Procreateを使って建築図面やデザイン資料を作成していると、CAD図面を読み込んだ後に木や家具などのイラストを書き込み、コピーや拡大縮小をするとCAD部分だけ画質が悪くなることがあります。この現象はProcreateの不具合ではなく、画像データの扱い方や読み込み時の解像度設定が原因で発生することが多くあります。
この記事では、Procreate内でCAD図面だけがぼやける理由と、図面の線を綺麗な状態で維持するための取り込み方法、作業時に注意すべきポイントについて詳しく解説します。
ProcreateでCAD図面だけ画質が低下する主な原因
Procreateは基本的にラスター形式(ピクセルで構成される画像)を扱うアプリです。そのため、CADのような本来ベクター形式で作られた図面を画像として読み込むと、その時点でピクセルデータへ変換されます。
CAD図面を低い解像度の画像として取り込んだ場合、後から拡大したりコピーしたりすると、線がギザギザになったりぼやけたりします。一方で、Procreate上で新しく描いた木や小物のイラストは、現在のキャンバス解像度に合わせて描かれているため、CAD部分との差が目立つことがあります。
例えば、A4サイズの図面を72dpi程度の画像で読み込んだ場合、画面上では綺麗に見えても印刷サイズへ拡大すると線が荒れることがあります。
CAD図面をProcreateへ取り込む際に解像度を高くする方法
CAD図面をProcreateで使用する場合は、読み込み前の段階で十分な解像度に変換することが重要です。
PDFや画像として書き出す場合は、一般的な表示用ではなく印刷品質を意識した設定にします。目安として、図面用途なら300dpi以上で書き出すと線の劣化を防ぎやすくなります。
- 画面確認だけの場合:150dpi程度
- 一般的な図面作成:300dpi程度
- 細かい線や印刷用途:600dpi程度
特に細い寸法線や家具配置図などを扱う場合は、高解像度で取り込むほどProcreate上で拡大しても綺麗な状態を保てます。
PDF形式で読み込む場合の注意点
CAD図面をPDFで保存してProcreateへ読み込む場合も注意が必要です。PDFにはベクター情報を保持したものと、画像化されたものがあります。
ベクター形式のPDFであれば拡大しても線は劣化しませんが、画像として保存されたPDFの場合は元の解像度以上に綺麗になることはありません。
例えば、CADソフトからPDFを書き出す際に「画像として出力」されている場合、その時点で線がピクセル化しています。そのPDFをProcreateへ読み込んでも画質を戻すことはできません。
Procreateのキャンバスサイズ設定も確認する
CAD図面の読み込み後に画質が悪くなる場合、Procreate側のキャンバスサイズが小さすぎる可能性もあります。
例えば、1000×1000ピクセル程度のキャンバスに大きな建築図面を配置すると、図面を拡大した時に細かい線が不足してしまいます。
建築パースやプレゼン用図面を作成する場合は、最初から大きめのキャンバスを設定することがおすすめです。A3サイズ相当なら300dpi換算で3508×4961ピクセル程度を目安にすると、高品質な出力に対応できます。
コピーや変形でCAD部分だけ荒れる場合の対策
Procreateではレイヤーをコピーしたり変形ツールで拡大縮小したりすると、ラスター画像は再計算されます。そのため、何度もサイズ変更を繰り返すと少しずつ画質が低下する場合があります。
CAD図面のレイヤーは、できるだけ元のサイズで配置し、頻繁な拡大縮小を避けることが大切です。
また、図面レイヤーを複製して作業用と保存用に分けておくと、変形による劣化を防ぎながら編集できます。
より綺麗な図面制作をするためのおすすめ手順
ProcreateでCAD図面を活用する場合は、以下のような流れにすると画質を維持しやすくなります。
- CADソフトから高解像度のPDFまたは画像を書き出す
- 300dpi以上を目安にProcreateへ読み込む
- 大きめのキャンバスサイズで作業を開始する
- CAD図面レイヤーを保護し、上に加筆する
例えば、平面図を下地として配置し、その上に植栽や家具、人物などを書き込む場合は、CAD図面を編集用レイヤーとして直接加工するより、下絵として固定して利用する方が線の品質を保ちやすくなります。
まとめ
ProcreateでCAD図面だけ画質が悪くなる主な原因は、CADデータが画像化された際の解像度不足や、ラスター形式特有の拡大による劣化です。
改善するには、CAD側で高解像度に書き出すこと、Procreateでは大きなキャンバスを使用すること、図面レイヤーを必要以上に変形しないことが重要です。
CADの正確な線を活かしたままProcreateで加筆したい場合は、最初の取り込み設定を見直すことで、木や小物を追加した後でも綺麗な図面表現を維持できます。


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