Excelを使って、商品コードを入力することで自動的に商品名や単価を表示させる方法は、多くの人が便利に利用できる機能です。この記事では、Excel 2019を使用して、商品コードに基づいて商品名や単価を自動で表示させる方法を解説します。
1. ExcelのVLOOKUP関数を使用した方法
VLOOKUP関数は、指定した検索値に基づいて、表の中から対応する値を返す非常に便利な関数です。あなたの要望にぴったりな関数です。
まず、Aブックの表が以下のようになっていると仮定します。
商品コード | 商品名1 | 商品名2 | 単価
次に、Bブックに商品コードを入力したときに、商品名や単価が自動で表示されるように設定します。BブックのA列に商品コードを入力し、B列に商品名1、C列に商品名2、D列に単価を表示させます。
2. VLOOKUP関数の基本的な使用法
VLOOKUP関数を使う際、基本的な書式は以下の通りです。
=VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, [範囲検索])
具体的には、商品コードをA2セルに入力した場合、以下のように設定します。
- 商品名1を表示させるB2セルには、
=VLOOKUP(A2, [Aブックの範囲], 2, FALSE)と入力します。 - 商品名2を表示させるC2セルには、
=VLOOKUP(A2, [Aブックの範囲], 3, FALSE)と入力します。 - 単価を表示させるD2セルには、
=VLOOKUP(A2, [Aブックの範囲], 4, FALSE)と入力します。
このように設定することで、Bブックに商品コードを入力するたびに、対応する商品名1、商品名2、単価が自動で表示されるようになります。
3. 別の方法:INDEXとMATCH関数を使う
VLOOKUP関数の代わりに、INDEXとMATCH関数を使う方法もあります。INDEXとMATCH関数を組み合わせることで、検索対象の範囲を柔軟に設定できます。
以下のように設定します。
- 商品名1を表示させるB2セルには、
=INDEX([商品名1の範囲], MATCH(A2, [商品コードの範囲], 0))と入力します。 - 商品名2を表示させるC2セルには、
=INDEX([商品名2の範囲], MATCH(A2, [商品コードの範囲], 0))と入力します。 - 単価を表示させるD2セルには、
=INDEX([単価の範囲], MATCH(A2, [商品コードの範囲], 0))と入力します。
この方法では、VLOOKUPよりも柔軟に範囲を設定できるため、より複雑なデータ構造にも対応可能です。
4. 関数を使う際の注意点
VLOOKUP関数やINDEX-MATCH関数を使用する際の注意点として、以下の点を確認しましょう。
- 検索範囲に空白行や不正なデータがないかを確認してください。
- 商品コードが正確に入力されていることを確認し、誤入力を防ぐためにデータ検証機能を使うことをお勧めします。
- 検索範囲を変更する場合、関数内で使用する範囲も適切に更新してください。
まとめ
Excelで商品コードを入力することで、商品名や単価を自動的に表示させる方法は、VLOOKUP関数またはINDEX-MATCH関数を使用することで簡単に実現できます。これらの関数を適切に使うことで、大量のデータを管理する際に非常に便利になります。特に、複数のシートを扱う場合でも、効率的にデータを引き出すことができます。


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