです。特に複数人が同時に話す、周囲の雑音が大きい、マイクから遠い、専門用語や固有名詞が多いといった音声では誤認識が増える傾向があります。

例えば静かな部屋で1人がマイクの近くから話している講義音声と、飲食店で5人が会話している音声では、同じ90分でも後者の方が修正作業は多くなります。そのため、重要な会議録やインタビュー記事などに利用する場合は、AIが生成した文章をそのまま完成版にせず、元音声を聞きながら固有名詞や数字を確認するのが安全です。

音声をこれから録音する場合は、スマートフォンやレコーダーを話者に近づけるだけでも認識しやすくなります。既に録音済みの場合は、まずそのままアップロードし、誤認識が多い部分だけ元音声と照合する方法が効率的です。

90分の音声を文字起こしするときのおすすめ手順

最初に音声ファイルの再生時間と形式を確認します。MP3またはM4Aで約90分なら、対応サービスにそのままアップロードできるケースが多く、無理にファイルを分割・変換する必要はありません。

次に、すでにMicrosoft 365を契約しているならWordの文字起こし機能が利用できるか確認します。利用できなければ、Nottaなどの専用サービスの有料プランを検討する、という順番にすると無駄な契約を減らしやすくなります。

なお、無料サービスを探す際には「90分アップロード可能」という表現だけで判断せず、全文を閲覧・コピー・書き出しできるのかまで確認してください。無料版ではアップロードできても、文字起こし結果の閲覧時間やエクスポートに制限が設定されていることがあります。

個人情報や機密情報を含む音声にも注意

オンライン型のAI文字起こしでは音声ファイルをサービス側へアップロードするため、仕事上の機密情報、氏名・住所・電話番号、医療情報などが含まれる場合は、精度や料金だけでサービスを選ばないことも重要です。

利用前に運営会社のプライバシーポリシー、データの保存場所、削除方法、AI学習への利用条件などを確認しましょう。会社や学校の音声であれば、外部サービスへのアップロードが規則で禁止されていないかも確認する必要があります。

特に第三者との会話を文字起こしする場合は、録音・アップロード・共有について必要な同意やルールを確認しておくと安心です。

まとめ:1時間半のMP3・M4Aなら利用上限を見て選ぶ

約1時間半のMP3・M4Aを簡単に文字起こししたい場合、重要なのは「AI文字起こしに対応しているか」だけではなく、1回90分の音声を最後まで処理・閲覧できるプランなのかを確認することです。

Nottaは長時間ファイルの文字起こしに対応していますが、通常のフリープランには1回あたりの文字起こし時間制限があるため、長い音声で一部しか結果を確認できない場合があります。90分を一度に処理したい場合は有料プランの条件を確認する必要があります。

一方、Microsoft 365をすでに契約している場合はWordの文字起こし機能も候補になります。まず手元の契約サービスで利用できる機能を確認し、それで不足する場合に専用文字起こしサービスを検討すると、操作の手間と費用の両方を抑えやすいでしょう。なお、各サービスの料金・時間上限・対応環境は変更されることがあるため、実際に利用する時点で公式サイトの最新情報を確認してください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました