Microsoft Wordを使っていると、これまでページが上から下へ続いていたのに、突然、本をめくるように左から右へ移動する表示へ変わることがあります。文書そのものが壊れたわけではなく、Wordのページ移動設定が「サイドからサイド」に切り替わった可能性が高い症状です。
この設定はWordの「表示」タブから簡単に元へ戻せます。通常の上下スクロールに戻したい場合は、「表示」→「ページ移動」→「垂直」を選択するのが基本的な手順です。
この記事では、Wordのページが左右へ移動するようになった場合の戻し方と、「横向きのページ」との違い、ズームが変更できなくなった場合の対処まで分かりやすく解説します。
原因はWordの「サイドからサイド」が有効になっている可能性が高い
Wordには、ページの移動方向を切り替える機能があります。通常はページを上から下へスクロールしますが、「サイドからサイド」を選択すると、複数ページの文書を本のように左右へめくる表示になります。
Microsoft公式サポートでも、「サイドからサイド」コマンドを使うと、タッチ操作、水平スクロールバー、マウスホイールなどを使ってページを左右方向に移動できると案内されています。
そのため、「以前はマウスホイールで下へ進んでいたのに、急に次のページが右側へ現れるようになった」という場合は、誤操作などでこの表示モードへ切り替わった可能性があります。
[参照] Microsoftサポート「ページを一度に並べて表示Word」
左右移動から通常の上下スクロールへ戻す手順
元の表示へ戻す操作は簡単です。Wordを開き、画面上部にある「表示」タブをクリックします。
「表示」タブの中にある「ページ移動」またはそれに相当する項目を確認し、現在「サイドからサイド」が選択されている場合は、「垂直」を選択します。
操作の流れをまとめると、「表示」→「ページ移動」→「垂直」です。これでページが上下方向へ並び、一般的なWordのスクロール表示へ戻ります。
たとえば3ページある文書なら、「サイドからサイド」では1ページ目の右側に2ページ目、そのさらに右側に3ページ目が続く感覚になります。「垂直」に戻すと、1ページ目の下に2ページ目、その下に3ページ目が並ぶ通常の表示になります。
「サイドからサイド」と「ページの横向き」は別の設定
ここで注意したいのが、「ページが左右へ移動すること」と「用紙が横向きになること」は別の設定だという点です。
「サイドからサイド」は画面上でページをどちらの方向へ移動するかを変更する表示設定です。一方、「縦」「横」というページの向きは、印刷時の用紙方向や文書レイアウトを変更する設定です。
ページそのものが横長になってしまった場合は、「表示」ではなく「レイアウト」→「印刷の向き」→「縦」を選びます。Microsoft公式サポートでも、文書の向きを変更する場合は「レイアウト」から「縦」または「横」を選択する手順が案内されています。
[参照] Microsoftサポート「ページの向きを横向きまたは縦向きに変更する」
どちらの設定が変わったのか見分ける方法
症状を見れば、「サイドからサイド」なのか「用紙の横向き」なのかを簡単に切り分けられます。
| 症状 | 変更されている可能性が高い設定 | 戻す場所 |
|---|---|---|
| 次のページへ進むと左右に移動する | サイドからサイド | 表示→ページ移動→垂直 |
| ページそのものが横長になった | ページの向き「横」 | レイアウト→印刷の向き→縦 |
| ページが左右に並び、ズーム変更もしにくい | サイドからサイド | 表示→ページ移動→垂直 |
たとえば、A4用紙の形自体は縦長のままなのに、マウスホイールを回すと次ページが右側へ移るのであれば、「サイドからサイド」の可能性が高いです。
一方、1ページ自体が横長になり、文章や表の配置まで横向きになっている場合は、「レイアウト」にあるページの向きを確認します。
ズーム設定が変更できなくなった場合も「垂直」に戻す
「サイドからサイド」が有効になっていると、ページ移動だけでなくズーム操作にも変化が出る場合があります。
Microsoft公式サポートでは、ページを左右に移動する「サイドからサイド」を使用すると、ズーム設定を選択する機能がオフになると説明されています。
そのため、「ページが横に移動するようになったうえに、ズームの倍率まで変更できなくなった」という場合も、故障ではなくサイドからサイド表示が原因の可能性があります。
この場合も「表示」タブから「垂直」ページ移動へ戻せば、通常のズーム操作が利用できるようになります。
マウスホイールを回しても左右に動く場合
Wordでマウスホイールを上下に回しているのにページが左右へ進む場合も、「サイドからサイド」表示なら正常な動作です。
Microsoftは、サイドからサイド表示では水平スクロールバーだけでなく、マウスホイールを使ってページ間を移動できると案内しています。そのため、マウスの故障やホイール設定の異常と勘違いしやすいポイントです。
まずWordで「表示」→「垂直」に戻し、その状態でマウスホイールを操作してください。上下にスクロールするようになれば、マウス側ではなくWordの表示設定が原因だったと判断できます。
特定のファイルだけではなくWord全体で起きる場合
あるWord文書を開いたときにサイドからサイド表示へ変更すると、その後ほかの文書を開いた際にも同じような表示になることがあります。そのため、「どのファイルを開いても横へ移動する」と感じることがあります。
この場合でも、各文書の内容を編集したり、ファイルを作り直したりする必要はありません。まず現在開いているWordで「表示」→「ページ移動」→「垂直」を選び、通常表示へ戻るか確認します。
文書の文字や画像、ページ設定が壊れているわけではないケースが多いため、最初に表示設定を確認するのが効率的です。
「表示」タブに目的の項目が見当たらない場合
Wordのバージョンやウィンドウサイズによっては、「ページ移動」関連のボタン名や配置が少し異なったり、リボン内の項目が省略表示されたりする場合があります。
まずWordのウィンドウを最大化し、「表示」タブを開いて「ページ移動」「サイドからサイド」「垂直」といった項目を探してください。Microsoft公式サポートによると、この機能はMicrosoft 365版Wordだけでなく、Word 2024、Word 2021、Word 2019、Word 2016などにも適用されます。
リボンを簡略表示している場合は、項目がまとめられていることもあります。「サイドからサイド」が選ばれていることを確認できたら、「垂直」へ切り替えれば元の上下方向表示へ戻せます。
それでも表示が戻らない場合に確認すること
「垂直」を選んでも想定した表示にならない場合は、一度Wordを終了して再起動してみます。作業中の文書は先に保存してください。
また、ページ自体が横長の場合は「表示」設定では解決しないため、「レイアウト」→「印刷の向き」を確認します。「横」になっていれば「縦」へ変更してください。
それでも特定のファイルだけページ配置がおかしい場合は、その文書にセクション区切りが設定され、一部ページだけ異なる向きになっている可能性もあります。このケースでは文書レイアウト側の確認が必要になります。
まとめ:Wordが左から右へ移動するなら「表示」から「垂直」に戻す
Wordのページが従来の上から下ではなく、左から右へ移動するようになった場合は、「サイドからサイド」表示へ切り替わっている可能性が高いです。
通常の表示へ戻す基本手順は、「表示」タブ→「ページ移動」→「垂直」です。これでページが縦方向へ並び、マウスホイールでも一般的な上下スクロールができるようになります。
一方、ページそのものが横長になっている場合は別問題なので、「レイアウト」→「印刷の向き」→「縦」を確認してください。
「左右へページが移る」「ズームを変更できない」といった症状が同時に発生している場合も、まずサイドからサイド表示を疑うとよいでしょう。文書を作り直す必要はなく、Wordの表示設定を戻すだけで解決できるケースが多くあります。


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