Excelを使って計算を行う際、予想外の結果が返されることがあります。特に「=-2^2」や「=0-2^2」といった式に対して、期待した結果とは異なる計算結果が表示されることがあります。この記事では、これらの式の計算結果がなぜそのようになるのか、Excelの仕様に基づいた解説を行います。
「=-2^2」の計算結果が4になる理由
まず、Excelで「=-2^2」と入力した場合、期待していた結果は-4だと思われがちですが、実際には4が表示されます。この理由は、Excelが演算の優先順位を適用しているためです。
Excelでは、乗算や除算は加算や減算よりも優先されます。また、累乗(指数演算)は乗算と同じ優先順位を持ちます。そのため、「=-2^2」はまず「2^2」の計算が行われ、その後で負の符号が適用されます。したがって、結果は「4」になります。
「=0-2^2」の計算結果が-4となる理由
次に「=0-2^2」という式について考えます。この式では、演算の順序が異なります。まず、累乗「2^2」が計算され、その後で0からその結果を引く形になります。このため、結果は「-4」となります。
この式においても、累乗は加算や減算よりも優先されるため、先に「2^2」が計算され、0からその値を引く計算が行われます。結果的に「-4」となります。
Excelにおける演算の優先順位
Excelでは、演算の順序に優先順位が設定されています。一般的な演算の優先順位は以下の通りです。
- 累乗(^)
- 乗算(*)と除算(/)
- 加算(+)と減算(-)
この優先順位により、例えば「=-2^2」という式では、まず「2^2」が計算され、その後で負の符号が適用されることになります。
予期しない計算結果を避けるためのポイント
予期しない結果を避けるためには、演算の順序を明示的にカッコで指定することが有効です。例えば、「=-2^2」を「=-(2^2)」と入力すれば、計算結果が-4となり、期待通りの結果が得られます。
また、「=0-2^2」のような式では、演算の優先順位を意識してカッコを使い、計算の順序を明確にすることが重要です。
まとめ
Excelで「=-2^2」や「=0-2^2」などの式を入力した際に、予想と異なる結果が表示されるのは、演算の優先順位に基づいた計算が行われているためです。演算の順序を理解し、カッコを使って計算順序を明確にすることで、予期しない結果を避けることができます。


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