Wan2.2 AnimateをComfyUIで使用していると、入力動画が30fpsなのに出力側を16fpsにすると、全体がスローモーションのようになって困ることがあります。これはWan2.2特有というより、動画のフレーム数と再生速度の扱いによるものです。この記事では、Wan2.2 Animateで「スローにせず16fps化」するための考え方と、実際のコマ落とし方法についてわかりやすく解説します。
なぜ16fps出力でスロー動画になるのか
まず理解しておきたいのは、「fps」と「動画時間」は別管理という点です。
例えば30fps・3秒の動画には、90枚のフレームがあります。
| 元動画 | 内容 |
|---|---|
| 30fps × 3秒 | 90フレーム |
この90フレームをそのまま16fpsとして保存すると、再生時間が伸びます。
| 保存設定 | 結果 |
|---|---|
| 90フレームを16fps保存 | 約5.6秒になる |
つまり、フレーム数は同じなのに再生速度だけ落ちるため、スロー動画になるわけです。
「コマ落とし」とは何をしているのか
記事で言われている「コマ落とし」は、不要なフレームを間引く処理です。
つまり、30fps動画なら30枚全部使うのではなく、一部を捨てて16fps相当にします。
イメージ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 …
↓
1 3 5 7 9 …
こうすることで、再生時間は維持したままフレーム数だけ減ります。
ComfyUIでコマ落としする方法
ComfyUIでは、主に以下の方法が使われます。
方法1:Load Videoノードでframe skip
一部のVideo Helper Suite系ノードでは、「frame skip」や「select every nth frame」があります。
例えば30fps→15fps化したい場合は、2フレームごとに1枚使う設定にします。
| 元fps | 設定例 |
|---|---|
| 30fps | 2枚に1枚使用 |
| 24fps | 約1.5枚に1枚相当 |
24fps→16fpsは割り切れないため、完全均等にはなりません。
方法2:VHS Video Combine側でfps変更
Video Combineノードでfpsだけ16にしても、フレームを削除していなければスローになります。
つまり、fps変更だけではダメで、入力段階でフレーム削減が必要です。
おすすめは「入力段階で16fps化」
Wan2.2 Animateでは、最初から入力動画を16fpsへ変換しておく方法が安定します。
例えばffmpegなら以下のような感じです。
ffmpeg -i input.mp4 -vf fps=16 output.mp4
これで「スローではない16fps動画」が作れます。
Wan2.2側でもタイミングがズレにくく、VRAM節約にもなります。
24fps保存が推奨される理由
記事で「24fps推奨」と書かれているのは、人間が自然に感じやすい動画fpsだからです。
- 16fps → カクつきやすい
- 24fps → 映画的
- 30fps → 滑らか
Wan2.2はモーション生成時にフレーム補間的な動きをするため、低fpsだと違和感が強くなります。
そのため、多くの人は以下の流れを取っています。
- 生成は16fps
- 保存時24fps化
- 補間AIで滑らか化
Animate系で注意したいポイント
Wan2.2 Animateでは、入力動画fpsと生成fpsの差が大きいと動きが破綻することがあります。
- 人物の動きが飛ぶ
- 口パクがズレる
- 手足がブレる
- 補間ノイズが増える
そのため、最初から入力動画を近いfpsへ調整しておくと安定しやすいです。
まとめ
Wan2.2 Animateで16fps出力時にスロー動画になるのは、「fpsだけ変更してフレーム数を減らしていない」ことが原因です。コマ落としとは、不要フレームを間引いて再生時間を維持する処理のことを指します。ComfyUIではframe skip系ノードやffmpegを使って事前に16fps化すると、自然な速度の動画を出力しやすくなります。特にWan2.2では入力fps調整が品質に大きく影響するため、事前変換を活用すると安定しやすいです。

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