Microsoft Accessで複数人が同時にDBを開く際のコピー作成を防ぐ設定方法

Microsoft Access

Microsoft Accessを複数人で共有している際、ファイルを閉じた後に自動的にDBのコピー(データベース名+ユーザー名)が作成される問題が発生することがあります。このような問題を防ぐために、どのように設定すれば良いのでしょうか?本記事では、Microsoft Accessで複数人が同時にDBを開く際のコピー作成を防ぐための設定方法について解説します。

1. Microsoft Accessでの同時アクセス時の問題とは

Microsoft Accessでは、複数のユーザーがネットワーク越しに同じデータベースを開くことができます。しかし、この環境下では、ユーザーがDBを閉じるたびに、自動的にコピーが作成されることがあります。これは、各ユーザーが自分のセッションで操作を行った際に、そのセッション用のコピーが生成されるためです。

コピーが無数に作成されると、どれが最新のファイルか分からなくなり、データベースの管理が非常に困難になります。この問題を解決する方法について考えてみましょう。

2. 排他モードとその制限

排他モード(Exclusive mode)は、1人のユーザーだけがデータベースを開くことを許可するモードです。理論的には、これにより他のユーザーがアクセスすることを防げます。しかし、排他モードでDBを開いても、コピーが作成される場合があります。

排他モードを使用しても自動コピーが作成される場合、この設定だけでは問題が完全に解決しません。したがって、より効果的な方法が必要です。

3. Microsoft Accessのネットワーク共有環境での設定方法

問題を解決するためには、まずネットワーク上でのAccessの使い方を見直す必要があります。以下は、Microsoft Accessを複数人で利用する際の設定方法です。

  • データベースの分割: データベースを「フロントエンド」と「バックエンド」に分割することで、複数人で同時に使用する際のパフォーマンスを向上させるとともに、コピー問題を回避できます。フロントエンドは各ユーザーのPCに配置し、バックエンドは共有サーバーに配置します。
  • ロック設定の調整: Accessの設定で、行単位のロックやテーブル単位のロックを行うことができます。これにより、複数のユーザーが同時にデータを更新できるようになりますが、コピーの作成を防ぐことができます。
  • AutoSaveや自動バックアップの無効化: 自動でコピーを作成する設定が有効になっている場合、これを無効化することで、コピーの作成を防ぐことができます。

4. 複数ユーザーでのアクセス時に一人しか開けないようにする方法

もし「一人が開いていたら他の人は開けない」という設定を実現したい場合、以下の方法が有効です。

  • ユーザー管理を導入する: データベースにユーザー管理機能を組み込むことで、同時に複数のユーザーがDBを開くことを制限することができます。Microsoft Accessには、ユーザーのログイン情報を管理する仕組みがあります。
  • 排他アクセスの設定を強化する: より強力な排他アクセス制御を行うために、VBAを利用してDBの状態を管理し、開いているユーザーを特定する方法もあります。

5. まとめ

Microsoft Accessを複数人で同時に共有する際に、無数のコピーが作成されてしまう問題は、ネットワーク上の設定やロックの設定を見直すことで解決できます。データベースの分割やロック設定、ユーザー管理などの方法を組み合わせることで、効率的にデータベースを共有し、コピーの問題を回避できます。

もし「一人しか開けないようにしたい」という要件がある場合、Accessの設定を強化し、ユーザー管理を導入することを検討しましょう。これにより、安全で効率的にMicrosoft Accessを運用することができます。

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