AutoCADで3Dモデリングを行っていると、押し出しやスイープでソリッドを作成した後に、元のポリラインが残る場合があります。逆に同じような操作をしても元の線が消えることがあり、違いが分からず困ることがあります。この記事では、AutoCAD 3Dで押し出しやスイープ後にポリラインが残る理由と、不要な元線を残さないための設定や操作方法について解説します。
AutoCADの押し出しやスイープ後にポリラインが残る理由
AutoCADの押し出し(EXTRUDE)やスイープ(SWEEP)は、元となる2D図形を利用して3D形状を作成するコマンドです。このとき、元のポリラインを保持するか削除するかは、コマンドの設定やシステム変数によって決まります。
つまり、ポリラインが残る場合は操作ミスではなく、AutoCADが元の2D図形を参照用として残している状態です。3D形状だけが必要な場合は、作成後に元のポリラインを削除する設定に変更できます。
例えば、円形のポリラインを押し出して円柱を作成した場合、押し出し元の円が残る設定では、画面上に円と円柱の両方が存在する状態になります。
押し出し(EXTRUDE)でポリラインを残さない設定方法
押し出し後に元のポリラインを自動で削除したい場合は、システム変数「DELOBJ」を確認します。
DELOBJは、3D作成時に使用した元オブジェクトを削除するかどうかを制御する設定です。この値によって、押し出しやスイープ後の元図形の扱いが変わります。
| DELOBJの値 | 動作 |
|---|---|
| 0 | 元のオブジェクトを保持する |
| 1 | 使用した元オブジェクトを削除する |
| 2 | プロファイルを削除する(関連操作による違いあり) |
| 3 | 元オブジェクトを削除する設定 |
コマンドラインに「DELOBJ」と入力し、値を「1」などに変更すると、押し出しやスイープで使用したポリラインを自動削除できます。
スイープでポリラインが残る場合に確認するポイント
スイープでは、断面形状とパス(経路)の2種類の図形を使用します。そのため、どちらの図形が残っているのかを確認することが重要です。
例えば、円形ポリラインをパスに沿ってスイープした場合、断面用の円やパス用の線が残る設定になっていると、作成後に複数の2D図形が表示されます。
スイープ後に不要な線が残る場合も、基本的にはDELOBJの設定を変更することで解決できます。ただし、既に作成済みのモデルについては手動で不要なポリラインを削除する必要があります。
線分をポリライン化した場合と最初からポリラインで作成した場合の違い
線分を後からポリライン化した場合と、最初からポリラインとして作成した場合では、通常、押し出し後に元線が残るかどうかには大きな違いはありません。
重要なのは、使用している図形の種類ではなく、3D作成コマンド実行時の設定です。閉じたポリラインであれば、どちらの方法で作成しても基本的には同じように押し出しやスイープに利用できます。
ただし、開いたポリラインや自己交差しているポリラインの場合は、ソリッドにならなかったり、サーフェスとして作成されたりすることがあるため、図形状態の確認は必要です。
作成後にポリラインだけを削除する方法
設定変更を忘れて作成してしまった場合でも、不要なポリラインは後から削除できます。
3Dモデルを選択するときは、不要な線だけを選択できるように表示状態を確認します。特に3D形状と元線が同じ位置に重なっている場合、選択が難しいため、画層を分けて管理すると作業しやすくなります。
例えば、作図用の2D線を「補助線」などの専用画層に作成しておけば、3D化後に画層ごと非表示や削除ができ、モデル管理が簡単になります。
まとめ|AutoCAD 3Dでポリラインを残したくない場合はDELOBJを確認
AutoCADで押し出しやスイープ後に元のポリラインが残る原因は、図形の作り方よりも3D作成時の設定による場合が多くあります。
元の線を残したくない場合は、システム変数「DELOBJ」を確認し、作成時に使用したオブジェクトを削除する設定に変更しましょう。
また、3Dモデルを効率よく管理するには、補助線用の画層を作成する方法も有効です。設定を理解しておくことで、押し出しやスイープを使った3D設計をより快適に進められるようになります。


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