現在使用しているWindowsのライセンスを、新しく組み立てた自作PCへ移したいと考える人は少なくありません。特にMicrosoftアカウントにライセンスが紐づいている場合、「新しいPCで同じアカウントにログインするだけで使えるのか」と疑問に感じることがあります。
この記事では、Windowsのリテール版ライセンスを自作PCへ移行する場合の仕組みや確認方法、移行時に必要な作業、注意すべきポイントについて詳しく解説します。
Windowsライセンスには移行できる種類とできない種類がある
Windowsのライセンスは、購入方法によって新しいPCへ移行できるかどうかが変わります。代表的なものとして「リテール版」と「OEM版」があります。
リテール版は、パッケージ版やダウンロード版として単体購入したWindowsライセンスです。この種類は基本的に、以前使用していたPCから削除することを条件に、新しいPCへ移行できます。
一方、メーカー製PCに最初から入っているWindowsや、BTOパソコンに付属しているライセンスはOEM版であることが多く、そのPC本体に紐づいているため、別のPCへ移すことは原則できません。
Microsoftアカウントに紐づいているだけでは自動移行とは限らない
MicrosoftアカウントにWindowsライセンスが関連付けられている場合、新しいPCで同じアカウントを使用することでライセンス認証を行いやすくなります。
ただし、新しく組み立てた自作PCでMicrosoftアカウントにログインしただけで、必ず自動的に認証されるとは限りません。ハードウェア構成が大きく変わるため、Windows側で別のPCとして認識される場合があります。
例えば、現在のPCからCPUやマザーボードを含めて完全に別構成の自作PCへ変更する場合、以前のライセンス情報を新しいPCへ関連付け直す作業が必要になることがあります。
Windowsライセンスを自作PCへ移行する基本的な手順
リテール版Windowsを新しい自作PCへ移す場合は、まず現在使用しているPCでMicrosoftアカウントとライセンスの関連付けを確認します。
確認するには、Windowsの設定画面から「システム」や「ライセンス認証」の項目を開き、「デジタルライセンスがMicrosoftアカウントにリンクされています」と表示されているか確認します。
新しい自作PCではWindowsをインストール後、以前使用していたMicrosoftアカウントでログインし、ライセンス認証画面からトラブルシューティングを実行します。その際、「このデバイスのハードウェアを最近変更しました」という項目を選択することで、以前のPCから新しいPCへライセンスを移行できる場合があります。
移行前に確認しておきたい注意点
Windowsライセンスの移行では、古いPCと新しいPCの両方で同時に同じライセンスを利用することはできません。新しい自作PCで使用する場合、以前のPCではWindowsのライセンス認証が解除される形になります。
また、マザーボード交換など大きなハードウェア変更を行った場合も、Windows側では別のPCとして判断されることがあります。そのため、移行作業を行う前にプロダクトキーやMicrosoftアカウントの情報を確認しておくと安心です。
例えば、現在のPCを処分する予定であれば問題になりにくいですが、古いPCも引き続き使用する予定の場合は、新たに別ライセンスが必要になる可能性があります。
ライセンス認証できない場合に確認すること
新しい自作PCで認証できない場合は、まず入力しているMicrosoftアカウントが以前使用していたものと同じか確認します。別のアカウントでログインしていると、移行対象のライセンスが表示されないことがあります。
次に、Windowsのエディションが一致しているか確認することも重要です。例えば以前がWindows 11 Homeだった場合、新しいPCにWindows 11 Proをインストールしても同じライセンスでは認証できません。
それでも認証できない場合は、Microsoftのサポートへ問い合わせることで、リテール版ライセンスの所有状況を確認してもらえる場合があります。
まとめ
Microsoftアカウントに紐づいたWindowsのリテール版ライセンスであれば、古いPCから新しい自作PCへ移行できる可能性があります。ただし、単純に同じアカウントでログインするだけではなく、ライセンス認証のトラブルシューティングなど追加操作が必要になる場合があります。
移行する際は、現在のWindowsがリテール版であること、古いPCでは使用しないこと、Windowsのエディションが同じであることを確認しておくことが大切です。
正しい手順で行えば、現在利用しているWindowsライセンスを新しい自作PCでも活用できるため、不要なライセンス購入を避けられる可能性があります。


コメント