Java 11以降ではJAXBが標準ライブラリから削除されており、別途ライブラリを追加する必要があります。この記事では、Mavenプロジェクトに必要な依存関係を追加する方法を解説します。特に、pom.xmlの設定方法についてわからない場合でも、簡単に理解できる手順を紹介します。
JAXBとは?Java 11以降の変更点
JAXB(Java Architecture for XML Binding)は、XMLとJavaオブジェクト間のマッピングを簡単に行うためのAPIです。Java 11以降、JAXBは標準ライブラリから削除され、別途ライブラリを追加する必要があります。この変更により、JAXBを利用しているアプリケーションは、依存関係を追加する必要が生じました。
Java 8やそれ以前のバージョンでは、JAXBは標準ライブラリに含まれていたため、追加設定なしで利用できましたが、Java 11以降では、MavenやGradleで必要な依存関係を管理する必要があります。
JAXBを使うために必要な依存関係
JAXBを利用するためには、Mavenの`pom.xml`ファイルに2つの依存関係を追加する必要があります。これらの依存関係は、JAXB APIと実行時ライブラリを提供します。
- jakarta.xml.bind-api: JAXB APIを提供します。
- jaxb-runtime: 実行時にJAXBを利用するためのライブラリです。
これらを`pom.xml`に追加することで、JAXBを利用する準備が整います。
pom.xmlへの依存関係の追加方法
Mavenを使っている場合、`pom.xml`ファイルに以下の依存関係を追加します。
<dependencies>
<dependency>
<groupId>jakarta.xml.bind</groupId>
<artifactId>jakarta.xml.bind-api</artifactId>
<version>2.3.3</version>
</dependency>
<dependency>
<groupId>org.glassfish.jaxb</groupId>
<artifactId>jaxb-runtime</artifactId>
<version>2.3.3</version>
</dependency>
</dependencies>
上記のコードを`
IDEでMavenプロジェクトを更新する方法
依存関係を`pom.xml`に追加した後、IDEでMavenプロジェクトを更新することで、新しい依存関係が適用されます。IDEによって手順は異なりますが、一般的には以下の手順で更新できます。
- IDE(例えば、IntelliJ IDEAやEclipse)を開きます。
- Mavenタブを選択し、「Mavenプロジェクトの更新」ボタンをクリックします。
- 依存関係の更新が完了したら、プロジェクトをビルドして、JAXBが正常に動作するか確認します。
まとめ
Java 11以降でJAXBを利用するためには、Mavenを使用して`pom.xml`ファイルに必要な依存関係を追加する必要があります。`jakarta.xml.bind-api`と`jaxb-runtime`を適切に追加し、IDEでプロジェクトを更新することで、JAXBを問題なく利用できるようになります。これで、JAXBを利用したXMLとJavaオブジェクトのマッピングが可能となり、Java 11以降でも安心して開発を続けられます。


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