ベクターワークス2025で作成したデータをEPS形式でエクスポートしてイラストレータで開くと、画像として読み込まれてしまう問題が発生することがあります。この問題は設定のミスやエクスポート方法の不備が原因であることが多いため、この記事では、ベクターワークスからベクトルデータを保ったままイラストレータで読み込む方法を解説します。
EPS形式の基本とエクスポート設定の確認
EPS(Encapsulated PostScript)形式は、ベクターグラフィックスを保存するための一般的なフォーマットです。しかし、ベクターワークス2025からEPSで書き出す際に、設定によっては画像データとして保存されてしまうことがあります。
まずは、EPSとしてエクスポートする際の設定を確認し、ベクターデータとして正しく書き出す方法を確認しましょう。
ベクターワークス2025でEPSファイルを正しく書き出す手順
ベクターワークス2025で作成したデータをEPS形式で保存するには、以下の手順を実行します。
- 手順1: ベクターワークスで作図したデータを開きます。
- 手順2: 「ファイル」メニューから「エクスポート」を選択し、「エクスポート」をクリックします。
- 手順3: 「ファイル形式」で「EPS」を選択します。
- 手順4: 「オプション設定」をクリックし、「ベクターデータを保持」の設定を確認します。画像としてエクスポートされないように、必ず「ベクターデータのみ」を選択してください。
- 手順5: 必要に応じて解像度やカラー設定を調整し、エクスポートします。
この手順を踏むことで、EPSファイル内にベクターデータを保持した状態で保存できます。
イラストレータでEPSファイルを開く際の確認点
イラストレータでEPSファイルを開く際に、画像として表示される問題が発生した場合、以下の点を確認してみてください。
- ファイルのインポート設定:「ファイルを開く」ダイアログボックスで、EPSファイルを選択する際に、「リンク」でなく「埋め込み」を選択しているか確認します。リンク設定になっていると、画像として扱われることがあります。
- イラストレータのバージョン:使用しているイラストレータのバージョンが古い場合、新しい形式のEPSに対応していないことがあります。イラストレータを最新バージョンに更新して試してみてください。
EPSを使用する他の方法:SVGやPDFに変換
もしEPSファイルの変換に問題がある場合、SVGやPDF形式に変換することを検討するのも一つの方法です。これらの形式は、ベクターデータを保持したまま他のソフトウェアで開けるため、互換性が高いです。
- SVG形式:ベクター形式で広くサポートされており、イラストレータでも問題なく扱うことができます。
- PDF形式:PDFでもベクターデータを保持したまま保存できるため、保存後にイラストレータで正しく開けます。
まとめ
ベクターワークス2025で作成したデータをEPS形式でエクスポートし、イラストレータで開く際にベクトルデータを保持するためには、適切なエクスポート設定が必要です。エクスポート時には「ベクターデータのみ」を選択し、イラストレータでのインポート設定も確認しましょう。また、SVGやPDF形式に変換することで、さらに互換性の高いデータ形式として使用できます。


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