Illustratorで大きなポスターを作成し、プロッターなどで印刷する場合、トリムマーク(トンボ)の付け方に迷うことがあります。特にA2サイズを縦に2枚つなげてA1相当のポスターとして制作する場合、1枚ごとにトリムマークを付けるのか、全体に付けるのかによって仕上がりが変わります。この記事では、IllustratorでA2サイズ2枚分のデータを作成する場合のトリムマーク設定や、つなぎ目をきれいに仕上げるための考え方を解説します。
A2サイズを2枚並べたポスターの基本的な考え方
A2サイズを縦方向に2枚並べる場合、完成サイズはA1サイズ相当になります。そのため、データの作り方としては「A2を2つ作る」のではなく、「最終的な仕上がりサイズを考えた大きなアートボード」として作成する方法が一般的です。
ただし、プロッターでA2用紙を2枚出力して後からつなげる場合は、印刷会社や機械の仕様によってトリムマークの扱いが変わります。
重要なのは、トリムマークは最終的にどこで裁断するか、またはどこを基準につなげるかを示すためのものだという点です。
A2サイズ2枚を縦につなげる場合のトリムマークの付け方
A2用紙を2枚別々に印刷して上下につなげる場合は、基本的にはそれぞれのA2サイズの仕上がり位置にトリムマークを付けます。
つまり、上側のA2部分と下側のA2部分、それぞれに裁断位置が分かるようにトンボを設定します。
例えば、A2サイズの長方形を縦に2つ配置しているデータなら、それぞれの長方形を選択して「トリムマークを作成」を実行する方法が分かりやすいです。
1つの大きなデータにトリムマークを付ける場合の注意点
一方で、A1サイズ相当の1つのポスターとして制作し、プロッター側で分割印刷する場合は、全体サイズに対してトリムマークを設定します。
この場合、A2の境界部分には通常トリムマークを付けません。途中にトンボが入ると、単なる分割位置ではなく裁断位置として扱われる可能性があるためです。
例えば、1枚の大きなポスターを後から貼り合わせるだけなら、中央部分は裁断ではなく「貼り合わせ位置」になるため、別途ガイドラインや分割線で管理することがあります。
Illustratorでトリムマークを作成する手順
Illustratorでは、以下の手順でトリムマークを作成できます。
- 仕上がりサイズの長方形を作成する
- 長方形を選択する
- メニューから「オブジェクト」→「トリムマークを作成」を選択する
- 表示されたトンボの位置を確認する
トリムマークは線の一部として作成されるため、拡大縮小や移動を行う場合は、仕上がりサイズが変わらないよう注意してください。
また、印刷用データではトリムマークだけでなく、塗り足し(通常3mm程度)も必要になる場合があります。
A2ポスター2枚のつなぎ目で注意するポイント
A2を2枚つなげるポスターでは、中央のつなぎ目部分のデザインにも注意が必要です。
写真や文字が中央部分をまたぐ場合、わずかなズレによって違和感が出ることがあります。そのため、重要な文字や人物などはつなぎ目から少し離して配置すると安全です。
例えば、中央に大きなタイトル文字を配置すると、貼り合わせ時の数ミリのズレで文字がずれて見える可能性があります。
プロッター印刷の場合は機械側の設定も確認する
プロッター印刷では、使用する機種や印刷方法によって必要なトリムマークが異なる場合があります。
ロール紙からA2サイズを2枚出力する場合と、A2用紙を2枚セットして印刷する場合では、データの作り方が変わります。
課題や学校指定のテンプレートがある場合は、そのテンプレートのアートボード設定やレイヤー構造を優先し、印刷担当者の指示がある場合はそれに合わせるのが確実です。
まとめ:A2を2枚使う場合は印刷方法に合わせてトリムマークを設定する
A2サイズを縦に2枚並べたポスターを作成する場合、トリムマークの付け方は「2枚を別々に印刷するのか」「大きな1枚のデータを分割するのか」で決まります。
それぞれのA2用紙として仕上げる場合は各A2部分にトンボを付け、1枚の大きなポスターとして扱う場合は全体サイズに対して設定します。
プロッター印刷では出力方法によって最適な設定が変わるため、印刷前に用紙サイズや分割方法を確認してからトリムマークを作成すると、つなぎ目のズレや不要な裁断ミスを防ぐことができます。


コメント