Microsoft Wordで作業をしていると、「前回保存済み」と「自動回復済み」の2つの版が表示されることがありますが、この違いは何なのでしょうか?どちらが最新の版なのかを判断するのは重要です。この記事では、この2つの表示について解説し、どちらがより新しい版なのかを確認する方法について説明します。
「前回保存済み」と「自動回復済み」の違い
Wordでは、自動保存と自動回復機能が異なるタイミングで動作します。「前回保存済み」は、最後に手動で保存した状態を指します。一方で「自動回復済み」は、Wordがクラッシュしたり予期しないシャットダウンが発生した際に、作業中のデータを自動的に回復するために作成された版です。
これらの表示は、どちらが最新の版であるかを判断する上で重要な手がかりとなります。
「前回保存済み」の版が示すもの
「前回保存済み」は、ユーザーが手動で保存を行った時点の文書です。この時点から自動回復が行われることがない限り、この版が最も安定した状態といえます。つまり、意図的に保存された内容が反映されています。
手動で保存することで、意図的に進行状況を記録することができるため、「前回保存済み」の版は通常、確実に信頼できるものです。
「自動回復済み」の版が示すもの
「自動回復済み」の版は、Wordが自動的にバックアップを作成したものです。この版は、システムが予期しないシャットダウンやクラッシュ後に復元されるものです。自動回復は作業内容を定期的に保存しますが、すべての変更が反映されるわけではありません。
したがって、「自動回復済み」の版は、最も最新の状態ではあるものの、必ずしも最も安定した版とは限りません。自動回復された内容には、一部作業が失われている可能性もあります。
どちらが新しい版かを確認する方法
「前回保存済み」と「自動回復済み」のどちらが新しい版かを確認するためには、内容をよく比較することが大切です。まずは、「前回保存済み」の版が意図的に保存されたものであることを理解しておきましょう。次に、「自動回復済み」の版を開き、その内容が保存した最後の状態からどれだけ進んでいるかを確認します。
もし、作業が進んでいたにもかかわらず自動回復で内容が失われていた場合、「前回保存済み」の版の方が最新であることがわかります。逆に、「自動回復済み」の版に最新の変更が反映されていれば、それが新しい版と判断できます。
まとめ
「前回保存済み」と「自動回復済み」はそれぞれ異なるタイミングで保存された版であり、どちらが最新であるかを判断するためには、両者を比較することが重要です。「前回保存済み」の方が安定しており、手動で保存されたものですが、「自動回復済み」はクラッシュや不具合後の状態を示します。状況に応じて、どちらを使用するべきかを選びましょう。
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