Live2D Cubismでは、一般的なVTuberモデルのように画像を変形させて動かす方法だけでなく、パーツごとの画像を切り替えて紙芝居のような演出をするモデルも制作できます。このような表現は、表情差分が豊富なキャラクターや、会話アプリ、ゲームの立ち絵演出などでよく利用されています。
ただし、Live2D初心者の場合は「通常のLive2Dモデル」と「パーツ切り替え型モデル」の違いや、どのような作り方をすればよいのか分かりにくいことがあります。この記事では、紙芝居風に動くLive2Dモデルの名称、仕組み、具体的な制作方法について解説します。
Live2Dで紙芝居のように動くモデルの名称やジャンル
Live2Dで画像パーツを切り替えて動かす表現には、決まった1つの正式名称があるわけではありません。しかし、一般的には「差分切り替え式Live2D」「パーツ差分式モデル」「スプライトアニメーション風Live2D」「2Dアニメーションモデル」などと呼ばれることがあります。
通常のLive2Dモデルでは、顔のパーツや髪、体などをメッシュ変形させて自然に動かします。一方で紙芝居風モデルでは、あらかじめ用意した複数の画像を表示・非表示に切り替えることで動きを表現します。
例えば、口を閉じた顔、少し開いた顔、大きく開いた顔を別々の画像として用意し、会話に合わせて切り替えることで、口パクのような動きを作れます。
紙芝居風Live2Dモデルの特徴と一般的なLive2Dとの違い
一般的なLive2Dモデルは、1枚のイラストを細かく分割し、顔の向きや体の動きをパラメータで制御します。そのため、少ない画像から自然な動きを作れることが特徴です。
一方、紙芝居式では「動かしたい状態ごとに画像を準備する」という考え方になります。例えば、通常の目、笑顔の目、怒った目、閉じた目などを別パーツとして用意し、それらを切り替えて表現します。
この方法は細かな物理演算や複雑な変形設定が少なく、初心者でも比較的作りやすい反面、用意する画像数が多くなるという特徴があります。
Live2D Cubismで紙芝居風モデルを作成する基本手順
紙芝居風モデルを作る場合は、まずキャラクターイラストをパーツごとに分けて準備します。一般的には、以下のような分け方をします。
- 顔
- 目の開閉差分
- 口の形状差分
- 眉毛の表情差分
- 髪や服の差分
- 腕や手のポーズ差分
次に、Live2D CubismへPSD形式で読み込み、それぞれのパーツを配置します。通常のモデル制作と同じようにアートメッシュを作成することもできますが、紙芝居式の場合は変形よりも表示切り替えの設定が中心になります。
例えば、笑顔の表情を作る場合は、通常の顔パーツを非表示にして笑顔用の目や口パーツを表示するような設定を行います。
パーツ切り替えを使った表情や動きの作り方
Live2D Cubismでは、パラメータとデフォーマを使った変形だけでなく、パーツの表示状態を制御することで差分切り替えを作成できます。
例えば「笑顔」というパラメータを作り、数値が一定以上になった場合に笑顔用の目パーツを表示するよう設定します。同じ方法で、怒り顔、驚き顔、眠そうな表情なども作成できます。
ゲームの会話イベントなどで使われる立ち絵演出に近い場合は、このような差分方式のほうが制作しやすく、キャラクターの表現幅も広げやすくなります。
2Dtalkerのような動きを作る場合の考え方
質問にあるような2Dtalkerに近い動きの場合、完全なアニメーションモデルというより、複数の状態を切り替えるキャラクターシステムに近い作り方になります。
例えば、会話中に以下のような状態を用意します。
- 通常待機状態
- 口を閉じた状態
- 口を開いた状態
- 笑顔状態
- 驚き状態
- 怒り状態
これらをタイミングごとに切り替えることで、少ない制作量でも会話しているような動きを作れます。
紙芝居式Live2D制作で注意するポイント
紙芝居式モデルを作る場合、最初のイラスト分割が非常に重要です。後から必要な差分を追加しようとすると、元絵の修正が必要になる場合があります。
例えば、腕を動かしたい場合は最初から腕を別レイヤーにしておく必要があります。顔の表情を増やしたい場合も、目や口を独立したレイヤーで管理しておくと作業が楽になります。
また、すべてを画像切り替えだけで作るとデータ量が増えるため、簡単な揺れや顔の傾きなどは通常のLive2D変形を利用し、表情やポーズだけ差分切り替えにする方法もおすすめです。
初心者が参考にするとよい制作の流れ
初めて紙芝居風Live2Dモデルを制作する場合は、いきなり全身モデルを作るより、顔だけで練習すると理解しやすくなります。
- 顔イラストを目・口・眉などに分ける
- Live2D Cubismへ読み込む
- 表情差分を配置する
- パラメータで表示切り替えを設定する
- 必要に応じて簡単な揺れや動きを追加する
まずは目の開閉や口パクなど小さな差分から作成し、仕組みを理解してから体や腕の動きを追加すると失敗しにくくなります。
まとめ
Live2Dで紙芝居のように動くモデルを作る場合、一般的には差分切り替え式モデルやパーツ差分式Live2Dモデルと呼ばれる制作方法になります。
通常のLive2Dのような複雑な変形を中心にするのではなく、表情やポーズごとの画像を用意し、それらを切り替えて動きを表現するのが特徴です。
2Dtalkerのような会話型キャラクターを作りたい場合は、必要な表情や動きを事前にパーツ分けして準備し、Live2D Cubismのパラメータや表示制御を組み合わせることで近い表現を作ることができます。


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