AWS EFSはどこに存在する?AZとの関係やマルチAZ構成の仕組みを解説

サーバ管理、保守

AWS SAA(Solutions Architect Associate)の学習では、Amazon EFS(Elastic File System)の可用性やマルチAZ構成について理解することが重要です。しかし、「EFSはどの場所に存在しているのか」「EC2が配置されているAZとはどのような関係なのか」と疑問に感じる方も多くいます。

この記事では、Amazon EFSの配置場所の考え方、AZ(アベイラビリティゾーン)との関係、複数AZで高可用性を実現できる理由について、AWS SAA試験対策にも役立つように解説します。

Amazon EFSとはどのようなサービスなのか

Amazon EFSは、AWSが提供するフルマネージド型のファイルストレージサービスです。複数のEC2インスタンスやコンテナなどから、同じファイルシステムへ同時にアクセスできる点が特徴です。

一般的なEC2インスタンスのローカルストレージやEBSボリュームは、基本的に特定のサーバーやAZに紐づきます。一方でEFSは、複数のコンピューティング環境から共有して利用できるように設計されています。

例えば、複数台のWebサーバーで構成されたアプリケーションでは、どのサーバーからアクセスしても同じ画像ファイルや設定ファイルを参照できるようにEFSを利用できます。

Amazon EFSは特定のAZ内に存在するわけではない

EFSを理解するうえで重要なのは、「EFSは1つのAZ内にあるストレージではない」という点です。

EC2インスタンスは特定のAZに配置されますが、EFSはリージョンサービスとして提供され、複数のAZからアクセスできるように設計されています。

つまり、EFS自体を「AZの外にある単一の場所」と考えるよりも、「AWSが複数AZにまたがって管理している共有ファイルシステム」と考えると理解しやすくなります。

例えば、東京リージョンのap-northeast-1aにあるEC2と、ap-northeast-1cにあるEC2が、同じEFSファイルシステムへ接続するといった構成が可能です。

EFSが複数AZで高可用性を実現できる仕組み

AWSの説明で「EFSは複数のAZにデータを複製することで高可用性を実現する」と書かれていることがあります。これは、EFSが内部的に複数AZへデータを分散保存しているためです。

そのため、1つのAZで障害が発生した場合でも、別のAZに保存されたデータを利用できる可能性があります。

例えば、Webアプリケーションを3つのAZに分散配置し、すべてのEC2が同じEFSを利用している場合、1つのAZで問題が発生しても残りのAZのEC2からファイルへアクセスできます。

EC2とEFSのAZの関係

EFSを利用する場合、EC2インスタンスは「マウントターゲット」という接続ポイントを経由してEFSへアクセスします。

マウントターゲットはAZごとに作成できます。これにより、EC2は同じAZ内にあるマウントターゲットへ接続し、低遅延でEFSを利用できます。

項目 役割
EC2 アプリケーションを実行するコンピュート環境
EFS 共有ファイルを保存するファイルストレージ
マウントターゲット EC2からEFSへ接続するためのAZごとの入口

例えば、ap-northeast-1aのEC2は1aのマウントターゲットを利用し、ap-northeast-1cのEC2は1cのマウントターゲットを利用します。しかし、参照しているファイルシステム自体は同じEFSです。

1つのAZが停止した場合にEFSが影響を受けにくい理由

AZはAWSリージョン内に存在する独立したデータセンター群です。AWSでは、障害が1つのAZに限定されることを前提に、高可用性を実現する設計が推奨されています。

EFSは複数AZへデータを保存するため、1つのAZが利用できなくなった場合でも、別AZからアクセスを継続できるように設計されています。

例えば、3つのAZにEC2を配置したWebサービスで、1つのAZが停止した場合でも、残り2つのAZのEC2はEFS上の同じファイルへアクセスできます。

EFSとEBSの違いを理解すると仕組みが分かりやすい

AWS SAA試験では、EFSとEBSの違いも頻繁に問われます。両者はどちらもストレージサービスですが、用途が異なります。

項目 EFS EBS
種類 ファイルストレージ ブロックストレージ
アクセス 複数EC2から共有可能 基本的に1つのEC2で利用
AZ 複数AZで利用可能 特定AZに存在

例えば、複数のWebサーバーで共有する画像ファイル置き場が必要な場合はEFSが向いています。一方、1台のEC2のOSディスクやデータベース用ディスクとして利用する場合はEBSが適しています。

AWS SAA試験で覚えておきたいEFSのポイント

AWS SAAでは、EFSについて細かな内部構造よりも、どのような場面で利用するサービスなのかを理解することが重要です。

  • 複数EC2インスタンスで共有できるファイルストレージ
  • 複数AZに対応した高可用性ストレージ
  • マウントターゲットを通じてアクセスする
  • 容量を自動的に拡張できる
  • ファイル共有が必要なシステムに向いている

試験問題では、「複数AZにまたがるWebサーバーで共有ファイルを利用したい」というケースでEFSが選択肢になることが多くあります。

まとめ:EFSはAZ内のストレージではなく複数AZで利用できる共有ファイルシステム

Amazon EFSは、特定の1つのAZに配置されるストレージではなく、AWSが複数AZにまたがって管理する共有ファイルストレージサービスです。

EC2は各AZのマウントターゲットを経由してEFSへ接続し、内部ではデータが複数AZに保存されることで高い可用性を実現しています。

AWS SAA対策では、「EFS=複数EC2から共有できるファイルストレージ」「複数AZで高可用性を実現するサービス」と理解しておくと、構成問題にも対応しやすくなります。

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