Adobe Illustratorでペンツールを使ってイラストや図形を作成していると、線が重なったり、同じ場所に複数のパスが存在したりすることがあります。そのままでは編集しづらく、データ容量や印刷時のトラブルにつながる場合もあります。
重なった線を1つのパスとして扱いたい場合は、Illustratorに用意されているパスの連結機能や合体機能を使うことで整理できます。この記事では、ペンツールで作成した重複した線をきれいにまとめる方法や、状況に応じた使い分けについて解説します。
Illustratorで重なった線をまとめる基本方法
Illustratorで複数の線を1つにつなげたい場合、まず対象となるパスを選択する必要があります。選択ツールでまとめたい線をすべて選択してください。
その後、メニューバーから「オブジェクト」→「パス」→「連結」を選択すると、端点が接しているパス同士を1つにつなげることができます。
例えば、ペンツールで途中まで描いた線を別々に作成してしまった場合でも、2つのパスの端が同じ位置にあれば連結によって1本の線として扱えるようになります。
パスファインダーで線や図形を合体する方法
重なった線が単純なパスではなく、図形として作成されている場合は、パスファインダーを使用すると便利です。
対象となるオブジェクトを選択し、「ウィンドウ」メニューから「パスファインダー」を表示します。その中の「合体」をクリックすると、重なっている図形を1つのオブジェクトにできます。
例えば、円と四角形を重ねてロゴのような形を作成している場合、合体を使用すると境界線を整理した1つの形状として編集できます。
同じ場所に重なった線を削除して整理する方法
見た目では1本の線に見えても、実際には同じ場所に複数のパスが重なっていることがあります。この場合、連結だけでは解決しないため、不要なパスを削除する必要があります。
「選択」→「同じ」→「カラー(線)」などを利用すると、同じ設定のパスをまとめて選択できます。その後、不要な線を削除することでデータを整理できます。
例えば、トレース作業や細かいイラスト制作では、何度もペンツールで修正しているうちに同じ位置へ線が重なることがあります。完成前に不要なパスを整理すると、編集作業がスムーズになります。
ペンツールで作成した線をきれいにつなぐコツ
ペンツールで最初からきれいな1本の線を作成するには、アンカーポイントの位置を意識することが重要です。
線を途中で分ける必要がない場合は、できるだけ1回の操作でパスを作成すると、後から結合する手間を減らせます。
また、端点を正確に合わせたい場合は、スマートガイドをオンにするとアンカーポイント同士を吸着させやすくなります。細かいロゴ制作や図形作成では特に効果的です。
線の結合がうまくできない場合の確認ポイント
Illustratorで「連結」を実行しても線が1つにならない場合、いくつかの原因が考えられます。
- パスの端点同士が正確に接していない
- 線ではなく塗りのオブジェクトになっている
- ロックされたオブジェクトが含まれている
- 選択しているパスが複数ではない
例えば、見た目では線が重なっていても、片方が少しだけ離れている場合は連結できません。その場合はダイレクト選択ツールで端点を確認し、位置を調整してから再度連結を試します。
まとめ
Illustratorでペンツールによる重なった線を1つにまとめる場合は、状況に応じて「連結」や「パスファインダーの合体」を使い分けることが大切です。
単純に線同士をつなげたい場合は「オブジェクト」→「パス」→「連結」、図形同士を1つの形にしたい場合はパスファインダーの「合体」が適しています。
また、同じ場所に複数の線が存在する場合は不要なパスを削除することで、編集しやすく印刷トラブルの少ないIllustratorデータに仕上げることができます。


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