Wordの卒論が指定よりページ数オーバーする原因は?文字数・行数を守っても2倍になるときの確認方法

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Wordで卒論やレポートを作成していると、「文字数も1行の字数も行数も指定どおりなのに、なぜかページ数だけ大幅に増える」ということがあります。特に提出直前に規定ページ数の2倍近くになっていると、本文を削らなければならないように思えてしまいます。

しかし、文字数や行数の設定が正しくても、段落後の間隔、行間、改ページ、セクション区切り、見出しの改ページ設定、余白などによって、実際に1ページへ配置される文章量は大きく減ることがあります。

そのため、いきなり卒論本文を半分に削るのはおすすめできません。まず大学・学部・ゼミが指定する書式を再確認し、そのうえでWordのレイアウトを調べることが重要です。

「1行の文字数×1ページの行数」と実際のページ数は必ずしも一致しない

Wordには「文字数と行数」を指定する機能がありますが、それだけで文書内のすべてのページが必ず指定行数まで埋まるわけではありません。段落や見出しなどには別の書式設定があり、それらもページ内の配置へ影響します。

例えば「40字×30行」と指定していても、各段落の後ろに大きな間隔が設定されていれば、段落が変わるたびに余白が入ります。結果として、設定上は30行でも本文を30行分配置できないページが増えることがあります。

また、図表、脚注、見出し、空の段落、改ページなどが入れば、その分だけ本文を置けるスペースは少なくなります。したがって、ページ数が異常に多い場合は「文字数と行数」の画面だけを見るのではなく、文書全体の書式を確認する必要があります。

最初に確認したいのは「行間」と「段落後の間隔」

ページ数が大幅に増える原因として優先的に確認したいのが段落設定です。Wordでは行と行の間隔だけでなく、「段落前」「段落後」に独立したスペースを設定できます。

例えば本文でEnterを押すたびに通常より広い空白ができている場合、「段落後 8pt」などが設定されている可能性があります。段落数が多い卒論では、この小さな間隔が文書全体で積み重なり、ページ数増加につながります。

本文の一部を選択して「ホーム」→「段落」のダイアログを開き、「間隔」の「前」「後」と「行間」を確認します。MicrosoftもWordでは段落前後の間隔と行間を個別に設定できると案内しています。[参照] Microsoft「Wordで行間を変更する」

ただし、大学側から「1.5行」「固定値○pt」などの指定がある場合は勝手に変更してはいけません。目的は余白を無理に削ることではなく、提出要項と異なる余計な設定が入っていないか確認することです。

Enterによる空行が大量に入っていないか「¶」で確認する

次に確認したいのが、見えない改行や空の段落です。Wordの「ホーム」タブにある「¶」ボタンを押すと、段落記号などの編集記号を表示できます。

例えば段落間を広く見せるためにEnterキーを2回押していると、文章のない空の段落が作られます。それが卒論全体に大量に存在すると、当然ページ数は増えていきます。

Microsoftによると、Wordでは編集記号を表示することで段落記号、スペース、タブなど通常は非表示の書式記号を確認できます。[参照] Microsoft

「¶」だけの行が連続しているなら空段落です。ただし、大学指定テンプレートが意図的に空きを作っている場合もあるため、テンプレートの書式まで無条件に削除しないよう注意してください。

ページ数がほぼ2倍なら「改ページ」が大量に入っていないか確認

ページ数が少し多い程度ではなく、想定の1.5倍~2倍など極端に膨らんでいる場合は、手動の改ページやセクション区切りも確認する価値があります。

WordではCtrl+Enterなどで改ページを挿入できます。改ページが入ると、その位置にまだ大きな空白が残っていても次のページから文章が始まります。

例えば各見出しの前へ不要な改ページが設定されていると、前ページの下半分が空白のまま次ページへ移ることがあります。この状態が章や節ごとに繰り返されれば、ページ数は大きく増えます。

「¶」を表示すると「改ページ」などを確認しやすくなります。不要なものだけを削除しますが、卒論の「各章は新しいページから開始する」などの指定がある場合、その改ページは必要なので残してください。

見出しの「段落前で改ページ」が原因の場合もある

見た目上は改ページが挿入されていないのに、特定の見出しになるたび必ず次ページへ送られる場合があります。この場合は段落の改ページ設定が関係している可能性があります。

Wordの段落設定には「段落前で改ページ」「次の段落と分離しない」「段落を分割しない」といった改ページ関連の設定があります。Microsoftも段落設定から改ページ位置を制御できることを案内しています。[参照] Microsoft「改ページ位置を制御する」

特に見出しスタイルでは「次の段落と分離しない」などが設定されていることがあります。これは見出しだけがページ最下部に残ることを防ぐ便利な機能なので、設定されていること自体が異常とは限りません。

したがって、チェックを片っ端から外すのではなく、ページの半分近くが空白になるなど明らかに不自然な場所を見つけ、その段落の設定を調べる方法が安全です。

用紙サイズと余白が提出要項どおりか確認する

文章の設定だけでなく、ページ自体の設定も確認しましょう。卒論がA4指定なのに別の用紙サイズになっていたり、上下左右の余白が指定より大きくなっていたりすれば、1ページへ入る文章量が減ります。

Wordでは「レイアウト」タブから「サイズ」と「余白」を確認できます。例えば左右の余白が必要以上に広ければ1行に入る文字数へ影響し、上下の余白が広ければ1ページに収まる行数へ影響します。

ただし、卒論では「A4・上35mm・下30mm・左右30mm」など大学独自の指定がある場合があります。Wordの標準設定へ戻すことが正解とは限りません。必ず大学から配布された卒論執筆要項やテンプレートの数値を正解として確認してください。

フォントと文字サイズも再確認する

「文字数と行数は合っている」場合でも、フォントや文字サイズが提出指定と違っていないか確認します。卒論では本文を10.5pt、11ptなど具体的に指定している大学もあります。

また、本文だけでなく引用文、脚注、見出しなどに別のサイズが設定されていることがあります。文書の一部だけ異常に大きい場合は、その部分がページ数を押し広げます。

Wordではスタイル機能によって「標準」「見出し1」「見出し2」などに別々の書式を持たせられます。そのため、本文だけを確認して正常でも、見出しスタイル側のフォントサイズや段落間隔が原因というケースがあります。

「文字数は上限以内」でもページ数が多くなることはある

卒論の「総文字数」と「ページ数」は必ず比例するわけではありません。図表、参考文献、脚注、引用、見出し、空白など、本文文字数として単純計算しにくい要素がページを使用するからです。

例えば40字×30行なら理論上は1ページ1,200字ですが、すべてのページに1,200字が入るわけではありません。章タイトルだけの行、段落間隔、図表、脚注などがあれば実際の本文量は減ります。

さらに「ページ数上限に表紙・目次・参考文献・資料を含むのか」という規定も大学によって異なります。本文だけ20ページ以内なのか、表紙から参考文献まで含めて20ページ以内なのかによって判断は大きく変わります。

提出直前ならこの順番で確認すると原因を見つけやすい

ページ数が上限の2倍近くある場合でも、慌てて本文を削除する前に次の順番で確認しましょう。

順番 確認項目 チェックするポイント
1 大学の卒論要項 用紙・余白・フォント・字数・行数・ページ数の数え方
2 用紙サイズ A4など指定どおりか
3 余白 上下左右が指定どおりか
4 フォント・文字サイズ 本文が指定書式になっているか
5 段落設定 段落前後の間隔・行間が大きすぎないか
6 「¶」編集記号 空段落・改ページが大量にないか
7 改ページ設定 見出しが不必要に次ページへ送られていないか
8 図表・脚注・参考文献 ページ数へ含める範囲を誤解していないか

特に各ページの下半分が空いている、段落ごとに広い空白がある、見出しのたびに新しいページになるという場合は、文章量そのものより書式を疑ったほうがよいでしょう。

卒論では「ページ数を減らすための自己流変更」に注意

提出期限が迫っていると、文字サイズを小さくしたり、行間を極端に狭くしたり、余白を削ったりしてページ数を合わせたくなります。しかし、卒論ではこの方法が逆効果になる可能性があります。

大学側がフォント、文字サイズ、余白、1行の文字数、1ページの行数を指定している場合、それを変更するとページ数は収まっても書式違反になります。

また、大学からWordテンプレートが配布されている場合は、自己流で新規文書を作り直すより、テンプレートへ文章を移して指定スタイルを適用したほうが安全なことがあります。提出直前で判断できない場合は、指導教員や大学の担当部署へ「ページ数には表紙・目次・参考文献を含むか」「配布テンプレートの書式をそのまま使えばよいか」を確認するのが確実です。

まとめ:字数・行数が合っているのにページ数が2倍なら本文を削る前に書式を確認

Wordで卒論の字数、1行の文字数、1ページの行数を守っているのにページ数が大幅に増えている場合、文章が長すぎるとは限りません。

段落前後の間隔、行間、空段落、手動改ページ、見出しの改ページ設定、用紙サイズ、余白などが原因で、1ページに実際に入る文章量が少なくなっている可能性があります。

まず大学の卒論執筆要項を手元に置き、Wordの「¶」を表示してください。そのうえで各ページを見渡し、「不自然な空白がどこに発生しているか」を探します。段落ごとに空くなら段落間隔、見出しの前で空くなら改ページ設定、文書全体で本文領域が狭いなら余白や用紙設定を優先的に確認します。

ページ数が上限の2倍だからといって、すぐ本文を半分に削る必要があるとは限りません。まず書式を大学指定の状態へ正しく合わせ、それでもページ数を超えることが確認できてから、本文の推敲・削減を検討するのが適切な順番です。

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